今回の台風21、24号の一軒家の屋根被害。
台風21号の関西地区での状況は、お客さまからも知り合いの屋根屋さんからも聞いております。現地でお手伝いができなく、もどかしい気持ちです。
また台風24号では東京でもたくさんの被害が出ており、本日の朝から電話が鳴り止まない状況で、順番に対応させて戴いております。
まずはご相談だけでも役に立てるのであれば何よりと思い、お問い合わせの多い火災保険の申請方法を詳しくお話しします。
この記事の通りにするだけで、かんたんに自分で火災保険の申請ができるようになります。順番にお話ししていきますね。
(追記2019年7月18日、2018年12月19日、2018年10月5日、2018年10月1日、公開日2018年9月18日)
1,火災保険会社に電話する
まずは火災保険を契約している損害保険会社に電話しましょう。保険証書に問い合わせの電話番号が出ているはずです。
電話で確認するポイントは、
・台風21号、24号による風災(ふうさい)が適応されている保険か
・免責(めんせき= 最低金額)の有無、金額
この2つが最も重要です。
雨漏りがひどく、テレビやタンス、壁紙のはがれなどもある場合は、家財の保証もついているかも合わせて確認しましょう。
保険会社の代理店の営業マンの名刺などがあれば、そのヒトに直接電話しても良いでしょう。
2,必要な書類を3つ用意する
ご契約の火災保険が台風21号の被害を保証するタイプであれば、保険会社から保険金の振込口座の記入用紙と他必要書類の一覧が書かれた書類が送られてきます。
保険金請求書、被害を証明する写真、被害の修理費用の見積書、この3つが必須書類です。場合によっては、他書類も必要なこともあります。
1,保険金の振込先とかんたんな事故内容を書く
これは単純に保険会社が、保険金を支払う銀行口座はどこか、いつどんな天災で被災したのか、を知りたいだけです。
保険証書と振り込んでもらいたい銀行口座の通帳を用意すれば、自分で記入できるはずです。
火災保険の契約時に、銀行引き落としにしていれば、その口座に支払いを選択すれば、ハンコを押す必要もありません。
どの銀行だっけ? そもそも銀行引き落としにしていない、という方は、普段使いなれた銀行口座の情報を記入すれば問題ないでしょう。銀行印をお間違えなく。
記入例のサンプルを作りましたので、こちらからダウンロード、印刷すれば、スムーズにご記入戴けます。
事故の内容記載欄は、
発生日時は、台風21号なら2018年9月4、5日、台風24号なら2018年9月30日、10月1日、
発生場所は、被害にあったご自宅の住所、
発生状況は、台風24号で屋根が飛んだ、
などと書けば大丈夫です。
家財保証も申請する場合は、その情報も記載します。
2,屋根の被害写真を入手する。おすすめの3つの方法
こちらは自分でできる方法と、屋根屋に任せる方法の2種類をご紹介します。
自分で屋根に上がり写真を撮る
屋根から落ちてなくなられている方もいらっしゃるので、気軽にはおすすめしませんが、普段からご自宅の家の屋根に上がりなれているお客さまも確かにいらっしゃいます。
安全を確かめつつ、屋根の被害箇所の写真を撮影し印刷しましょう。
自撮り棒を駆使して自分で写真を撮る
こちらは屋根に上がるよりも安全で、自撮り棒とスマホさえあれば誰でも安全にできる方法なのでおすすめです。
2階のあやゆる窓やバルコニーから手と自撮り棒を最大限に伸ばして撮影すると屋根が意外とキレイに写ります。
こんな写真が撮れれば成功です。
100均で売っている屋根点検におすすめの自撮り棒や、使い方の詳しい内容はこちらの記事で確認できます。
屋根屋に依頼する
屋根の先端部分(= 軒先 のきさき)の損傷であれば、うまく自撮り棒で撮影できるかもしれませんが、屋根の天辺部分(= 棟 むね)の損傷の場合、うまく撮影できないこともあるでしょう。そんなときは屋根屋さんに依頼しましょう。
屋根屋であれば、屋根に上がれますので、屋根の天辺部分の写真も確実に撮影できます。
3,屋根修理の見積りを入手する。おすすめの2つの方法
見積りに関しては、自分では作れないと思いますので、屋根屋に任せる方法をご紹介します。
屋根の撮影を依頼した屋根屋に作ってもらう
上で屋根の撮影を依頼した屋根屋に、そのまま修理の見積りを作ってもらいましょう。
石川商店にLINEで写真を送る
石川商店にLINEで写真を送ってみてください。写真があれば、見積りができることもあります。
地元の業者がいっぱいで困っているお客さま、自撮り棒でご自分で屋根の写真を撮ったお客さまにおすすめの方法です。
スマートフォンの方は、下の【友だち追加】ボタンを押しましょう
石川商店のLINE公式『家の屋根のお悩み・トラブル相談所』を【友だちリストに追加】ボタンを押せば準備完了。
パソコンの方は、QRコードをスマホで読み込みましょう
石川商店とのLINEのはじめかたは、こちらの記事で確認できます。
3,保険会社に書類を送る
保険金請求書、被害を証明する写真、被害の修理費用の見積書、この3つが揃ったら、保険会社に送るだけ。
到着次第、保険会社による審査がはじまります。あとは審査を待つだけです。
内容によっては、保険会社が屋根屋と直接お話をして、詳細を確認することもあります。また、被害が大きくなれば「鑑定人」が事故現場に損害状況を確認に行くこともあります。
その場合も保険会社などから電話が掛かってきて、屋根屋の連絡先を伝えたり、鑑定に立ち会える日時を決めるだけなのでご安心を。
業者とのトラブルに注意。申請代行は、保険会社への電話と書類の郵送をしてるだけ
火災保険の申請代行業者とのトラブルは2010年から9倍に増加しています。
代行業者は、保険会社に電話して、書類の郵送をしているだけです。
代行手数料がもったいないだけでなく、詐欺や手抜き工事の温床にもなっていますので注意しましょう。
(詳しくはこちらの記事で確認できます)
※10月5日追記
火災保険の代行会社から、仕事を手伝って欲しいと電話が掛かってきました。
仕事をした場合、弊社が取られる手数料は特に無いのですが、支払われた保険金額の38.9%を代行手数料(成功報酬)としてお客さまから戴く、もしくは、見積りした工事をそのままやってもらうかのどちらかということでした。
自分でかんたんにできるのに約4割も手数料を取られてしまっては、お客さまとしてたまらないですよね。もちろん仕事はお断りしました。
代行でいらぬトラブルを招くより自分で申請
屋根修理の火災保険の申請は、上の手順の通りで実はかんたんです。もちろん屋根屋に修理の見積りや屋根の撮影を依頼しないといけないのですが、それ以外の手続きは自分でできます。火災保険の申請代行で、不要なトラブルを招くくらいなら、ご自分で申請してしまいましょう。
また屋根の撮影や修理を依頼する屋根屋を知らない、というお客さまにはお住まいの近くの屋根屋さんをご紹介できますし、石川商店の対応エリア内であれば、きっとお力になれます。ご自分での申請に少しでも疑問やご不安があれば、石川商店にお気軽にご相談くださいね。
- 創業75年、屋根専門石川商店の三代目。石川弘樹(いしかわひろき)です。
- 【肩書】
- 日本屋根ドローン協会代表理事、東京都瓦工事職能組合 震災対策委員長
- 【資格】
- 1級かわらぶき技能士、瓦屋根工事技士、全日本瓦工事業連盟認定 瓦屋根診断士、全日本瓦工事業連盟認定 耐震化講師、耐震プランナー、増改築相談員、古民家鑑定士、ホームインスペクター(住宅診断士)、ジュニアリフォームソムリエ、リフォームスタイリスト1級、リフォーム提案士、ライフスタイルプランナー
- 【趣味】
- ワンピース(マンガ)
- 【目標】
- 瓦割り世界大会初代チャンピオン
- 【ブーム】
- ウェイトトレーニングはじめた
- 【困り事】
- 20年前の半分の重さでショック