ニチハが製造した屋根材「パミール」は、販売時に無償支給された付属釘「パミール釘」の一部にラスパート(メッキ)処理の薄いものが混入しており、屋根材の脱落やズレが発生することもあります。しかしこれはメッキ処理だけの問題ではなく、屋根材そのものが原因で起こっていると思われるのですが...。
こんにちは、石川商店の林洋道です。これまでニチハ・パミールの屋根材表面の剥離について、このブログを通じ皆様にご紹介しておりましたが、先日新たなご相談がございましたので、その様子を皆様にお知らせしたいと思います。
パミールという屋根材の表面の剥離の他に、ノンアスベストに切り替えた当初の屋根材(コロニアル、レサス、シルバス、ザルフなど)は、屋根材の割れやクラック(ひび割れ)が発生していることがございます。
これらの欠陥については、屋根材製造メーカーとしての責任もございますが、全てがメーカーの責任だということではなく、施工不良から発生している欠陥もあり、この事実を多くの方がご存じでないということが問題だと考えております。
これら屋根材のトラブルについて、この記事を通じできるだけ多くの方に知っていただき、お住まいになっているご自宅の屋根を少しでも気にしていただければと思います。
☑ニチハパミールによく見られ症状
ニチハ・パミールで最初に目につくものとして「屋根材表面の剥離」がございました。これは、表面がミルフィーユのように剥離をしております。
続いて表面に発生するクレーター状の凹みです。
そして、屋根材表面の端部の剥離です。
しかし今回、点検調査に伺ったお客様の屋根では、これらの症状以外に更に重大な異常が発見されました。
☑釘の劣化による屋根材の脱落
今回の調査では「屋根材の脱落」が多数発見されました。これはパミール販売当時に屋根材に無償配布されていた「パミール用釘」の腐食によって脱落が起きたことが原因によるものです。
いかがでしょうか?
無償配布の釘について、ニチハと釘を製造した大阪府の下請け会社との間で現在も係争中ではありますが、問題なのは自宅の屋根がこのような状態になっているにも関わらず、そこに住まれている方が全く知らないという事実です。
☑知らないで塗装をしようとしたら...
お住まいになっている家が築10年を超えてくると、大切な家を長持ちさせるためにリフォーム工事をご計画されることが多いのではないでしょうか?
しかし、このような欠陥があることを知らないで、屋根を塗装しようとして「屋根材がボロボロになった」といった事例も少なくありません。
このような屋根材のトラブルは、発見が早ければ早いほどお住まいの方にとって有利に働くのですが、築10年以上を超えて参りますとそれが難しくなってまいります。
そのためには、まずご自宅の屋根材にどんなものが使われているのかを把握しておく必要があります。「築年数がまだ浅いから大丈夫」なんて思ってると、後で取り返しのつかない事態になってしまうこともあります。
このようなことからも、定期的な屋根の点検はとても重要なんです。
ニチハ・パミールで同じようにお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。
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屋根専門60年 石川商店
林 洋道(はやし ひろみち)です
【趣味】旅行、F1チームのウェア集め、西部警察、ネコ
【特技】洗車、タイヤ交換、他クルマのメンテナンス
【出身地】鳥取県米子市
屋根専門石川商店HP:riverstone-roofing.com
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