コーキングの打ち直しと増し打ちの費用について徹底解説！補修のタイミングはいつ？

本記事の目次

外壁コーキングの打ち直し
- 外壁コーキングの打ち直し費用の相場
外壁コーキングの増し打ち
- 外壁コーキングの増し打ち費用の相場
外壁コーキングの補修のタイミング
- ひび割れ
- 剥がれ
外壁コーキング補修を行う際の注意点
- 打ち直しが基本
- DIYでの補修は避けた方が良い
まとめ

外壁コーキングの打ち直し

打ち直しは、傷んだ古いコーキングをカッターなどで取り除いてから、新しいコーキング材を打ち込む方法です。コーキング撤去の手間がある分、増し打ちに比べて少し費用が高額ですが、傷んだ部分をしっかり取り除くことができます。

外壁コーキングの打ち直し費用の相場

外壁コーキングの打ち直し費用の相場は、1m約800～1,200円です。30坪の建物の外壁コーキングの打ち直しした場合、コーキングの長さが約180cmの場合で、約30万円〜45万円かかるでしょう。

外壁コーキングの増し打ち

増し打ちは、古いコーキングはそのままに、上から新しいコーキング材を打ち込む方法です。古いコーキングの状態が悪いと上塗りした部分だけ剥がれてしまう恐れがありますが、作業の手間は少ないため費用は打ち直しに比べて低価格になっています。古いコーキング材となじみにくい場合があり、耐久性が劣る傾向にあります。

外壁コーキングの増し打ち費用の相場

外壁コーキングの増し打ち費用の相場は、1m約700～1,000円です。30坪の建物の外壁コーキングの打ち直しした場合、コーキングの長さが約180cmの場合で、約25万円〜35万円かかるでしょう。

外壁コーキングの補修のタイミング

外壁自体を長持ちさせ、建物の耐久性を保つためには、次のような劣化症状が見られた際にはメンテナンスを行うことをおすすめします。

ひび割れ

コーキングのもっとも重要な役割は、防水効果です。コーキング材は紫外線などの影響を受け、劣化していきます。劣化が進むとコーキング材の弾力は失われ、揺れや振動に対応できず、ひび割れが発生します。そして、コーキングのひび割れを放置してしまうと、防水効果が低下し、雨水が浸入し雨漏りの原因になります。また、ひび割れがさらに広がり、穴が空いてしまっているコーキング材は、かなりの雨水が浸入してくるので、早急にコーキングの補修をしましょう。

剥がれ

長期間紫外線にさらされると、コーキング材が劣化しやすくなります。特に南向きや屋根近くなど、日差しが強く当たる部分は劣化が早まります。コーキングは、時間とともに硬化しすると剥がれたりして、防水性能が低下します。このような状態のまま放置すると、水が建物内部に侵入し、構造材の腐食やカビの発生など、重大なダメージを引き起こす可能性があります。このまま放置しておくと雨漏りにつながる恐れがあるため、なるべく早く補修をするようにしましょう。

外壁コーキング補修を行う際の注意点

外壁コーキング補修を行う際には、いくつかの注意点があります。

打ち直しが基本

外壁塗装工事などでコーキング補修をするときは、打ち直しが基本です。古いコーキング材を撤去して中身を新しくするため、耐久性も高くなります。増し打ちでは、傷んで固くなったコーキングを修復できるわけではありません。表面だけ新しいコーキングを打ち込んでも、内側の古いコーキングはまたひび割れたり隙間ができたりする恐れがあります。将来性のことを考えても補修は、打ち直しが良いでしょう。

DIYでの補修は避けた方が良い

コーキング材を打ち込むために使う道具や、コーキングで使われる材料はホームセンターなどでも入手可能なため、自分でDIYしようと考える方もいます。窓や排水溝など、ちょっとしたすき間を埋めるだけであればホームセンターで揃えた道具で施工することも可能です。しかし、外壁用のコーキング材は専門店でなければ取り扱いがなかったり、技術不足ですぐに剥がれてしまったりと、DIYとしては難易度が高いため、避けた方が良いでしょう。

外壁コーキングの役割につきましては、下記の記事を参考にしてみて下さい。

外壁コーキング（シーリング）とは？役割を徹底解説

まとめ

外壁コーキングの打ち替えや、増し打ちは、外壁塗装工事などの中で行うことがほとんどです。基本的には、打ち直しを行います。外壁コーキングは約5年〜10年で素材の寿命を迎えるため、遅くとも築10年周期で点検、メンテナンスを行いましょう。また、高い場所には足場が必要になるため、よく業者と相談してから施工するようにしましょう。