石川商店

教えて、屋根屋さん!第50回「失敗しない! 天窓(トップライト)の取り付け法」

教えて屋根屋さん50ー1

「夜空を見ながら眠りたい」「お日様の光を浴びながら読書をしたい」「オシャレな外観にしたい」という願望が叶う?天窓。

でも雨漏りのリスクが高まるのも事実です。

今回は、それでも天窓をつけたいあなたに、失敗しない!天窓(トップライト)の取り付け法について詳しくお話しします!

 

第45回の「雨漏りしやすいのはどんな家?」の記事にて、

“屋根面に天窓(トップライト)、煙突、ソーラーパネルなど異物があると雨漏りのリスクは高まる”

とお伝えしました。

 

しかし、中には「それでも付けたい!」という方もいると思います。

そのような方は、できれば以下のことを注意してください。

まず、軒先など「屋根の隅」に取り付けるのはやめてください。できれば、各屋根面の中央がベストです。

 

というのも、屋根の隅に異物があると、屋根材を中途半端な形で納めなくてはならないからです。

屋根材をくりぬいたり、カットしたりすると、加工している分、本来の防水力を発揮できません。

簡単にいうと、半分の大きさの屋根材は、半分の防水力しかないということです。

その状態で、異物を囲むため、雨漏りのリスクが高まってしまいます。

間取りの問題上、難しいとは思いますが、できれば真ん中の方に異物を設置してもらえると、

屋根材の調整が利き、雨漏りのリスクが少なくなります。

 

天窓に関しては、建築基準法の関係でどうしても取り付けなくてはならない場合があります。

建築基準法では、採光に関しての取り決めもあり、

定められた明かり取り面積を確保するため、天窓を付けなくてはならない場合があるのです。

上記のケースは特に、屋根が急勾配の家に多いのですが、ほかにも階段が暗い家なども天窓を付けて採光する場合が多いです。

 

また「夜空を見ながら眠りたい」「お日様の光を浴びながら読書をしたい」などの理由で2階の寝室や書斎に天窓を取り付けられる方もいます。

しかし、私の個人的調査では、95%近くの方が数年後にはカーテンやブラインドでふさいでいます(笑)。

 

「おしゃれな家に住みたい!」という気持ちは分かりますが、現実的なメリットはほとんどなく、

日光が入ると部屋も暑くなりますし、結局ふさいでしまう方が多いです。

 

そのような問題が増えてきているため、雨漏り対策や暑さ対策を強化した、天窓も開発されています。

とは言え、雨漏りのリスクを考えると、理想やイメージを満足させるためだけに、むやみに付けるのは考えもの。

「やっぱり付けなければ良かった」とならないよう、

事前にきちんと屋根屋さんと話し合ってからどこに取り付けるかなどを決めてくださいね。

 

またソーラーパネルの場合は、屋根に穴を空けなくても設置できる施工方法が開発されています。

 

屋根は雨漏りしなくて当たり前、、、ですよね(笑)

雨漏りのリスクを考えたら、そのような方法がオススメですよ!

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜昭和二十六年創業。屋根に関する製造・販売・工事の全てを経験。
屋根専門石川商店の三代目、1級かわらぶき技能士
石川弘樹(いしかわひろき)です。
【趣味】  ワンピース(マンガ)
【目標】  瓦割り世界チャンピオン
【ブーム】 なんだか断りそうだな、、、
【困り事】 寝ても寝ても眠い病
屋根専門石川商店HP:riverstone-roofing.com
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