屋根職人が身に付けている腰袋。この中には一体何が入っているの?
そんな疑問にお答えします。
1.玄翁(げんのう)
片面が真四角で、もう片面の先端が鋭くとがっている金槌・玄翁。
この玄翁は、瓦職人にとって基本の金槌になります。
柄には、ちょっとした寸法を測れるようにメモリがついています。
基本的に、真四角の方でくぎを打ったり、瓦を削ったり、割ったりなどの作業を行います。
2.鏨(たがね)
玄翁と一緒に使われるのが、この鏨。
彫刻刀をさらに固くしたようなもので、細かい加工に向いています。
この鏨を瓦に当てながら、玄翁で叩くことによって、より細かく瓦を削ったり、割ったりすることができます。
3.差し金(さしがね)
寸法を測るための道具です。
4.面戸鏝(めんどごて)
土を屋根の上に置く際に使われる、面戸鏝。
その形のユニークさから「するめ」とも呼ばれています。
瓦職人は基本、この4つを常備しています。
しかし、板金職人の場合は、板金を折り曲げるための機械やハサミを利用するなど、職人によって常備品が異なるのも事実。
熟練の瓦職人になればなるほど、玄翁・鏨・差し金の3つでほぼすべての屋根の修理ができるそう。
屋根職人、恐るべし!ですね。
教えて!屋根屋さん。第20回「豪雪地帯に住んでいます。どんな屋根がおすすめですか?」
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屋根専門石川商店の三代目、1級かわらぶき技能士
石川弘樹(いしかわひろき)です。
【趣味】 ワンピース(マンガ)
【目標】 瓦割り世界チャンピオン
屋根専門石川商店HP:riverstone-roofing.com
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