ニチハの製造した屋根材「パミール」は塗装工事の出来ない屋根材です。なぜ塗装工事が「できないのでしょうか?それは屋根材表面の剥離が発生しているため、高圧洗浄をしてしまうと表面がボロボロになったり、酷い場合は屋根材が脱落していたりと、とにかく問題の多い屋根材だからです。
こんにちは、石川商店の林洋道です。今回はニチハ・パミールでお困りのお客様からのご依頼で、屋根の葺き替え工事を施工させていただきましたので、その模様を皆様にご紹介したいと思います。
☑築15年のニチハ・パミール
こちらが築15年経過したニチハ・パミールです。
パミールによく見られるミルフィーユ状の剥離(層間剥離)も確認できます。
☑パミールを剥がしてみると...
こちらもパミールによく見られる症状の「表面剥離」です。すでに屋根材のズレがご覧になれると思います。
屋根材がズレ落ちてきています。屋根材に無償支給されている「ラスパート釘」が錆びたことにより屋根材の脱落が発生しているのですが...
実際に屋根材を剥がしてみますと、これもパミールだけに発生している釘の錆です。
しかし、これは釘が悪いワケではないのです。
☑屋根材以外の場所で使われているラスパート釘は...
写真に写っている板金は「捨谷(すてだに)」といいまして壁際(降り壁部分)には必ず取り付けられる板金です。
この板金を固定している釘は、屋根材を留め付けている釘と全く同じラスパート釘で固定されているのですが、こちらは全く錆が発生していないのです。
しかし、屋根材を固定している釘は写真のように錆が発生しているのです。
これは屋根材の形状によるものが原因で、錆が発生してしまうと考えられます。
こちらはつい先日、やはりパミールからコロニアルグラッサへと葺き替え工事をした時に撮影した写真です。屋根材を剥がすとご覧のように結露が発生しているのです。この結露が原因で、ラスパート釘が錆びてしまうのです。
☑パミールからコロニアルグラッサへ...
今回新しく施行させていただく屋根材は、ケイミューから発売されていますコロニアルグラッサです。色はグラッサウェザードグリーンという、鮮やかなグリーンが特徴的な屋根材です。
なお新しいルーフィング材(下葺き材)は、田島応用化工から発売されている「NEWライナールーフィング」を使用しております。改質アスファルトルーフィングの先駆けとなった、防水性・耐久性共に他の追随を許さない、最高級の品質を誇る下葺材です。
ちなみにこのコロニアルグラッサ、無機系塗膜「グラッサコート」が採用されていますので、施工後10年以上経過しても、施工時の色褪せがほとんどなく、光沢も保持されます。
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屋根専門60年 石川商店
林 洋道(はやし ひろみち)です
【趣味】旅行、F1チームのウェア集め、西部警察、ネコ
【特技】洗車、タイヤ交換、他クルマのメンテナンス
【最近】マクラーレン・ホンダ2015年支給品Tシャツをゲット!
【出身地】鳥取県米子市
屋根専門石川商店HP:riverstone-roofing.com
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