スレート屋根の棟のカバーが外れ、見積もりを取ったらびっくり価格
かなり年上の知り合いと久々一杯いやりながら話していると、「実はさぁ こないだの台風で屋根のあのなんていうの?てっぺんの金属のカバーみたいなの、あれが飛んじゃってさ見積もり取ったらなんと90万円とかいうから、とりあえず断っちゃったよ」
飲みかけてたジョッキを一気に空けてしまうほどのけぞりながら、
「ヒエ~それは高すぎる!!契約しないでよかったー、カンパーイ」
きっとそうゆう金額を提示されても、そうゆうものかと契約してしまうことがまかり通っているのでしょう。残念です。
見積もりを比べる参考になればと、一般的な費用相場や棟工事の手順などご説明します。
棟交換の費用相場は1メートルで約1万円 平均10~30万円(足場代別)
例えば東京によくある一般的な建売住宅で、リビングと4部屋ほどの2階建て木造住宅くらいの場合、棟は約10メートルほど。
つまり単純計算で1万円×10mで
棟交換10万円。
※この他安全対策費
理由はちゃんとある!棟板金が飛んでしまった理由
『棟(むね)』とは屋根の傾斜と傾斜が合わさる箇所のことをいい、スレート屋根や金属屋根の場合『棟板金』とも呼びます。
屋根は紫外線や風雨にさらされ、家の中でも特に『棟』は一番高い先端部分なので消耗も激しい部位です。
ここがしっかりと固定されていることが、屋根を守るのにとっても重要です。
この部分が台風や突風で飛んで行ってしまうというケースはよくあり、その理由はほとんどが経年劣化によるもの。
築15年過ぎたスレート屋根では棟交換を推奨
金属の棟カバーの下には木材があり、そこへ板金を固定するビスを止めます。
この木材が腐食してくると、打ち付けてあった釘やビスが浮いてきてしまい、強風にあおられた時にもっていかれるという現象がおこります。
そこで築15年前後で棟交換というのをおすすめしています。
棟が飛んだり変形してしまったりなどしている屋根の多くが、この交換工事をしていれば防げるものばかりです。
棟交換の工事手順
まず古い板金と木材を取り除き掃除し、防腐処理を施した木材を設置後さびにくいステンレスのビスで棟板金をしっかり固定。
金属の重なるつなぎ目にもコーキング処理をしてぴったりと。板金同士もしっかりとかみ合わせます。
棟交換をするなら、外壁と一緒のタイミングがベスト!
法律で足場など何かしらの安全対策をとらなくてはいけないのですが、屋根に掛けるフック式で5万円ほどで、足場がいる場合ならプラス20~30万円もかかります。
そこでおすすめしているのは、足場を組む外壁の塗り替え時期に合わせ、棟交換すると無駄なくいちばん節約できます。
そして交換から15年の築30年過ぎた頃、屋根材の下の防水シートの耐用年数が過ぎるため屋根の葺き替えを、外壁塗装をする際に一緒に行えるといいかとおもいます。
びっくり事実!屋根塗装より棟交換のほうが重要
屋根材はメーカーでも明確に書いていますが、塗装は美観を保つためにやるのがメインなので
もし、色があせたり古びて見えるのをまったく気にしないというのであれば、屋根は一度も塗装をしなくても大丈夫というのです。
塗装より棟交換をするほうが屋根にとっては必須なんです。
屋根についてちょっと聞いてみたいことや相談したいことなどありましたら、下記のフォームまたはお電話やLINE公式アカウントよりお待ちしております。
それではまた
日々会社に舞い込むお困り事や作業内容を基に、
いつか立派な屋根屋スタッフになれる日を夢見て勉強中。
- 井上 利里子(イノウエ リサコ)
- 【ニックネーム】 Ri-chang
- 【目標】 道を覚える人になる
- 【最近】 英会話特訓中!
屋根専門石川商店HP:riverstone-roofing.com
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