1. 世界遺産京都仁和寺が進めるドローンを用いた新しい取り組み
1130年の歴史を誇る京都仁和寺。
宇多天皇によって創建され、明治時代に至るまで代々皇族に受け継がれてきた歴史と伝統のある格式高い寺院です。
金堂が国宝に指定されるほか、多くの建物が重要文化財とされています。
また世界遺産にも認定されています。
その仁和寺で現在ドローンを使ったあるプロジェクトが行われています。
それは建物、植生、地面の勾配に至るまですべてを詳細にデータ化するというものです。
従来このような取組みは寺院ではみられなかったそうですが、仁和寺では最新技術を用いて境内の現状を将来に残そうと僧侶の方の依頼で行われています。
災害など何かが起こってほしくはないが、記録がないと元に戻すことも難しいため記録をとっておくということです。
2. ドローンで撮影された仁和寺の屋根の異常
去年10月の台風で倒木が五重塔を直撃したそうですが、ドローンで撮影した写真からその様子がはっきりと見て取れます。
また、強風で穴が空いた桧皮葺の屋根も確認できます。
高所を安全、鮮明に撮影できるのがドローン利点です。
このように事前に建物や境内の状態を撮影、把握しておき、何か異常がないかあるいは異常が生じた場合にどう対処すればいいかを判断できるようにデータ化を進めています。
ドローンと聞くと悪いイメージの方もいらっしゃるかと思います。
しかし、皇室ゆかりの寺院で世界遺産でもある仁和寺においても建物の高所の撮影に用いられています。
正しい知識と技術を持つ者が適切に運用すれば、安全で有益性の高い機械です。
仁和寺の僧侶の方も積極的にこの最新技術を使って貴重な世界遺産を守ろうとしています。
3. 石川商店の行うドローンでの空からの屋根点検
石川商店でもドローンを用いたプロジェクトを進めています。
無料で行う空からの屋根点検です。
石川商店で使用しているドローンは仁和寺の撮影で使用されていたものと同じものですので、同様に安全に屋根を撮影できます。
画像の鮮明さも劣りません。
石川商店で撮影した屋根の写真
屋根は風雨から家を守る最前線なので、すごく丈夫ではありますが確実に傷んでもいきます。
ドローンでの屋根点検は、日常的に家の状態を把握、確認しておき、小さな異常や変化を見逃さず、何かが起こる前に対策を取ることを目的としています。
屋根に登ることなく、比較的短時間で行うことができるというドローンの利点を活かし、定期的にであったり台風の後など気になるときに気軽に屋根を点検することができます。
大きな病気で入院手術するより、こまめに定期検診を受けてちょっとした体重オーバーや高血圧、コレステロール値が少し高いくらいの段階で対処する方がいいですよね。
屋根もこれと同じです。
雨漏りなどの家の被害は室内から確認できるほどの状態を長く放置すると、家にも財布にも大きな痛手となります。
計画的な屋根のメンテナンスを考え、まだ被害が起こる前やごく小さい被害のときに対処した方がいいのです。
ドローンを用いての空からの屋根点検について詳しくはこちらをご覧下さい。
※仁和寺のドローン写真はNHKの放送から引用しています。