ハイブリッド塗料塗料について徹底解説！特徴とメリット・デメリットについてのまとめ

本記事の目次

ハイブリッド塗料の特徴
ハイブリッド塗料のメリット
ハイブリッド塗料のデメリット
ハイブリッド塗料の相場費用
ハイブリッド塗料の耐用年数
まとめ

ハイブリッド塗料の特徴

ハイブリッド塗料とは、有機塗料と無機塗料の特性を混ぜ合わせた、両者の特性をあわせ持つ高性能な新しい塗料です。異なる樹脂や成分を配合することで、それぞれの素材のメリットを兼ね備えた塗料を作り出し、近年、高い機能性をもつ塗料として注目が集まっています。耐久性や耐候性だけでなく、防水性や密着性にも優れていることが特徴です。さまざまな性能を向上させることができるため、外壁塗装など幅広い用途で利用されています。

ハイブリッド塗料のメリット

耐久性が高い

ハイブリッド塗料は、さまざまな環境に耐える強度を持つ塗料を作ることができ、ひび割れや剥がれなどが起きにくくなります。無機物の塗料の特徴である耐久性をもちながら、有機物の塗料の柔軟性も兼ね備えています。紫外線や気候の変化による熱や光に対して非常に耐久性があり、塗膜の劣化や色あせを抑えることができます。これにより、塗り替えの頻度を減らし、メンテナンスコストを抑えることができます。

耐候性がある

ハイブリッド塗料は、紫外線や雨風、湿気などの外的要因から外壁を保護する耐候性があります。これにより、塗膜の寿命が延び、長期間にわたって美観を維持することができます。

光沢が長持ちする

ハイブリッド塗料は、汚れが付着しにくく、付着した汚れも雨で流れ落ちる性能を持っています。また、特殊な樹脂成分を含んでおり、その成分が光沢を長持ちさせる特性をもっています。そのため、通常の塗料では光沢が失われたり、くすんだりすることがありますが、塗り替えを行わなくても長い間、美しい光沢を保つことができます。

燃えにくい

ハイブリッド塗料は、無機塗料を含んでいるため、耐火性能が高いです。無機化合物は燃えにくい性質を持つため、無機塗料も高温にさらされても燃焼しにくく、火災時の延焼を抑える非常に火に強く、火災時の延焼を抑える効果があります。このため、耐火性能が求められる場所や施設での使用に適しています。

無機塗料につきましては、下記の記事を参考にしてみて下さい。

無機塗料について徹底解説！特徴と長所・短所についてのまとめ

ハイブリッド塗料のデメリット

高価格

ハイブリッド塗料は高品質であるため、耐久性や特殊な特性をもつため、高価格になることがデメリットです。セラミックを配合した断熱塗料などは、とくに高価格になりやすい傾向があります。しかし、長期的に考えると、耐久性が高く耐用年数が長いため塗り替えの頻度が少なくなり、結果的にコストパフォーマンスは良いです。住宅の外観や耐久性を重視する方にとっては、価格に見合った塗料と考えられるでしょう。

艶消しができない

ハイブリッド塗料は、艶を消しにくいという性質があります。一般的に塗料には艶があり、艶消し材などを入れることで艶を抑えてマットな仕上がりに調整することができます。しかし、光沢があるハイブリッド塗料は、途中で艶を消そうと思っても消すことができません。質感や仕上がりなど事前に確認しておきましょう。

施工できる業者が少ない

ハイブリッド塗料はまだ新しい塗料ですので、まだ使った経験がない、知識がなく慣れていない業者が多いこともデメリットのひとつです。塗料の特徴や施工方法を把握していなければ、ハイブリッド塗料の効果を引き出しにくいと言えます。ハイブリッド塗料での塗装を希望するときには、経験と知識のある業者を選ぶことが大切です。

ハイブリッド塗料の相場費用

ハイブリッド塗料の相場費用は、一平方メートル約4,300～5,500円です。

ハイブリッド塗料の耐用年数

ハイブリッド塗料の耐用年数は、約15～30年です。

まとめ

ハイブリッド塗料は、有機塗料と無機塗料の特性を混ぜ合わせた、両者の特性をあわせ持つ高性能な新しい塗料であり、耐久性も高く、近年注目を集めている塗料です。ハイブリッド塗料の中にも様々な種類や性能を持った塗料がありますので、ご自宅にどんな塗料が合うのかよく検討してから施工しましょう。また、まだ使った経験がない、知識がなく慣れていない業者が多いこともあり、業者選びも慎重に選ぶことが大切です。