あけましておめでとうございます。石川商店の林洋道です。本年も皆様に様々な屋根の情報を発信していきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。
年末から年明けにかけてご依頼の多い工事が屋根への「雪止め金具取り付け工事」です。今回は年末に施工させていただきました、コロニアル屋根への雪止め金具取り付け工事の模様を皆様にご紹介したいと思います。
☑一般的な傾斜の屋根であれば...
そもそも「雪止め金具」は、新築時の屋根工事で取り付けられているのが一般的なのですが、ハウスメーカーさんの仕様や、施主様のご意向によっては取り付けられないこともあるのです。
東京都内(23区)においては例年積雪量が少ないこともありますが、昨今の異常気象の影響か2014年2月のように、都内でも数十年に一度は大雪に見舞われるケースもあり、その度に雨樋が歪んでしまったり、脱落したり、カーポートの屋根が凹むといった被害が発生することもあります。
こういった経緯から「雪止め金具」の設置をご依頼いただくことが多いのですが、2階建ての戸建住宅でごくごく一般的な屋根傾斜であれば、取り付け工事もさほど難しくはないのですが、3階建てで急傾斜の屋根の場合はそんな簡単に取り付け工事はできません。
それは何故か?単純なお話しですが屋根に上れないからです...。
☑雪止め金具取り付けには危険が伴う!
屋根上での作業は「高所作業」にあたるため、労働安全衛生法にて「高さ2mの箇所で作業を行う場合においては、(中略)足場を組み立てる等の方法により作業床をもうけなければならない」と規定されております。
しかし、実際は安全に作業することが可能であれば、足場等がなくても雪止め金具の取り付け工事は可能なのですが、それも屋根の傾斜角度が比較的緩やかな場合でのお話しです。
屋根の状態によっては足場設置が必須といったケースもあります。
(※足場設置イメージです)
☑傾斜角度が強い屋根には「屋根足場」が必要!
今回のご依頼は、目黒区内にお住まいのお客様からでした。
きっかけはやはり昨年の大雪で、屋根からの落雪によってお隣様の通路を塞いでしまい、ご迷惑をおかけしてしまったということで、本格的な冬を迎える前に工事のご依頼をいただきました。
実際にお客様の元へ伺いますと...かなりの急傾斜です。事前に建築図面を確認しておりましたので屋根勾配は把握していたのですが、やはり実際に目の当たりにしますと...
ちなみにこの屋根勾配は12.5寸勾配、角度で表すと51.3°、ピラミッドとほぼ同じ傾斜角度なんです。
(※ピラミッドのイメージ写真です)
現地へは足場業者さんにも来ていただいて、足場の設置方法について入念な打ち合わせをさせていただきました。
そして、足場工事当日を迎えることになりました。
足場設置には約半日要しましたが、無事に足場の設置を終えました。都内でよく見られる住宅密集地なので、ご近所様にもご協力いただきました。
☑雪止め金具の取り付け工事は1時間程度
これだけしっかりした足場を組んでいただけると、作業も順調に進みます。
今回はお客様の強いご要望で、3段追加設置することになり、既存の雪止め金具と合わせますと4段の雪止め金具が設置されたことになりました。
施工前
施工後
☑設置工事を終え施主様もお隣様も大満足!
2014年の大雪の際には、落ちてきた雪でお隣様は外出することができないくらいの積雪となってしまい、とても大変な思いをされたようです。
また、お施主様もご自宅屋根からの落雪で、お隣様にとてもご迷惑をお掛けしてしまったということで、ずっと気になさっておられたようです。
お施主様もお隣様もとても満足された様子でした。
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屋根専門60年 石川商店
林 洋道(はやし ひろみち)です
【趣味】旅行、F1チームのウェア集め、西部警察、ネコ
【特技】洗車、タイヤ交換、他クルマのメンテナンス
【最近】マクラーレン・ホンダ2015年支給品Tシャツをゲット!
【出身地】鳥取県米子市
屋根専門石川商店HP:riverstone-roofing.com
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