屋根の主な役割は「家を守ること」
統計上、4日に1度は雨が降る日本。そう考えると、他国より雨から家を守る重要性は高いです。
最近では、ソーラーパネルを設置することで、太陽光発電の役割も果たしています。
また現代は、断熱材を入れて、冬でも暖かい家をつくろうとする人が多いです。
しかし、断熱材には欠点もあり、特に夏場は、うまく屋根裏の温度上昇を抑えないと、
断熱材が蓄熱し、その分、夏は冷房をつけても体感温度がなかなか下がらないという現象がおこります。
特に昼間を2階で過ごさなくてはならない人の中には、1日中冷房をつけている人もいます。
そんな時も、屋根の工法を変えることで、家を涼しくできるのです。
屋根を軽くすることで、確かに耐震性を上げることもできます。
ただし、昭和56年以降に建築された家は既に構造計算がしてありますので、むやみに屋根を軽くする必要はありません。
そして、屋根は外観にも影響を与えます。
屋根材が統一されている街並みはとてもキレイです。
観光地として人を誘致したい場合は、屋根材を統一するのも一つの手でしょう。
人によっては屋根で家の格式や威厳を保とうとする人もいます。
例えば、屋根のてっぺんの部分を「棟」といいますが、
(屋根の部位の説明はこちらをご覧ください!)
瓦屋根の場合に、この棟の部分に瓦割りでも使われている「のし瓦」という種類の瓦を積むことを「棟積み」といいます。
のし瓦の段数で、その家の格式などを表すのです。
具体的にいうと、のし瓦が3段の家よりも、4段の家のほうが格式が高いということですね。
このように、様々な役割を果たしている屋根。
しかし、私は屋根の究極の役割は「国づくり」だと思っています。
屋根の主な役割は家を守ること。家が集まれば街になり、街が集まれば国になります。
ひいては、屋根を守ることは国づくりにつながるのです。
教えて!屋根屋さん。第39回「屋根の施工についてもっと知ろう!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜昭和二十六年創業。屋根に関する製造・販売・工事の全てを経験。
屋根専門石川商店の三代目、1級かわらぶき技能士
石川弘樹(いしかわひろき)です。
【趣味】 ワンピース(マンガ)
【目標】 瓦割り世界チャンピオン
屋根専門石川商店HP:riverstone-roofing.com
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