住宅リフォーム業者に業務停止命令。トラブル回避のための防衛方法。

石川 潤
石川 潤
  • 10月最後の週末地元戸越銀座商店街では子どもたちが対象のハロウィンのイベントがあり、多くの仮装した子どもが歩いていました。一番のヒットは、お腹が大きな顔になっているニモとドリーの格好をした子どもたち。そんなほのぼのとした後ですが、消費者庁が九州の住宅リフォーム業者に業務停止命令を下したとの報道がありましたのでこれを紹介するとともに、リフォームトラブルからの自己防衛方法について紹介いたします。

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消費者庁が住宅リフォーム業者に業務停止命令。

地震や台風などの災害のあとに多発する住宅リフォームのトラブル。

その一つでしょうか、10月31日、消費者庁は大分の住宅リフォーム会社に業務停止命令を下しました。

どういう行為が行われたかを紹介します。

ウソの説明は当然違法。工事契約目的を隠して「点検します」も違法。

今回業務停止命令を受けた業者は熊本地震のあと被災地域に住む高齢女性宅を訪問して「屋根瓦が大変なことになっていて雨漏りしてこのままだと住めなくなる」と勧誘し、屋根の葺き替え工事の契約をさせました。

しかし実際には葺き替え工事をしなくても雨漏りはしないということが調査から明らかになったそうです。

これはウソを言って契約させる「不実告知」であり違法です。(特定商取引法 第6条 第1項)

他にもリフォーム契約の勧誘であることを黙ったまま「家を点検させてほしい」と持ちかける行為が多数あったとのこと。

これは典型的な「点検商法」です。

さっきのウソがダメなのはわかると思いますが、実はこの「点検させてほしい」も違法です。

実際にはリフォーム工事契約の勧誘が目的にもかかわらずその目的を隠すことは法律で禁止されているのです。(特定商取引法 第3条)

ちなみに勧誘を断ったにも関わらず、そのまま勧誘を続けたり、別の日にまた勧誘に来るというのも法律で禁止されています。(特定商取引法 第3条の2 第2項)

 

相談件数、被害額ともに多い。

処分業者に対する苦情は熊本地震後から先月までに400件以上あり、被害最高額は1,300万円と高額

相談件数の多さから、それだけ熱心に悪質勧誘が行われ、不安になったり被害に遭った方が多いということがわかります。

また、家という個人の財産の中でもトップクラスに高額なものが対象なので1件あたりの被害額も大きくなりがちです。

近年の大きな地震や今年の強力台風で本当に困っている人が多い中、このような事案が出てくるのは残念でなりません。

 

会社を解散し、一部業務を関連会社に引き継がせる。

会社は事業をやめ、関連会社にアフターケアを引き継がせるそうです。

今回の場合がそうかはわかりませんが、単なる看板の掛け替えで会社名を変更したり新会社を設立するようなケースもあるので注意が必要です。

 

悪質訪問被害に遭わないために必要なことは。

このような被害を防ぐには、まず業界として浄化作用、防止活動が必要であることは間違いです。

ただなかなか全てが改善するには時間がかかってしまうことでしょう。

ですので、悪質業者に引っかからないよう自己防衛することも大切です。

 

アヤシイ業者かどうかチェックしよう

アヤシイ業者には特徴があります。

「近くで工事していたらたまたまお宅の屋根が見えました」

「棟の釘が抜けている」

「今ならハシゴがあるのですぐに直せます」

「今契約してもらえたら30%オフにします」

などなど、以下のチェックシートで確認しましょう。

あわせて以下の記事で詳しく解説していますので参考にしてみて下さい。

 

 

 

我が家を守るため、屋根の訪問販売業者の3つの手口を知っておこう【屋根の押し売り事例集 第20回】

 

アヤシイかもと思ったら消費者センターか石川商店に相談。

アヤシイ業者かもしれないという心配についてはお近くの消費者センターに相談しましょう。

消費者センターには今回の事例でもわかるように同じような相談が多数寄せられています。

アブナイケースかどうかわかると思います。

どうしたらいいかのアドバイスもいただけます。

 

実際に屋根は大丈夫なのか、業者の指摘は本当なのかなど屋根についての心配については、石川商店にご相談下さい。

屋根の専門家としての意見をお伝えいたします。

 

屋根の困りごとのご相談、お問い合わせはこちらから。

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もしアヤシイ業者と契約してしまったらクーリングオフしてなかったことにすべし。

もしアヤシイと思える訪問業者と契約してしまった場合には、クーリングオフできる可能性があります。

クーリングオフは、通常の契約の解除や取り消しよりもより強力な規定です。

条件を確認してクーリングオフしましょう。

特に契約から8日以内という時間制限があるのですみやか確認しましょう。

クーリングオフの仕方についてはこちらで詳しく解説しているので参考にしてみて下さい。

はがき1枚送るだけ。訪問販売の契約解除『クーリングオフ』の3手順

 

自分でも確認してみる。

屋根や屋根材は基本的には丈夫で長持ちするものです。

しかし、経年劣化はしますし、今年のような強力な台風などでは激しく傷んだり壊れたりすることがあります。

雨漏りは家の中に出るで普段の生活で気づくかもしれませんが、雨漏りを未然に防ぐためにも外から屋根や壁に異常がないかを確認してみましょう。

天高く馬肥ゆる秋。

澄んだきれいな青空を見上げるついでにご自宅の屋根もちょっと気にしてみて下さい。

また、自撮り棒を使って確認するという方法もあります。

屋根に上がるのは危険ですのでダメですが、ベランダから手を伸ばして確認できることもあります。

自撮り棒での屋根点検についてはこちらで詳しく解説しています。

100均の自撮り棒で安全100円3分。一軒家のDIY屋根点検に最適

 

 


会社周辺を徘徊いや探索してます。

Jun

【目標】今年中にダイエットを始める
【趣味】バラ栽培
【最近】肌年齢=年齢+10にショック
【一言】とりあえず保湿してみる!?

屋根専門石川商店HP:riverstone-roofing.com

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