建築業界の中でも、1、2位を争うハードな職種・屋根職人。
そんな「屋根職人のなり方」について今回はお伝えしたいと思います。
屋根職人の素質としましては、まず高所恐怖症の方は向いていません(笑)。
また肉体労働のため、体力に自信がある方でないと厳しいです。
私も学生時代、アイスホッケーをしていたので体力には自信がありましたが、入社したての頃は大変でした。
最初の仕事は、なんと総重量・約3トンの屋根材の運搬!
1梱包が30キロほどの屋根材を100個も運ばなくてはならなかったのです。
体力には自信があった私も、開始30分後には真っ白に燃え尽きてしまいました……(笑)。
また屋根は傾斜しているため、アキレス腱の痛みを訴える方が多いです。
そのため、屋根職人を目指す方はアキレス腱を柔らかくしておくと良いと思います。
屋根職人になるためには、まず近くの屋根屋さんに弟子入りして、材料の運搬や親方の手伝いなど下働きから始めるのが一般的です。
10年ほど働いて、初めて一人前と認められるこの業界。
ハードな職種ですが、屋根職人は家族や家を守るやりがいのある仕事。
これを機会に、皆さんも屋根職人を目指してみてはいかが?
教えて!屋根屋さん。第6回「屋根屋さん独特の風習を教えて!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜昭和二十六年創業。屋根に関する製造・販売・工事の全てを経験。
屋根専門石川商店の三代目、1級かわらぶき技能士
石川弘樹(いしかわひろき)です。
【趣味】 ワンピース(マンガ)
【目標】 瓦割り世界チャンピオン
屋根専門石川商店HP:riverstone-roofing.com
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石川商店からのお願い
記事を最後まで読んでいただきありがとうございます。
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日々屋根にお困りのお客様にとって必要な情報をお伝えするために、ご参考にさせて頂きます。
中学1年生が職業調べをしています。どうしたらなれるのか・資格や免許また取る方法・給料・仕事内容・勤務時間・休日・やりがい・大変なところ・今取り組んでおくとよいことなど教えていただけると幸いです。
中学校図書館司書 さま
ご連絡遅くなりました。
こちらの記事、あくまでも一般的な話だという部分と、今からすると少し情報が古いかもしれません。
どこかの会社もしくは親方についてというのはあまり変わらないかもしれませんが、今は見て覚えるというよりはちゃんと教える手法が多いと思います。
とはいえ瓦屋根の場合、10年でも入り口みたいな部分はあまり変わりません。そういうこだわりというか追求みたいな部分はやりがいのひとつかもしれませんね。
いずれにしろそれは瓦屋根に特化した話です。
しかし現代では、瓦屋根の新築というのが減ってきています。
瓦よりも工事をしやすいスレート屋根材などが新築で使われることが多いからです。
スレート屋根材に絞って技術を習得すれば、3ヶ月あればひとりで工事できるようになると思います。
各社いろいろ聞いてみると、月100万円稼ぐ職人さんもザラなので悪くない職業かなと。
そのぶん暑い日も寒い日も基本遮蔽物は一切なし、雨の日が休みで明るいうちは働き、高くて危ないし、重量物を扱うし、ハシゴなどの初期投資もそれなりに必要という環境との交換条件である部分は否めません。
職業病としては、膝、腰、腎臓を悪くするひとが多いので、若いウチからちゃんとケアする必要があります。
また算数が得意だと有利なことが多いので、算数は勉強しときたいですね。
最近だと生粋の瓦屋さんが少なくなってきているので、逆張りして瓦屋になる、というのもありかと個人的には思います。
以上、参考になれば幸いです。
また何か新たな疑問などございましたら、お気軽にご相談くださいませ。
石川弘樹