瓦は重いから危険・・・はもう古い?
自然災害が起こるとハデに散らばった屋根がテレビに映し出されることが多く、イメージ的に瓦屋根は重くてキケンという印象がついてしまっているようです。
単純にそうゆうわけではないんです!!
建物の倒壊は屋根の重さではなく構造によるものだった
国土交通省 国土技術政策総合研究所の中川貴文氏によって開発された耐震シュミレーションソフト「Wallstat(ウォールスタット)」による実験結果で地震や強風で倒壊する主な原因は、屋根材の重い軽いではなく、壁量であったことがわかりました。この壁量とは建物の構造計算の時に使用する地震や強風に負けないための強度があるかという耐力壁の量。
1981年以降建築の新基準なら瓦の重みに対応する土台の構造
1981年以降の建築許可で建てた瓦屋根の家は、厳しい新基準の構造の上に瓦が載っているので重みでつぶれるなどということがありません。1981年より前の旧耐震基準で建てた家であるなら、耐震補修をすれば重い瓦屋根でも問題ないので、ぜひ一度耐震診断を受けることをおすすめします。
既存の屋根にも施工できる安心の『瓦屋根標準基準設計・施工ガイドライン』とは
最新の実験データに基づき確立された、従来に比べ耐震、耐風が各段にUPした施工方法です。
耐震実験では阪神・淡路大震災クラス(震度7)の地震の揺れにも耐えることが証明されています。
一般の木造住宅の場合、地震の時に一番影響を受けるのが屋根のてっぺん『棟』部分です。この部分をガイドライン工法で施工すれば大きな揺れにも耐える屋根になります。
地震の揺れだけでなく強風にも強い
全国の自治体ごとに定めた『基準風速』で、大型台風でも瓦が飛ばされない工事をするよう平成12年当時の建設省のお達しにより、その基準で安全とされつくられた施工法は、新幹線250㎞/h並みの強風が屋根を直撃しても耐えるのを想定しているようですよ~!
強風対策で大切なことは、通り過ぎる時に生じる瓦を巻き上げる力だそで、表面に当たる風の外圧と持ち上げようとする内圧をち密に計算して施工するようです。
ガイドライン工法の施工風景
屋根の土台に耐震棟金具を設置し、鉄筋の棒を通し銅線で瓦と金具とをつなげます。
この工法はリフォーム業者ではできず、屋根専門業者でないとできません。
瓦屋根では最強の工法だとおもうので、軽い屋根材に替えようかとお悩みの方もぜひご質問などありましたら
全日本瓦工事業連盟に加盟する屋根工事店にご相談されることをお勧めします。
全国どこからでも、分からないことや質問などありましたらお気軽にお問い合わせください。
それではまた
日々会社に舞い込むお困り事や作業内容を基に、
いつか立派な屋根屋スタッフになれる日を夢見て勉強中。
- 井上 利里子(イノウエ リサコ)
- 【ニックネーム】 Ri-chang
- 【最近】 ソアリンに早く乗ってみたい!
屋根専門石川商店HP:riverstone-roofing.com