色あせしにくい色と色あせしにくい色について徹底解説！紫外線に強いおすすめ塗料とは？

本記事の目次

紫外線に強い塗料とは？
色あせしにくい色
色あせしやすい色
- 赤
- 黄
- 緑
紫外線に強いおすすめの塗料
- ラジカル塗料
まとめ

紫外線に強い塗料とは？

紫外線に強い塗料とは、日光に含まれる紫外線による劣化や色あせを防ぐことができる塗料のことを指します。紫外線は、塗料の色素や結合成分を分解してしまい、塗膜の劣化や色褪せ、剥がれを引き起こす原因となります。紫外線に強い塗料は、このような紫外線によるダメージを最小限に抑えるために特別な配合がされています。デザイン性と同じくらい紫外線対策は重視していきたいところです。

色あせしにくい色

塗料の色によって色あせのしやすさは異なります。

白

白は、塗料の中でも色あせしにくく、清潔感のある色として人気があります。白は光を吸収しにくい性質があり、紫外線のダメージを受けにくくなっています。しかし、白は外壁に付く埃や排気ガスを目立たせてしまったり、雨だれ等の汚れが目立ってしまうため、きれいな外観を保つためには、定期的に清掃する必要があります。

黒

黒は、光を吸収しやすいことで知られるため、色あせしやすそうに思われがちです。しかし、黒の顔料のカーボンブラックは、色の原子の結びつきが光によって分解されにくいため、紫外線による影響は少なく、色あせしにくくなっています。外壁を黒にすることで、高級感のある住宅に仕上げることができるので、黒も人気の外壁です。また、黒を選ぶ際は、暗い印象になりすぎないように、上手くアクセントカラーを取り入れると良いでしょう。

青

青は、光を反射しやすい色です。青は、元素同士の結合が耐光性に優れており、紫外線による影響を受けても、色あせしにくいと言われています。しかし、劣化が目立ちやすい色でもあるため、きれいな外観を保つためには、定期的に清掃する必要があります。

グレー

グレーは、中間色なので色あせしにくく、汚れも目立ちにくい特徴があります。同じ中間色ではベージュも同じです。特に、グレーは中間色の中でもとくに埃や砂などの汚れと同化しやすいため、外壁の汚れを目立ちにくくしてくれます。色あせと汚れの両方に強いため、おすすめの色です。白など明るい色は人気ではありますが、もっとも汚れが目立ちやすいため、グレーよりも定期的な清掃が必要です。

色あせしやすい色

塗料の色によって色あせのしやすさは異なります。

赤

赤は、紫外線の影響を受けやすい色です。特に赤は紫外線によって容易に変色し、紫も同様に変色しやすい特性を持っています。

ただし、青みがかった紫は変色しにくいとされています。赤のように彩度の高い原色系の塗料は、紫外線を吸収して色あせしやすい特徴があります。また、一般的な塗料の寿命は10年ですが、赤は耐候性も低いため、耐用年数が約5年と短めです。見た目が鮮やかになるため店舗などで取り入れるケースが多い色ですが、塗り替えの周期が短いので注意が必要です。

黄

黄は、赤と同様に彩度の高い原色系であるため、紫外線の影響を受けやすい色です。黄には、結合が弱い窒素元素が多く含まれているため、紫外線で破壊されやすく、色あせがしやすい特徴があります。また、黄は鮮やかな分、色あせが最も目立ってしまいがちです。そのため、綺麗な外観を保つには、他の色の塗料と比べて塗り替えを頻繁に行う必要があります。

緑

緑は、紫外線の影響を受けやすく色あせしやすい色です。赤や黄と比べると彩度は低めですが、原色に近く明るい緑は、色あせしやすいです。緑を外壁に取り入れたい方は、ダークグリーンやモスグリーンなどの彩度を抑えた緑を使用することで、紫外線からの影響を抑えることができます。

紫外線に強いおすすめの塗料

外壁の劣化を引き起こす大きな要因が、紫外線です。一般的に塗料で使われている白色顔料の主成分のチタンは、紫外線の影響を受けると、ラジカルと呼ばれる劣化要因を発生させます。その劣化要因を発生すると、樹脂の結合が破壊され、塗膜が劣化してしまいます。しかし、紫外線対策はラジカル塗料を用いたり、外壁塗装に使われる塗料を工夫することで実現できます。