今日から6月になりました。間もなく雨が多い「梅雨」に突入するわけですが、この梅雨の時期によくあるトラブルに「雨樋からの水漏れ」というものがございます。
ご自宅周辺に大きな木が生い茂っていたり、周囲を山に囲まれている場合は「枯葉が詰まって...」という原因が簡単に特定できるのですが、他にも原因があるんです。
また、原因によってはメンテナンス方法も変わってまいります。
では、枯葉の詰まり以外にどんな原因で水漏れが発生するのでしょうか?
ここで弊社が過去に遭遇した雨樋からの水漏れ原因と対処方法をご紹介します。
雨樋からの水漏れの主な原因まとめ
①落とし口の詰まり…雑草他
よく想像されるのは「落ち葉が溜まって詰まった」という原因ですが、実はご自宅周辺に大きな木などなくても雨樋は詰まってしまうのです。
軒樋にある「落とし口」は埃や砂が堆積しやすい場所。溜まっていくにつれ、そこから雑草が生えて詰まり・水漏れの原因になります。
気がついたら立派な雑草が生えていた、なんてことは決して珍しい話ではありません。
近所に大きな木や林があって、という時は落ち葉避けネットを設置すれば解決するかもしれません。
とはいえ、落ち葉避けネットで大きな葉っぱを避ける事は出来ても、チリやホコリ・砂といった細かいものは通してしまうんです。
その為、雨季の前の春・秋ごろを目安に定期的なお掃除をしておくと安心です。
②外部からの衝撃が加わった破損や経年劣化による割れ
一部の雨樋を除き、ほとんどの雨樋は樹脂製品です。よって外部からの衝撃によって割れたりすることはよくある話。
また築年数が経てば経つほど発生するのが「雨樋のヒビ割れ」です。
長年紫外線に晒され続けた雨樋は徐々にではありますが硬化しています。
元々樹脂で作られた「成形品」ですから、硬化したことで自然とヒビが入ったりすることもあるのです。
このような症状は、築20年以上経過している場合に多く見られます。
「部品を交換したくても廃版になっていて部品がない」ということもしばしばです。
このような場合、パテやシーリング材を使って応急処置的に補修をすることで水漏れを止めることはできます。
③落とし口の詰まり…カラスによる異物差込
こういったケースはめったにあることではありません。
誰が?何のために?という珍しいケースをご紹介します。
落とし口に紙製のお皿が置いてありました。
きっとカラスかなにかの悪戯でしょうか...
樋の中に空き缶が入ってました。
これは水漏れの原因となっていたワケではありませんが、これもカラスの悪戯でしょうか、雨樋の中には他にも石ころやテニスボール、バドミントンのシャトルといった意外なものが入っていることがあるんです。
この場合、落ち葉避けネットすらめくって押し込んでくる場合がございますので、まずはカラス対策をなさることがおすすめです。
雨樋の水漏れは近隣トラブルや自宅への悪影響に
「ただ詰まっているだけだしそのうちでいいか…」と放っておいてしまいがちですよね。
しかし、そのまま放っておくと
・バシャバシャと言う水音で騒音トラブル
・泥が跳ねて外壁が汚れる
・水で土が抉られ、最悪躯体(家の木組み)の腐食に
といったデメリットが多くございます。また、雨樋や屋根の形によっては、壁と屋根の継ぎ目から水が入って雨漏りがひどくなる、と言うケースも。
とはいえ中には、「このくらいだったら自分でやった方が早い」とDIYで直そうとする方もいらっしゃると思います。
ですが基本的に軒先にはしごを掛けての作業になりますので、慣れない方ですと非常に危険です。
雨の多い季節、雨音とは違う地面を叩きつけるような音がしだしたら、高所作業に慣れている業者さんに修理やお掃除をご依頼されることをおすすめします。
屋根専門75年 石川商店
林 洋道(はやし ひろみち)です
【趣味】鉄道写真、旅行、西部警察、ネコ
【特技】洗車、タイヤ交換、他クルマのメンテナンス
【最近】鉄道の写真撮影に目覚めたかも...
【出身地】鳥取県米子市
屋根専門石川商店HP:riverstone-roofing.com