屋根の適切なリフォーム時期は、プロでも判断するのが難しいです。
なぜかというと、リフォーム時期には色々な見方があるからです。
家を長持ちさせるという観点で考えると、10年に1度は、家の中・外を含めて、色々な箇所をメンテナンスしてもらった方がいいです。
しかし、ほとんどの方はライフスタイルが変化するタイミングに、家のリフォームを検討し始めます。主なところでは、子育ての始まり・終わりです。
10年に1度はリフォームをしてくださいね、といっても予算上、難しい場合もあります。 例えば、お子様の進学時期と、家のリフォームの時期が重なってしまうと、どうしてもお子様の教育費用が優先となってしまいます。
また中古の場合は、築何年の家を購入するかによっても、時期が変わります。
こういったさまざまなタイミングがすべて合わさった時がベストですが、そうならないこともしばしばです。
その上、家のリフォームって「やった方がいいとは思うけど、正直、面倒だなぁ……」と思っていませんか?
この感覚は、歯医者と虫歯の関係に似ていると、思います。
例えば、歯磨きを忘れてしまっても、その瞬間に虫歯になるわけではありません。しかし、繰り返し忘れ続けると、いつしか虫歯になってしまいます。そして、痛みが限界に達した時に歯医者さんに行き、「ここまで、よく我慢しましたね!」と驚かれた。なんて経験をしたことがある方もいるのではないでしょうか?
屋根も同じです。
雨漏りもしていないし、ちょっと汚れているぐらい大丈夫。
そう思い、先延ばしにし続けると、屋根の中から腐敗し、その結果リフォームよりもはるかに高額な費用がかかってしまいます。
これらの事態を防ぐために、歯医者でもこう言われますよね。
「これからは、毎月定期検診に来てくださいね」、と。
屋根も雨漏りから家を守るため、まず最低でも10年に1度はメンテナンスを依頼して欲しいです。これは歯医者さんの定期検診と一緒。特に、家は目に見えない部分で保っていることが多く、一般の人がメンテナンスをするのは難しいです。そういった箇所を、ぜひプロにお願いしてください。
また私がびっくりするのは、家が雨漏りしたらすごく困ると思うのですが、1度や2度ぐらいの雨漏りだったら全然気にしない人がいるのです。むしろ、そういった考えの人が、多いくらいです。
でも、家の中に雨水が入るというのは重大事件です。 虫歯もきっと、最初からすごく痛むことは少ないと思います。 ズキッと痛みが走っても、時間が経って何も感じてなくなってしまったら「まあ、大丈夫だろう」と歯医者に行くのを先送りしてしまう人がいます。しかしその後、ものすごい苦痛に耐える必要が出てきます。
屋根も被害を最小限に抑えるために、1度でも雨漏りしたら「危ない!」と思い、ぜひ屋根屋さんに点検を依頼してください。 台風や梅雨や大雪など、たまにしか雨漏りしないから大丈夫! と言う方がいますが、それは重大事件です。
今回の記事を通じて、お伝えしたいのは主に2点。
1.一軒家でも最低10年に1度は家全体のメンテナンスをプロにお願いすること。
そのため、新築で家を購入しても、最低10年に1度は定期的に100万円くらいのお金がかかることを、買う前から認識してもらいたいです。
2.雨漏りは1度でも起こったら大事件!
すぐさま屋根屋さんに修理を依頼してください。
面倒に思えるかもしれませんが、家もメンテナンスしなければ、破損していく一方です。
家は、家庭を守ってくれる土台。ぜひ家族の一員だと思って、大切に手入れしていただければと思います。
次回は、「地震に強い家をつくるには」についてお話しいたします。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜昭和二十六年創業。屋根に関する製造・販売・工事の全てを経験。
屋根専門石川商店の三代目、1級かわらぶき技能士
石川弘樹(いしかわひろき)です。
【趣味】 ワンピース(マンガ)
【目標】 瓦割り世界チャンピオン
【ブーム】 なんだか断りそうだな、、、
【困り事】 寝ても寝ても眠い病
屋根専門石川商店HP:riverstone-roofing.com
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