こんにちは、石川商店の林洋道です。建物は築10年を超えて参りますと、どこかに不具合がでてくるものですが、今回はたまたまご自宅の屋根を見たら「屋根材が割れていた」というお客様から修理の依頼がございましたので、その模様を皆様にご報告したいと思います。
☑屋根勾配は8寸!果して上れるのだろうか...。
今回のお客様は、たまたまご近所のお友達のマンションから「自宅はどこだろう?」って探し、やっとの思いでご自宅を発見したところ、たまたま屋根材の割れが発見できたというお客様でした。
早速お伺いしたのですが...屋根を見上げると屋根の勾配がかなり急であることがわかります。図面を拝見すると「8寸勾配」と記載がありました。
ちなみにこの屋根勾配、水平面に対する屋根面の傾きの度合いを表すもので、数値が大きくなるほど勾配が急になっていくのです。
参考までに、一般的な屋根勾配は4寸(21.8度)~6寸(30.96度)勾配で、屋根の点検やちょっとした修理は6寸勾配までは対応(状況によっては対応ができないものもあります)できるのですが、今回は8寸(38.65度)勾配、新築やリフォーム工事をする場合、必ず「屋根足場」というものが設置されるほどの急な勾配であります。
こちらは8寸勾配の屋根で、実際のリフォーム現場で組まれた屋根足場です。
☑築14年のコロニアル 割れを発見! しかし...
お客様にお話しを伺います。以前電気屋さんがアンテナ工事に来たけど「屋根に上れない」と言って帰ったこともあるそうです。
しかし、後日代わりにいらっしゃった電気屋さんは普通に上って作業したとのこと。
「電気屋さんが上れたのに、屋根屋が上れないというのは私のプライドが許さない!」
ということで、とりあえず状況を見るためにハシゴを設置します。
しかし...見上げれば見上げるほど急な屋根...上れるかな...?
割れていたのは1枚だけ、こういう割れは接着による補修で大丈夫なのですが...。
しかし、あの位置まで行くことは相当の覚悟と度胸が必要...。
こういう危機的?な状況にいる私の頭の中では、何故かアントニオ猪木さんの名言が頭をよぎってます。
この道を行けばどうなるものか
危ぶむなかれ 危ぶめば道はなし
→いやいや、危うい状況なんですよ。
踏み出せばその一足が道となり その一足が道となる
→ここは道ではなく屋根、そもそも道はないんですよ。
迷わず行けよ 行けばわかるさ
→だから迷ってんだって...。
元気があれば、何でもできる!
→そりゃ出来るでしょうね。
出る前に負けること考えるバカいるかよ!
→勝ち負けの問題じゃない...。
などなど考えながら、精神を集中させ、そして意を決して一気に駆け上ります。
割れている位置まで一気に到達、しかし屋根表面は埃が付着しているため、ズルズルと滑る感じが足元から伝わってきます。
割れているところへ接着剤を塗布、そして元の位置に戻して修理は完了です。
☑カラーベスト・コロニアルによくある「ヒビ割れ」
今回は、偶然にもお客様ご自身でご自宅屋根材の割れを発見することができました。
普通に生活していると屋根に目が行くことはないと思いますが、カラーベストコロニアルはこういった「割れ」が発生していることが多々ございます。
上の2枚の写真は、築14年経過したカラーベスト・コロニアル(商品名:ザルフグラッサ)に発生した屋根材のヒビ割れ状態です。たまたま隣のお宅がリフォーム工事をなさった際に、業者の方が親切に教えてくれたようで、心配になって点検のご依頼をいただきました。
普段はなかなか目が行くことがない「屋根」ですが、定期的な点検を実施することでこういった異常を早期発見することができるのです。
早期発見できれば、メーカーによる補償が受けられることもございますので、やはり定期的な点検を実施されることをお勧めしたいと思います。
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屋根専門60年 石川商店
林 洋道(はやし ひろみち)です
【趣味】旅行、F1チームのウェア集め、西部警察、ネコ
【特技】洗車、タイヤ交換、他クルマのメンテナンス
【最近】カラオケ行ってないなぁ...。
【出身地】鳥取県米子市
屋根専門石川商店HP:riverstone-roofing.com
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