雨樋の役割
雨樋は屋根に降った雨水を家の壁や基礎に当てることなく下に流すためにあります。
なぜそうする必要があるかというと長いあいだ壁や地面に水が当たり続けると雨漏りや家の基礎を傷める原因になります。
そのため雨樋を正常に機能させることは家を長く守ることにつながります。
したがって雨樋は定期的に点検するべきものなのです。
雨樋の点検はどうやればいいのか
雨樋を点検するにははしごや脚立に乗り、中を覗いてみるのが一番です。
しかしどこの家にも雨樋に届く程の長いはしごや脚立があるわけではありません。
また、そのような高さまで上るのはかなりの危険も伴います。
それでも全く点検できないわけでありません。
タイミングと道具を工夫してできる範囲でセルフ点検してみましょう。
雨樋の点検をするタイミング
まず少し強めの雨が降っている時を狙って外から雨樋を観察してみましょう。
基本的には時期はいつでもいいですが梅雨のはじめの頃はとてもよい時期です。
というのも雨が強いときには雨樋に負荷がかかるので異常が見つけやすく、またその後に来る大雨のシーズンには雨樋が正常に機能しているようにしたいからです。
雨樋を3年掃除していないという場合にはぜひセルフ点検しましょう。
点検は風雨が強すぎるときは危険ですので安全に屋外にいられる程度の少し強めの雨の時に行いましょう。
簡単雨樋セルフ点検の方法
雨樋を外から眺めるだけです。
場合によっては長めの棒などを補助的に使用してもいいかもしれません。
点検なので見えにくい部分を棒で触ってみたり軽くつつく程度で、雨樋などを壊さないようにあくまでも軽くです。
また、異常のあった場所を覚えておき、雨の降っていない日に建物の外や、窓・ベランダからスマホと自撮り棒で雨樋の中や周辺を確認してみるのもいいでしょう。
雨樋を点検するポイント
点検ポイントその1 - 樋の表面
樋に明らかに穴が開いているとか割れているというところがないか確認します。
点検ポイントその2 - 軒樋(軒先にある横に通る雨樋)
軒樋から水が溢れていないかを確認。
そして溢れている場合には、樋の縁が曲がっていたり、その部分が下がっていたりしないかも確認します。
下がっている場合には軒樋を支える金具が外れたり曲がったりしていないか確認します。
点検ポイントその3 - 樋のつなぎ目
軒樋のつなぎ目、集水器とのつなぎ目、縦樋のつなぎ目など樋の部品のつなぎ目部分から水が溢れていないかを確認します。
点検で確認できた状態と考えられる原因、改善、補修の方法
・状態
表面にひび割れや穴がある場合、雨樋が劣化、破損しています。
・異常の原因
樹脂製の樋は日差しによって硬化し、割れやすくなります。経年劣化です。
強風時に飛来物で破損することもあります。
また、屋根や壁の塗装等の工事作業時に不注意で壊してしまうということもあります。
・補修の方法
ひびが入っていたり割れている場合にはパテやシーリング材でつなぎ合わせることができることもあります。
それができなければ部品を交換します。
・状態
軒樋の縁が曲がっている場合、樋が変形してしまっています。
・異常の原因
大雪のときに雪の重みで変形することはよくあります。
大量のゴミがたまっているのに放置した場合にも変形します。
飛来物による場合もあります。
・補修の方法
樋の交換のほか、落雪の場合には雪止めの追加設置が必要になる場合があります。
大量のゴミがたまる場合は、近くに木があるなどの場合が多いので、枝を剪定したり、こまめに落ち葉の掃除をすることも必要となります。
落ち葉除けネットの設置もある程度効果があります。
・状態
軒樋が下がっている場合、傾斜がおかしくなっています。
・異常の原因
飛来物やその他工事作業時にぶつけてしまったり、劣化による変形もあります。
また、大量の落ち葉や土砂が堆積するなどゴミの重量で歪み傾きが変わることもあります。
雪の重みによる場合もあります。
軒樋を支える受け金具の変形劣化や受け金具を固定してある壁の劣化による場合もあります。
・補修の方法
樋を掃除してゴミを除去、受け金具の補修交換、樋自体に異常があれば交換も。
傾きの調整は微妙なものなのでプロに頼むのが確実です。
・状態
変形や傾斜の異常がないのに雨水が溢れている場合、詰まっていることが考えられます。
・異常の原因
落ち葉やほこり、砂、さらに雑草などが生える。コケが生えている。
カラス等が運んだボールや缶、子ども等が不注意によってボールやバドミントンのシャトルその他おもちゃなどを詰まらせてしまうこともあります。
特に集水器が詰まっていることは多いです。
また樋の傾斜は微妙なものなので、目視で確認できなくても傾いているという場合もあります。
樋の穴開けが不十分だったり、ズレていたりするなど集水器との接合部に異常がある場合もあります。
・補修の方法
樋を掃除してゴミを除去します。
傾斜に異常があれば直します。
・状態
つなぎ目から水が溢れている場合、つなぎ目が緩んでしまったり、しっかりはまっていないことがあります。
・異常の原因
樋の劣化や飛来物・地震などの衝撃、屋根・壁の工事作業時に取り外した場合に元に戻らなくなったり接合が不十分だったりすることが考えられます。
・補修の方法
つなぎ目をしっかりとはめ直します。
部品同士がしっかりと届かなくなった場合には延長したり交換します。
つなぎ目が緩い場合には雨樋用の接着剤やアルミの防水テープなどを巻きます。
ホームセンターで掃除道具や雨樋のパーツ、補修部材が入手できれば、安全に手の届く部分の雨樋の掃除や補修はご自身でも可能です。
ご自分で行う場合には無理のない範囲で行い、危険を伴う高所などの場合には屋根工事業者に点検、掃除、補修を依頼しましょう。
はしごを使用する場合には必ず2人以上での作業が必要です。
はしごを使用する際の安全対策についてはこちらで紹介しています。
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Jun
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