天窓(トップライト)からの水滴は雨漏りだけじゃない?
天窓からポタっとしづくが落ちてきた時、とっさに雨漏りかと思いがちですが、これは場合によって結露が原因のことも。
温かいお風呂場で、ピチャっと冷たいしずくが肩あたりに落ちて「ヒッ!」とした経験ありませんか?
湿気を帯びた温かい湯気が、天井の冷たさで蒸気から水に変わり落ちて来たあの状態が、天窓で起こっていると想像してみてください。
雨漏りとの違いは、お天気の日でもポタポタくるようであれば結露の可能性が高いです。
暖まった空気は冷たいガラスにあたって水滴に
冬場暖房で暖まった空気はキッチンやお風呂、部屋干しなどの生活で出る湿度を含みながら上へ上へと行き、天井付近に滞留します。
その湿った空気が外気で冷えたガラスに当ると温度差によって水になり、結露誕生!!
最近のガラスは断熱性が高いものや2枚のガラスを合わせたペアガラスと言われるものなど、外気の冷たさが伝わりにくいものもあります。
そのようなガラスでは結露も起こりにくいですが、結露防止の機能がなく断熱性の低いガラスでは結露によるしずくで雨漏りと勘違いしてしまうこともあります。
天窓付近の結露を放置しておくとカビ発生のおそれも
窓付近が濡れたままになっていると、カビが発生してクロスや家を傷めるだけでなく、そこに暮らす家族の健康にも害をおよぼす原因になることもあります。さらに結露が垂れた下が畳だったりじゅうたんであると、シミになっても困ります。
高い場所にある天窓を雑巾で毎度拭くこともできないし、どうしたら結露解消の対策になるのでしょうか。
ズバリすぐできる対策は換気!
天窓の結露防止には換気が大切
お風呂を使ったり、夜寝る前数分でも窓をあけたり換気扇を付けることで、だいぶ抑えることができます。
一番いいのは、天窓が開閉型で部屋を冷気で冷やさず効率よく換気できることですが、なかなかすぐには替えられないですからね。
室温24度前後、湿度60%以上あるとカビの環境は快適になって増殖し始めるようなので、部屋のサッシを開けたり換気扇などで湿度59%以下になるよう適度な換気を心がけてみてください。
開閉式の天窓で通気が4倍?!
天窓には固定式天窓と可動式天窓の2種類があります。
窓が開閉する可動式は、手動やリモコン、自動などで開閉ができ部屋の換気や風通しという機能もありメリットたくさん。
通風の効果は、壁にある通常のサッシを開けたのにくらべて通気量は4倍にもなるそうです。
1階の窓と天窓を開けると、廊下や階段を通り抜け天窓へ流れていきます。もしその風の道が目で見れたら爽快だろうなぁ。
天窓の耐用年数は25~30年
天窓の設計耐用年数が25年~30年ほどです。
雨漏りで調査に伺うお宅でも、だいたいがこの年数を超えているのが多いのも特徴です。
雨漏りをしてからだと家へのダメージが大きいので、その前に交換又は塞ぐということを計画されるのが家を長持ちさせるにはベスト。
もし次交換するという選択をされたときにはぜひ、窓が開閉する可動式をおすすめします。
今はソーラー電池だったり、雨をキャッチするセンサー付で自動で天窓を閉めるものもあるんですよ。配線工事もいらないので経済的です。
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それではまた
日々会社に舞い込むお困り事や作業内容を基に、
いつか立派な屋根屋スタッフになれる日を夢見て勉強中。
- 井上 利里子(イノウエ リサコ)
- 【ニックネーム】 Ri-chang
- 【目標】 道を覚える人になる
- 【最近】 YouTubeのDANCEコンテンツで朝から踊り狂う
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