通りすがりの悪質なリフォーム営業、つい先日も「近所で工事をやっている業者から屋根がおかしいって言われて...」とのご相談を受けました。
あるお客様は「父が知らない間に契約してしまって」と相当お困りの様子でしたが、弊社で調査をした結果、現状で工事は必要ないものと断定。
即座にクーリングオフの手続きをとっていただきました。
瓦屋根にお住いのお客様、特に築年数が20年を超えてくると見た目にすぐわかる屋根の傷み...これが「漆喰の剥がれ」です。
そしてこれは、よくも悪くもリフォーム業者さんの営業の格好の的となるのです。
ご自宅の屋根を少しだけ見上げてみてください。
ご自宅の1階の屋根を2階の窓やベランダから覗いてみてください。
もしこのような症状が発生していると...近いうちにインターホンが鳴るかもしれません。
■すぐに雨漏りはしませんのでご安心を!
悪質なリフォーム業者は、このような症状を発見すると「すぐ直さないと雨漏りして大変なことになりますよ」と言ってきます。
でもよく考えてください。
お客様はご自宅の屋根の状態を全く知らないで何年も過ごされてきたんです。
今この場で「漆喰の剥がれ」を確認したとして、すぐに雨が漏ってくるなんてことはないんです。
少し乱暴な言い方になってしまいますが、雨漏りするならとっくに室内にシミができて雨漏りしてますよ...。
漆喰が剥がれてきた、割れてきた、でもすぐに雨漏りするなんてことはありません。
しかし、漆喰の剥がれが確認できたということは、このまま放置しておいても良くなることはないので、適切な工事してあげることが重要なのです。
■漆喰の重ね塗りは雨漏りを誘発する危険が...
こちらの瓦屋根、不幸にも悪質なリフォーム業者に騙されたようです。
棟瓦のズレは直さずに、漆喰の上塗り工事を行ったようです。
漆喰は厚く塗るとかえって逆効果、雨漏りを誘発する原因になりかねません。
そもそも「漆喰の上塗り」は表面だけを綺麗に見せる、言わば「その場しのぎのやっつけ工事」なのです。
漆喰が剥がれた原因は主に「経年劣化」によるものです。
昔は粘土状の土を施工し表面を漆喰で固めた施工方法だったのですが、長い間風雨にさらされ続けた屋根は徐々にではありますが風化していきます。
その症状が真っ先に現れるのがこの「漆喰の剥がれ」です。
築20年以上も経過すると、新しい材料が開発され地震を見据えた施工技術も進歩しています。
なかには既存の漆喰を剥がして新しい漆喰を詰め直す工事を行っている工事店さんもあるようですが、「見えない内側から根本的な修理」をすることこそが、本当の意味での「棟の取り直し工事」なのです。
【棟の取り直し工事の詳細はこちらから】
くれぐれも通りすがりのリフォーム営業には注意していただければと思います。
屋根専門75年 石川商店
林 洋道(はやし ひろみち)です
【趣味】鉄道写真、旅行、西部警察、ネコ
【特技】洗車、タイヤ交換、他クルマのメンテナンス
【最近】鉄道の写真撮影に目覚めたかも...
【出身地】鳥取県米子市
屋根専門石川商店HP:riverstone-roofing.com
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