※話しをわかりやすくするため、2階建ての一軒家、建坪30坪、屋根100㎡、を想定しています。
この記事の動画解説はこちらです。
なるべく費用が安いに越したことはない
冒頭でもお話ししましたが、天窓の雨漏りをもっともかんたんに直す方法は、撤去して潰すか、交換するかです。
ここで言うかんたんは、ぼくたち業者にとってかんたんであるという意味です。
なんというか、雨漏りの原因をなくす撤去や、新品に交換するのは、そこまでやれば雨漏り止まるのは当たり前ということです。
ただ撤去で最低30万円、交換で40万円〜という費用が1窓に対してかかります。
この価格は、引っ越しや建て替えなどを近く検討しているなど、あと5年から10年弱しか今の家には住まない方には少し大きな出費ですよね。
なので石川商店ではなるべく費用をかけないように、5万円程度の部分修理をして、それでもダメなら最悪は撤去か交換と段階を追った工事とし、その時の費用は最初の5万円はなしというか、次段階に充当するようにしています。
費用の安い部分修理から順番に
部分修理の長所は費用、短所は雨漏りが直らないこともあることです。
雨漏りが直らない原因について、ここでかんたんに解説します。
- 天窓の雨漏りの原因は主に3つ
- 1,落ち葉など異物による排水経路のつまり
- 2,ガラスパッキンの劣化
- 3,天窓と屋根のつなぎ目の防水処理の劣化および天窓自体の寿命
詳しくはこちらの記事で確認できます。
このうちで天窓本体に起因する雨漏りは2番と3番です。
1,調査、見積り、落ち葉など異物撤去、1〜4万円
お客さまのお宅に伺い、まずはドローンを飛ばし現状の写真を保存、確認してから、次に屋根に上がり細かい調査をいたします。
※条件によりドローンを飛ばせない場合、屋根に上がれない場合がございます。
屋根に上がり、天窓まわりを調査して、落ち葉が堆積していたり、瓦屋根をめくったら鳥の巣があったり、することが原因で雨漏りしている可能性もあります。
その場合は状況を説明して、そのまま掃除、撤去します。
これで雨漏りが止まれば、費用は調査費のみ、もしくは瓦の脱着作業を入れて1〜4万円です。
雨漏り調査の場合、放水テストを基本としておりますが、天窓の雨漏りの場合、放水テストは行いません。
その理由は、
・放水方法によってはほぼ確実に雨漏りさせることができてしまい、押し売りにつながりかねない
・雨漏りの原因がほぼ2種類しかない
からです。
放水テストももちろん可能ですが、3万〜4万円で、調査費用の返金もできません。
2,ガラスパッキンの修理、5万円〜
2番のガラスパッキンの劣化の修理は、ガラスの縁にコーキングという止水処理を行います。
ガラスカバーが外せる天窓は、外して内部にコーキング
ガラスカバーが外れない天窓は、カバーの縁にコーキング
修理後にしばらく様子を見てもらい雨漏りしなければ修理完了。
費用は調査、見積り費は無料になるので5万円です。
ただこの5万円の部分修理で雨漏りが止まる確率は、弊社全体での確率は9割以上です。ただ単体の天窓だけで言うと5〜10割と幅は広くなります。
その振り幅の原因は、築年数(= 天窓設置年数)の古さによる天窓自体の老朽化や、不適切な応急処置がされている天窓などもあるからです。
3,止まらないなら5万円はなし、撤去で30万円〜
なので、ガラスパッキンの修理で雨漏りが必ず止まるわけではございません。
ガラスパッキンの修理で直らないのならば、天窓と屋根のつなぎ目の防水処理の劣化か天窓自体の寿命が原因の雨漏りです。
その場合、撤去か交換しないと直すことができません。
撤去
交換
ただ、
・5万円プラス30万円で35万円なら損した気分
・止まらないのはあなたたちの力不足だ
と思うのが普通だと思います。
なので石川商店では前段階の部分修理費用の5万円はなし。安心して段階を追った工事を選択できるようにしています。
天窓の雨漏りなのにカバー工法を提案されたら、まずは石川商店にご相談を
リフォーム業者や外壁塗装の会社さんの場合、最近はとにかくなんでもカバー工法をおすすめすることが多いようです。
天窓の雨漏りも屋根と天窓の防水部分からの雨漏りの場合は、たしかにカバー工法でも雨漏りが止まりますが、ガラスパッキンからの雨漏りだった場合、カバー工法をする必要は全くありません。
このあたりの説明があいまいな業者さんも多いので、不安に思った方はまずはお気軽にご相談くださいませ。
石川商店に電話するともれなく石川弘樹の携帯に転送され、必ずぼくが電話に出ます。
屋根で損する人をゼロにしたい。だから、相談してほしい。
これからも気軽に相談できる屋根屋になれるようにできる限りをつくしたいと思います。
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- 創業75年、屋根専門石川商店の三代目。石川弘樹(いしかわひろき)です。
- 【肩書】
- 日本屋根ドローン協会代表理事、東京都瓦工事職能組合 震災対策委員長
- 【資格】
- 1級かわらぶき技能士、瓦屋根工事技士、全日本瓦工事業連盟認定 瓦屋根診断士、全日本瓦工事業連盟認定 耐震化講師、耐震プランナー、増改築相談員、古民家鑑定士、ホームインスペクター(住宅診断士)、ジュニアリフォームソムリエ、リフォームスタイリスト1級、リフォーム提案士、ライフスタイルプランナー
- 【趣味】
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