記録的な大雨が降る近年。屋根の点検・メンテナンスは欠かせない。
関東もようやく梅雨が明け、今度は異常とも思える暑い夏がやってきました。
猛暑日になるくらい気温が上がると通常湿度は低くなるそうですが、ここ数日は35度近くあるのに湿度が65%以上もある蒸し蒸し状態とのこと。
そのせいか毎日のようにどこかで記録的短時間大雨情報が出ている気がします。
最近は台風でなくても大雨が降るので、雨漏りを防いで大切な家を維持するため日頃から屋根の状態に気を配っておきたいところです。
屋根を点検・メンテナンスする理由は3つ。重要なのは信頼できる屋根修理業者を探すこと。
屋根は基本的に丈夫で長持ちします。
定期点検をして日頃からメンテナンスをしていると良い状態をより長く維持できます。
それでも記録的な大雨や突風、台風のときには自然の大きな力で屋根が傷つき、はがれたり、穴が開いたり、雨漏りをすることがあります。
日頃からメンテナンスをしてしても被害を避けられないなら、屋根を放っておいてもいいのではないか?
そんな疑問も湧いてきます。
屋根の防水は二重構造になっているため劣化や損傷の程度によりますが直ちに雨漏りするという危険はそれほど高くありません。
しかし、もちろん放っておいてはいけません!
屋根を日頃から点検・メンテナンスをしておくことには以下の3つ理由があります。
1、屋根の被害や屋根にかける費用を小さく少なく済ませる。
2、台風被害時などの保険手続きをスムーズにする。
3、いざというときに頼れる屋根修理業者を見つける。
1、屋根の被害や屋根にかける費用を小さく少なく済ませる。
丈夫で長持ちする屋根も当然経年劣化します。
台風や強風、大雨でも屋根や屋根材は傷みます。
劣化した状態や傷んだ状態のままだと、良好な状態の屋根なら問題ない程度の風雨でも雨漏りなど被害が出かねません。
しっかりとメンテナンスをして劣化に対処、傷んだ部分の修理をしておけば、飛来物が当たったりすることがない限りそう簡単には壊れることはありません。
壊れたものを修理するより、壊れる前にメンテナンスする方がはるかに金額が安く済みます。
また、たとえ強風や大雨でダメージを受けることがあってもその被害を小さくできます。
被害が小さければ修理に要する費用も当然少なくなります。
傷んだ状態を長期間放っておくと最悪の場合には、日常的な雨でも建物自体にダメージが及ぶことがあり得ます。
屋根の修理も大規模になると決して安いものではありませんが、建物自体にダメージが及ぶとそれこそ金額が一桁二桁あがることがあります。
事前の点検・メンテナンスで屋根の被害や屋根にかける費用を小さく少なく済ませましょう。
2、台風被害時などの保険手続きをスムーズにする。
台風などの災害による屋根の被害の場合、契約内容にもよりますが火災保険などがおりる場合があります。
ただし、火災保険の対象となるのはあくまで被害を受けた部分だけで、経年劣化の部分の修理費用は保険の対象になりません。
それにもかかわらず、火災保険を利用して経年劣化した屋根や雨樋を無料や格安とうたって修理させようとする業者がいて近年大きな問題となっています。
(火災保険の申請の詐欺や詐欺まがいの申請代行の手口や注意点についてはこちら)
そういう経緯もあり、最近では屋根の経年劣化なのか災害による被害、破損なのかを保険会社が厳しく判定する方向に向かいつつあります。
今後、災害による破損、修理と容易に確認できない場合には保険金支払いがスムーズに進まないことが考えられます。
日頃から点検を行っていれば点検時の屋根の写真が残せるので、劣化か災害被害なのかが明確にわかりこのようなことが避けられます。
※保険の申請は修理前にしなければなりません。
災害被害の状態がわからなければならないので、応急処置をする場合でも処置前の写真を撮っておきましょう。
(その他、火災保険の申請方法についてはこちら)
3、いざというときに頼れる屋根修理業者を見つける。
屋根を良い状態に維持することはとても大切なことです。
それと同じくらい大切なことは屋根の修理が必要になる前に、あらかじめ信頼して修理を依頼できる業者を見つけておくということです。
信頼できる業者を探すためにも屋根点検を行いましょう。
屋根が被害を受けたり雨漏りが発生した場合、誰でもできるだけ早く修理したいと思うはずです。
台風シーズンであれば、台風がまた来ないかと気が気でないでしょう。
ポストに投函されていたチラシを探したり、インターネットで検索したりして業者に連絡します。
大きな被害の場合、修理費用も高額になってきます。
その業者に不安無くすぐに修理工事を依頼できるでしょうか。
もちろん多くの業者は、まともで普通の業者です。
しかし昨今の災害が多発する中、屋根の修理に関するトラブルが急増しています。
・応急処置程度の作業しかしていないのに、完全に直したといって高額を請求する。
・一部の修理だけで十分直るにもかかわらず、不必要な屋根全体の修理をさせる。
・火災保険を代理で申請して、高額の手数料を請求する。
・業者の知識不足から誤った方法で修理してしまう。
このような事例に事欠きません。
国民生活センターでも再三にわたり注意喚起しています。
切羽詰まった状態では信頼できる業者かどうか冷静な判断をすることは難しいです。
前述のように建物を大切に維持するために屋根の定期的な点検やメンテナンスは欠かせません。
そして点検やメンテナンスであれば、部分修理や屋根全体の葺き替えなどに比べるとはるかに格安でできます。
ですので、日頃から屋根を点検しつつ、その業者が信頼できる業者なのかどうかをしっかり見極めましょう。
さらに言えば、信頼できる業者を探しつつ、点検・メンテナンスをしましょう。
ここで大切なのはあくまでも頼むのは点検ということです。
そしてその点検は必ずご自身から依頼して行いましょう。
無料点検をしますよと通りがかりの業者がやってくることがありますが、きっぱり断りましょう。
点検商法という詐欺の場合があります。
(点検商法についてはこちら)
・ご自身の説明もろくに聞かずにとにかく屋根に上がろうとしないか
・やたら大工事を提案してきたりしないか
・すぐに大事になってしまうなどと脅し的なことを言わないか
・この日までなら安く工事できるなど決断を急かすことがないか
・この方法しかできないなど知識や技量に問題がないかどうか
・小規模、少額の点検、メンテナンス作業でも嫌な顔せず丁寧に作業してくれるか
・依頼するご自身の心配や相談、希望に真摯に対応してくれているか
などの情報を集めましょう。
あまり信頼できないと思ったら次のときは別の業者に点検を依頼してみましょう。
あくまでも点検なので費用もかなり安いですし、緊急に何かしなければならないわけでもないので心と時間に余裕があります。
業者の対応の違いもよくわかると思います。
あせらずに、冷静に信頼できる業者を探しましょう。
点検したときに不具合のある箇所が見つかる場合もありうると思います。
その際注意すべき点は、信頼できる業者と判断できる前は、その場ですぐに大規模な修理を依頼しないということです。
本当にそんな大規模な修理が必要なのか、金額や方法は妥当なのかを相見積り(合い見積り)をとって確かめてから判断しましょう。
いざというときに頼れる業者を知らない場合に起きるトラブルの実例。
いざというときに信頼して修理を依頼できる業者を日頃から探しておくことは大変重要です。
なかなか難しいことかもしれませんが信頼できる業者を知らない状態で台風被害や雨漏りが起きた場合には、心にも時間にも余裕がないので通りががりの業者に頼んだりたまたま入っていたチラシの業者に連絡して、詐欺ではないとしても思わぬトラブルに巻き込まれることがあります。
最近でも国民生活センターが以下のような事例があったとして注意を促しています。
慌てないで! 災害後の住宅修理トラブル(リンク先は国民生活センターのホームページです)
雨漏りなどが起きる前の心に余裕のある段階で屋根を点検しつつ信頼できる業者を探しましょう。
屋根についてのお困りごとのご相談はこちらから。
会社周辺を徘徊いや探索してます。
Jun
【目標】今年はダイエットするなんて言わない
【趣味】バラ栽培
【最近】暑くて目が覚める。
【一言】やっぱり秋が大掃除の季節。
屋根専門石川商店HP:riverstone-roofing.com
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