本来の家の役割とは?

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ー教えて屋根屋さん!第101回ー

多くの人がマイホームにあこがれを抱きますが、そもそも本来の「家の役割」とはいったい何でしょうか。

 

L字型の家を建てる時の注意点」でもお伝えしましたが、先日パプアニューギニアを訪れました。
柵や塀に囲まれた、パプアニューギニア独特の家を見て、「家の機能とは何か」について改めて考えるようになりました。

 

道具は何かしらの機能を保持しています。
例えば、箸は小さなものをつまんで、食べることを手助けするのが役割。
包丁は、野菜や肉、魚などを切ることが役割です。

 

そう考えた時、家の役割は何か。
私は「家に帰ると安心できる」。
それが、唯一無二の家の役割ではないかと考えています。

 

例えば、熊本大震災では、多くの人が被害を受けて、テントや体育館、車での避難生活を強いられています。
でも、もし家が安全で、我が家にすぐ帰宅することができたら。
それは人々にとって、大きな安心感をもたらすと思うのです。

 

現代の住宅文化は、戦後から日本が数十年をかけて作ってきたものなので、今すぐ変えることはできません。
戦後、焼け野原の状態になった日本は、いち早く国民に安心して住める家を提供する必要がありました。
その結果、簡単に造れる家が急増しました。

 

さらに欧米文化の浸透や、核家族化の進行により、同じ家に何世代もの人間が住み続けるという文化も消え去りつつあります。
家族4人がある程度の期間住めればいい。
意識していないかもしれませんが、そのような家を求めている人が増えていると感じます。

 

しかし、家は決して購入することが目的ではありません。
購入して、メンテナンスして、代々住み続けていくことが目的です。

 

この事態を解決するには、私たちの価値観を変化させる必要があるでしょう。

 

例えば、現在、ソーラーパネルを設置する人が少なくなっています。
なぜなら、政府が補助金を打ち切ったので、多くの人が回収を見込めないと判断したからです。

 

このように目の前の損得勘定だけにとらわれていたら、世の中は変わりません。
家に関しても同様です。

 

次の世代につながる家を建てるためにも、改めて「家とは何か」、ぜひ皆さんにも考えてみてください。

 

 

次回は、「屋根にコケが生える原因」についてお話しいたします。

 

「教えて、屋根屋さん!」の連載記事の目次はこちら。

 

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〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜20141125_profile_01昭和二十六年創業。屋根に関する製造・販売・工事の全てを経験。
屋根専門石川商店の三代目、1級かわらぶき技能士
石川弘樹(いしかわひろき)です。
【趣味】  ワンピース(マンガ)
【目標】  瓦割り世界チャンピオン
【ブーム】 なんだか断りそうだな、、、
【困り事】 寝ても寝ても眠い病
屋根専門石川商店HP:riverstone-roofing.com
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