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はじめての天窓雨漏り。原因と修理費用【応急処置から全交換まで】

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はじめての天窓雨漏り。原因と修理費用まとめ【2020年版】

天窓と雨漏りは、切っても切れない関係性

法律としても光を取り入れるのに取り付けられる天窓。光の差し込む素敵なリビングの演出だとか、足元が心配な階段の踊り場を明るくしたりと夢が膨らみます。

いつか家を建てたらつけたい!という方も多いハズ。

ですが、どれも基本的には屋根に穴を開けて設置するもの。突起物なので雨は必ず受けますし、ガラス部分はもちろんですが出っ張った上の方に水が溜まりやすかったり、水が回りこんでしまったりするので雨漏りの危険性が高いんです。

もちろん、メーカーさんで水が入り込まないように工夫を凝らした設計がされていますが、それ以上に一層気を配った施工が必要になるんです。

天窓の周りには水が入り込まないように防水テープをぐるりと貼られ、上の方にも水が溜まらないように、水切と呼ばれる金属の板(板金)使って水がスムーズに下へ流れるように施工されます。

瓦屋根の場合は形に波がありますので、水切りの他に鉛でできたシートが天窓の下に敷かれています。

ですが、雨や雪を受けながら10年20年と経ってきますと、どうしても雨が入ってきてしまうんです。

【念のため】結露で、天窓付近が濡れている場合もある

雨の日だけに、天窓が濡れているなら、雨漏りの可能性が高いです。
反対に、雨の日じゃないのに、天窓が濡れているなら、結露の可能性が高いです。

結露の場合は、この記事の対策では直らないこともありますので、雨の日なのか、雨の日以外にも濡れているのか、しっかりと確認しましょう

こちらの記事では、DIYで自分でできる結露対策を紹介しています。

天窓の結露対策がブラインドにも。1千円5分でできるDIYの方法

雨漏りの方は、このまま読みすすめて大丈夫です。

天窓からの雨漏りの原因は大きく3つ

なるべく雨が入らないように設計されている天窓。メーカーや屋根材によって多少の違いはございますが、構成をちょっとだけ詳しく説明しますとこんな感じです。

 

天窓が野地を貫通しているようなものですが、大雨で水が多く流れてきても、パッキンや水切り・防水テープ・防水シートのおかげで天窓の穴の中に入らないようになっています。

水をちゃんと逃がす仕組みになっているのになんで雨漏り…その原因は、だいたい3つに分けられます。

 

ゴムパッキンの劣化

窓枠に使われているゴムパッキンと同じ素材ですが、壁のシーリング材と同じようなものですので、だいたい10年程度で劣化してきます。

この場合、雨の日に天窓のガラス面から水が入ってしまい、室内に直接ポタポタと落ちてくるのですぐに雨漏りに気がつくことができます。

ゴミなど異物の詰まり

長年で積もった落ち葉やゴミ・たまたまできてしまった鳥の巣などで、水切りの上の方に水が入ってしまって中に入り込んでしまうんです。

下葺きである程度防ぐことができるとはいえ何年も水が溜まりがちであれば雨も浸透してしまいます。下地を貫通しているので、下葺きすら通りぬけてしまうとそのままじわじわ入り込み、雨漏りしてしまうんです。

ゴミの詰まりというとても小さな原因ですが、家の中まで湿ってしまって痛みやすい状態。結果的に修理しないといけない場所が天窓どころではなくなるので、意外に被害は大きいです。

防水シートの劣化

上記にも触れましたが、鉛のシートはスカートやエプロンとも言って瓦屋根のように波打った形状の屋根で使われます。

と言いますのも、使わずに施工すると枕で使う木に水が溜まってしまったり、大雨の際に下葺きの上を通る水が増えたりと雨漏りのリスクが数倍になるからです。

防水シートを使うと、天窓の上や脇から流れてくる水をスムーズに瓦の上に流すことができます。

ただ、瓦の形に変えやすいよう鉛でできているので、20年経つとどうしても穴開きが出てきてしまい、異物の詰まりと同じ流れで雨漏りが発生します。

こちらも下地から家の中を通って室内に落ちてくるので、早急な対応が必要です。

全交換よりも安い、メンテナンス方法

とはいえ普通気にしませんし、漏ってから「やばい、どうしよう」となる方がほとんどですよね。とはいえ、全交換は費用もかかってしまいますし、なかなか手が出ません。

ですが雨が漏ってしまっていても、気づいた時に早くメンテナンスしてあげることで、天窓を全交換しなくて済むことが多いんです。

修理方法は以下の3つ。天窓まわりのメンテナンスを行なった事例と共にご紹介します。

※費用はあくまで目安になります。現場の状況や屋根の状態によっても変動します。ご了承くださいませ。

コーキング材(建築用ボンド)で窓枠の補修 4万円〜

まずはマスキングテープで塗る場所のまわりを囲んで、パッキン部分を刷毛で丁寧にプライマーを塗っていきます。これを塗ることで、コーキング材をよりしっかり接着させることができます。

その後、コーキング材を埋めて形を整え、マスキングテープを剥がして完了です。

天窓まわりの清掃 4万円〜

ゴミの詰まりは、下に空間ができる屋根材によく見られます。瓦もそうですが、最近は金属の屋根材でも下に空間を作るものが増えてきているので、ゴミが詰まりやすかったり鳥の巣ができやすいです。

まずはまわりの瓦を外し、詰まっているゴミを除去します。

ゴミの詰まりが全周に渡っているなど状態が酷いと、瓦の撤去・復旧の手間がかかってしまう為、場合によっては20万円と費用が発生してしまうこともございます。

ですので、あまりに酷い場合はお掃除でなく交換や撤去をおすすめさせて頂いております。

画像のご自宅は鳥の巣が作られていただけでなく、ルーフィングや防水テープがしっかり施工されていないという手抜き工事もございました。

また、お客様の「もう天窓で悩みたくない」というご要望から、撤去まで行っております。

↓詳しい修理の様子はこちらからご覧いただけます↓

築20年瓦屋根の天窓から雨漏り。原因は劣化と鳥の巣?!撤去工事にお伺いしました【雨漏り修理】

鉛のシートを交換 10万円〜

鉛のシートは形を変えやすい鉛でできている分、何年も水を受けていると劣化し穴が開いてきてしまいます。

まずは周りの瓦を撤去し、防水シートを剥がしていきます。コーキング材でしっかりとくっついているので、カッターを使い丁寧に剥がします。

次に、瓦の頭の部分までスムーズに水が流れるよう、高さ調節として劣化に強い三角の専用部材を敷きます。※メーカーによっては無いものもあります。

新しい鉛のシートを差し込み、瓦を復旧させてコーキング材で水切りと接着させます。

コーキング部分の見た目を整えて完了です。

雨漏り修理を依頼する時のポイントは?

雨の日、いつもは日が差している屋内に「ピチョン」と水が垂れてくる…ちょっとした恐怖ですよね。すぐに修理をお願いしたいところですが、その原因によって直し方が変わります。工事をする人も、その場で直せればいいのですが…すぐに直せないこともあります。

そうした事を避けるためにも、ある程度状態をお教えいただけるとよりスムーズに修理が可能です。

3つの雨漏り原因でも少しだけ触れましたが、原因の見分け方はたったの二つ

・雨の日、ガラスのあたりから雫が落ちてくる
・周りの壁や天井にシミができている

それぞれの場合のポイントは?

ガラスから雫が落ちてくる場合の頼み方

ガラスあたりから落ちてくるのはゴムパッキンの劣化。比較的早く雨漏りに気がつくことができるので、被害が広がる前に対処ができます。
「天窓のガラスパッキンの修理をお願いしたい」と依頼するのがよいでしょう。

壁や天井にシミができている場合の頼み方

シミができているのは異物の詰まり・鉛のシートや水切りの劣化。こちらは通常の屋根からの雨漏りと同じで、屋根の下地板だけでなく家の骨組みである「躯体」も通ってきているので、中も湿っています。

早急な対応が必要なのですが、気がつくのにも時間がかかります。そうすると、被害が天窓だけではなくなってしまうのでさらに注意が必要です。

少しでもおかしいと思った場合は、いち早く修理を依頼しましょう。

正規工事店に連絡する

ただ天窓の雨漏りに精通している業者は非常にまれです。
建築業界全体で、天窓は触れた業者の責任になるから触らない、という風習が今でも根強いからです。

てきとうに連絡するよりは、ベルックスやリクシルなどのホームページから、正規工事店を探すのがよいでしょう。

ベルックスの場合

ホームページに推奨工事店がリストアップされています。
お近くの工事店に直接連絡をして依頼できます。

ベルックス推奨工事店

リクシルの場合

フリーダイヤルに連絡すると工事店が紹介される仕組みです。

電話番号はこちら。0120−126−001

廃盤や古い海外メーカーの天窓でも雨漏りは直せます

現在、日本に残っている天窓メーカーは、上記のベルックスとリクシルだけです。
ですが、その他のメーカーの天窓の雨漏りで困っている方もいらっしゃるでしょう。

部品交換はできませんが、ガラスパッキンのシーリングやゴミ掃除、天窓を交換することで雨漏りを止めることはできます。
まずはご相談くださいませ。

メーカーと築年数だけでわかる、わが家の天窓雨漏りの修理費用

わが家の天窓の雨漏りが心配なら、まずは石川商店にご相談を

石川商店に電話するともれなく石川弘樹の携帯に転送され、必ずぼくが電話に出ます。
屋根で損する人をゼロにしたい。だから、相談してほしい。

これからも気軽に相談できる屋根屋になれるようにできる限りをつくしたいと思います。

電話、メールはこちら。

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創業75年、屋根専門石川商店の三代目。石川弘樹(いしかわひろき)です。
【肩書】
日本屋根ドローン協会代表理事、東京都瓦工事職能組合 震災対策委員長
【資格】
1級かわらぶき技能士、瓦屋根工事技士、全日本瓦工事業連盟認定 瓦屋根診断士、全日本瓦工事業連盟認定 耐震化講師、耐震プランナー、増改築相談員、古民家鑑定士、ホームインスペクター(住宅診断士)、ジュニアリフォームソムリエ、リフォームスタイリスト1級、リフォーム提案士、ライフスタイルプランナー
【趣味】
ワンピース(マンガ)
【目標】
瓦割り世界大会初代チャンピオン
【ブーム】
10年ぶりに1日3食に戻す
【困り事】
体重増加が止まらない

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