石川商店

教えて!屋根屋さん。第26回「高価な瓦と安価な瓦の違い」

教えて屋根屋さん26ー1

高価なものでは、100万円近くする瓦。

では、高価な瓦と安価な瓦の違いは何でしょうか?

 

実は、規格品の瓦に特に大きな違いはありません。

JIS規格では、

 

・いぶし瓦(焼き上がった瓦を燻製のようにいぶす瓦)

・釉薬瓦(焼く前に上薬を塗る瓦)

・無釉瓦(素焼きの瓦)

 

の3種類がありますが、機能性や素材はほぼ一緒。

 

800度など低温で焼いた瓦を寒い地域で使うとボロボロになる、海沿いで使える瓦は限られているなどの違いはありますが、

現在は物流が発達しているため、それが値段に大きく反映されることはありません。

 

鬼瓦などデザイン性の高い製品は、制作に数カ月かかるため、100万円近い値段がつくこともありますが、

普通の部分の瓦は1枚、数百円程度のものがほとんどです。

 

また、金属瓦、コンクリ瓦、スレート瓦など○○瓦という表記がありますが、本来「瓦」とは土でできたもの。

それ以外は正式には「瓦」ではありません!

 

しかし、これらが屋根材であることを示すため「○○瓦」と表記しています。

これらの「瓦」を含めるとそれこそ値段から見た目まで様々。

一概に「これが安い!」とはいえません。

 

奥深い瓦の世界。

「こんなことも知りたい!」というあなたの質問もお待ちしております。

 

教えて!屋根屋さん。第27回「屋根マニアが伝授する、一般人でもできる『屋根の楽しみ方』」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜昭和二十六年創業。屋根に関する製造・販売・工事の全てを経験。
屋根専門石川商店の三代目、1級かわらぶき技能士
石川弘樹(いしかわひろき)です。
【趣味】  ワンピース(マンガ)
【目標】  瓦割り世界チャンピオン
屋根専門石川商店HP:riverstone-roofing.com
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