最近よく耳にする悪質なリフォーム営業のひとつです。
ニチハのパミールに発生している屋根材表面の剥離の写真を見せ「お宅の屋根材はニチハのパミールという屋根材で...」といって不安を煽り、「屋根がこのような状態になる前にカバー工法をしましょう」といった手口のようです。
しかもその多くは築10年程度という、極めて悪質なリフォーム営業なのです。
そもそも写真を見せられて、その屋根材がコロニアルなのかパミールなのか、一般の方はほとんどわかりません。
(コロニアルNEO)
(コロニアルNEO)
(パミール)
(パミール)
いかがでしょうか?
コロニアルとパミール、一見すると見分けがつかないのではないでしょうか?
至近距離で確認しないと判断がつかない...ここに悪質なリフォーム業者が狙いを定めたのです。
屋根材表面の剥離が発生するのはパミールだけ!
経年によって屋根材表面の剥離が発生するのはパミールだけです。
(ニチハ パミール)
このような症状がコロニアルに発生することは決してありません。
またパミールに発生する「釘の錆」について、これはパミールだから発生するのであって、コロニアルの釘が錆びるこよはありません。
(パミール葺き替え工事で採取した釘 右側2本はパミール釘 左側3本はコロニアル釘)
悪質なリフォーム営業にご注意ください
パミールに発生している問題に付け込んで営業する悪質なリフォーム会社は後を絶ちません。
(パミールのお客様宅のポストに入っていたリフォーム業者からの手紙)
参考までに、パミールは屋根材表面がボロボロになっても、雨漏りが発生することはありません。
またパミール釘の腐食による屋根材の脱落について、これは「ある一定の条件」で発生することが判明しております。パミールだから屋根材が必ず脱落する...ということはあり得ません。
よって上記の写真にあるように「野地板まで腐ってしまい住居まで雨水が侵入し...」という言葉は、不安を煽って工事を急かせる、屋根に関する知識を全く持ち合わせていない、悪質なリフォーム業者の手口以外のなにものでもありません。
一部情報によりますと、外壁塗装業者向けの勉強会において「コロニアル屋根でもパミールの写真を見せて、金属屋根材によるカバー工法を勧める」といった手法を勧めているようです。
万が一ご自宅の屋根に対して「カバー工法」を勧められたときは、特に慎重にご検討いただく必要がございます。
屋根専門75年 石川商店
林 洋道(はやし ひろみち)です
【趣味】鉄道写真、旅行、西部警察、ネコ
【特技】洗車、タイヤ交換、他クルマのメンテナンス
【最近】鉄道の写真撮影に目覚めたかも...
【出身地】鳥取県米子市
屋根専門石川商店HP:riverstone-roofing.com