昔、ほとんどの日本家屋は茅ぶき屋根で、お寺やお城など偉い人が住む場所にしか瓦屋根は使われていませんでした。
しかし、茅ぶき屋根は火事の時すぐに燃えてしまうため、徐々に庶民の間でも瓦屋根を使うようになりました。
現在、家屋や商業施設など密集している地域は、火災をより防止するため、「防火地域」「準防火地域」と法律で定められています。
上記の地域に家を建てる場合、建物の外装部分は不燃材を使う、換気孔など穴がある家は火災時にふさがるようにする等の施工が必要となります。
といっても、現代の屋根材はほとんど不燃材。不燃材とは、加熱開始後20分間は燃えない部材です。
不燃材の中でも、不燃認定や飛び火認定がありますが、大ざっぱにいうと
不燃認定→燃えない
飛び火認定→燃えづらい
という違い。
石油系商品であるアスファルトシングル等は飛び火認定ですが、その他ほとんどの屋根材は不燃認定を受けています。
アメリカなどでは8割近くがアスファルトシングルを使っていますが、日本は防火基準が高いせいかそこまで普及していません。
一瞬で私たちの全財産を奪ってしまう火事。
皆さんも、火の用心!
火事には気を付けましょうね。
教えて!屋根屋さん。第25回「将来、日本の屋根はどうなっている?」
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屋根専門石川商店の三代目、1級かわらぶき技能士
石川弘樹(いしかわひろき)です。
【趣味】 ワンピース(マンガ)
【目標】 瓦割り世界チャンピオン
屋根専門石川商店HP:riverstone-roofing.com
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