高価なものでは、100万円近くする瓦。
では、高価な瓦と安価な瓦の違いは何でしょうか?
実は、規格品の瓦に特に大きな違いはありません。
JIS規格では、
・いぶし瓦(焼き上がった瓦を燻製のようにいぶす瓦)
・釉薬瓦(焼く前に上薬を塗る瓦)
・無釉瓦(素焼きの瓦)
の3種類がありますが、機能性や素材はほぼ一緒。
800度など低温で焼いた瓦を寒い地域で使うとボロボロになる、海沿いで使える瓦は限られているなどの違いはありますが、
現在は物流が発達しているため、それが値段に大きく反映されることはありません。
鬼瓦などデザイン性の高い製品は、制作に数カ月かかるため、100万円近い値段がつくこともありますが、
普通の部分の瓦は1枚、数百円程度のものがほとんどです。
また、金属瓦、コンクリ瓦、スレート瓦など○○瓦という表記がありますが、本来「瓦」とは土でできたもの。
それ以外は正式には「瓦」ではありません!
しかし、これらが屋根材であることを示すため「○○瓦」と表記しています。
これらの「瓦」を含めるとそれこそ値段から見た目まで様々。
一概に「これが安い!」とはいえません。
奥深い瓦の世界。
「こんなことも知りたい!」というあなたの質問もお待ちしております。
教えて!屋根屋さん。第27回「屋根マニアが伝授する、一般人でもできる『屋根の楽しみ方』」
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屋根専門石川商店の三代目、1級かわらぶき技能士
石川弘樹(いしかわひろき)です。
【趣味】 ワンピース(マンガ)
【目標】 瓦割り世界チャンピオン
屋根専門石川商店HP:riverstone-roofing.com
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