こんにちは、石川商店の林洋道です。
今回は梅雨の時期に備え、「雨樋」をテーマに、メンテナンス事例をご紹介しようと思います。
(この記事は2015/4/3に投稿されたものを2017/6/6に再編集したものです)
雨樋の役割
雨樋は、屋根からの雨水を受けとめ、スムーズに地上の排水口(下水)に流す役割を持っています。
この雨樋が詰まっていたり、割れていたりすると、水が地面や壁を叩く音が騒音となり近所トラブルの元になることも。
それだけでなく、屋根から落ちてくる雨水で地面に水溜りが出来たり、雨垂れによって地面が掘り下げられるなど、いずれは建物の基礎や縁の下に悪影響を及ぼす原因にもなります。
雨樋は、住まいの耐久性を高めるためにも重要な役割を担っているのです。
雨樋の不具合事例とメンテナンス方法
ではここで、お客様よりお問合せをいただく雨樋の不具合事例をご紹介したいと思います。
雨樋の詰まり
主に落ち葉や埃が長年に渡って蓄積されたことが原因です。ご自宅のお庭や周辺の大きな公園に屋根よりも高い木が植えてある場合によく見られます。
こちら軒樋からたてどいに水を落とす「じょうご(集水器)」と呼ばれるところです。落ち葉や土も溜まっていますが、ちょっとした植物?も長い年月をかけ立派に成長していました。
「雨が止んでいるのに雨音がする」「雨樋(軒樋)から水が溢れてくる」という症状がみられる場合、このように雨樋の中が詰まっていることが考えられます。
この場合、これらの滞留物を「除去」することによって、雨樋本来の役割を復活させることができます。
落雪による脱落・変形
昨年の2月は東京も30年振りの大雪に見舞われました。このときの落雪による雨樋の脱落や破損が多数発生しました。
このように大きく雨樋が脱落したり変形してしまった場合は、交換工事が必要になるケースもございます。(破損状況によって部分交換で済むこともございます)
※ちょっとした破損の場合
落雪による破損の場合でも、ちょっとした補修で直せるケースもございます。
こちらも落雪により雨樋の一部が破損してしまいました。
でも割れてしまった部品が残っていましたので、それらを接着してみます。
部材を交換することなく、また機能を損なわずに補修をすることができます。
金具から外れてしまった雨樋(軒樋)は、金具と樋本体に大きな損傷がなければ復旧できることもあります。
ご覧のように元通りに戻すことができます。
外的要因による破損
これは主に「たてどい」によくある破損です。
こちらは車庫に車を入れようとした際に、誤って破損してしまったものです。このような場合は、部分的に交換をすることが可能です。
経年劣化による破損
文字通り、経年劣化により雨樋部材そのものが硬化して破損してしまうことです。
ただこの場合も、交換工事に至るまでもなく部分的な補修で直すことができる場合あります。
経年劣化により軒樋同士の「ジョイント部分」が割れてしまったところです。(築40年以上)
こちらも部分的な修理は可能ですが、築年数と全体の状況、その他さまざまな点を考慮し雨樋全てを交換する場合もございます。
雨樋
様々な要因で軒樋からの水漏れが起きている場合、雨水の滴る音がうるさく「寝ていると音で目が覚める」といったお話しをよく耳にします。また、場合によってはお隣様からの苦情を受けるといったこともあるようです。
近くの公園に大きな木がある。
お庭に屋根より高い木がある。
お隣様の庭に大きな木がある。
もし、これらの条件に該当することがあれば、定期的に雨樋を清掃してみるのもトラブルを未然に防ぐ方法のひとつかもしれません。
屋根専門75年 石川商店
林 洋道(はやし ひろみち)です
【趣味】旅行、F1チームのウェア集め、西部警察、ネコ
【特技】洗車、タイヤ交換、他クルマのメンテナンス
【最近】ゴールデンウィークどこへ行こうか考え中...
【出身地】鳥取県米子市
屋根専門石川商店HP:riverstone-roofing.com