ご無沙汰しております。屋根バカ三代目、弘樹です。
先週末、研修で訪れた熊本で、
「かわら割道場」が、屋根で果たすべき役割を再認識したので、また記事を書いてみました。
以前に、「何で屋根屋さんがかわら割道場をやるの?」
と毎回メディア取材で聞かれますが、なかなか全部は放送されないので改めて記事を書き、
瓦割りで世直しじゃ!
と本気で思っているからと記事の中でお伝えしました。
まだ読んでいない方はこちら
を読んだくださいね♪
そして、笑顔の素敵なできる子は「いい屋根」を選ぶというお話をしました。
そこで今回の記事はその続編、熊本で再認識した、
「いい屋根」=「瓦の屋根」
ということが焦点です。
大きな地震や台風の度に、瓦のイメージが悪くなり、新築の一軒家での採用率は激減しています。
本当にそれで良いのでしょうか?
かわら割道場が考える「瓦の役割」についてお話ししますね♪
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熊本で再認識。かわら割道場は「瓦の役割」を伝える場
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1,瓦は国を創り、守っている
2,瓦は日本の景観を創り、守っている
3,瓦は当然のように、家と家族を守っている
4,まとめ
「◯◯城と同じ形だ」
遺跡自体の年代を特定できたりします。
奈良の元興寺で、100枚以上が屋根の上で働いています。
権威の象徴であり、庶民の心の拠り所として、
お寺、神社、城、城下町などを造る際、より長持ちさせる必要があり、耐久性のある瓦が選ばれてきました。
火事対策として耐火性のある瓦が採用され、
瓦が国を創り守ってきたのです。
日本人の若い世代を含め、全日本人が思い描く日本の原風景は、
田園風景に平屋の農家、地方の田舎の茅葺屋根や、城下町の瓦屋根の街並みではないでしょうか?
今それを求めて、地方の都市に行っても、ああ田舎(日本の古い街並み)だなぁとは残念ながら思えない。
先週末に熊本に行って、路面電車と街並みが、広島に似てる、、、
東京も広島も熊本も京都も、駅周辺の都市部はさほどかわらない、同じ景色しかない。
ところが熊本の場合、30分から1時間離れた、(本当の意味での)田舎に行くと、
民家の屋根は、セメント屋根材も多いけど、和瓦の屋根が多数を占め、
熊本城への崇拝や憧れか、しゃちほこが乗っている屋根がすごく多い、
などの地方の特色が顕著にみえる。
そして、本当はこういう景色に出会いたかったんだと、心の奥底からにじみ出てくる懐かしさ。
やはり景観に対する、屋根の影響力はかなり大きいと改めて、感じました。
瓦が景観を創り、守ってきたのです。
高温多湿で雨が多く、厳しい自然環境の日本の四季を通じて、快適な居住環境を創ります。
またメンテナンスが少なくて済むので、経済性にも優れている。
地震や台風に弱いというイメージが付いてまわる瓦ですが、
実は1923年の関東大震災以降は、土葺き(どぶき)から引っ掛け桟瓦葺き(ひっかけさんがわらぶき)に変わり、
瓦は固定は、重い土ではなく、軽い木材に釘で固定され、軽量化と耐風性が向上した。
残念ながら、メンテナンス不足と業者の工事方法の徹底不足もあり、
2001年「瓦屋根標準設計・施工ガイドライン」というのが業界基準として定められ、
見えない屋根の工事基準を明確にし、専門業者の施工品質を確保する努力をしています。
ですから、自信を持って、ご自宅の屋根に瓦を乗せてくださいね♪
日本の厳しい気候風土でも四季を通じて過ごしやすくする機能はもちろん、
国を創り、景観を創り、守ってきた歴史を知ってもらう機会として、
瓦割りを通じて、いぶし瓦にもっと触れて欲しいですね。
そんなことが昨日の文化放送「グッモニ」で伝えたかった内容です。
本当のいい屋根とは、「瓦の屋根」です。
瓦のいい屋根は、でんきやさんでもその辺の街の屋根やさんでもなく、
しっかりとした屋根の専門家にご相談くださいね。
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〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜昭和二十六年創業。屋根に関する製造・販売・工事の全てを経験。
屋根専門石川商店の三代目、1級かわらぶき技能士
石川弘樹(いしかわひろき)です。
【趣味】 ワンピース
【目標】 瓦割り世界チャンピオン
【ブーム】 厚切りジェイソン
【困り事】 1週間休んだら5kg増量
屋根専門石川商店HP:riverstone-roofing.com
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