業者もお客さまも、いまだにパミールを知らないことが問題
石川商店では、会社の電話をぼくの携帯に転送して、ぼくが直接すべてのお客さまの相談電話に出るようにしています。お客さまからのパミールの問い合わせは、相変わらず多いです。
ニチハの昔の売上発表から推測すると、
発売期間が1996年から2008年の13年間で、年間250万㎡の生産能力で、1棟100㎡で、25000棟分なので、約20万棟の家にはパミールが載っていそうですから、当然かもしれません。
もちろん、お客さまがパミールについて知らないのは仕方がないと思います。屋根は見えないし確認しづらいから業者の言いなりにならざるを得ないことが多いのが実情です。
だからこそ本来は、プロであるはずの業者がお客さまに教えてあげなくてはならないはず。
それなのに、リフォーム会社や工務店、不動産屋さん、建築士さん、塗装屋さんなど、屋根リフォームの仕事をしている業者が、パミールと知らずに行った工事後のトラブル相談が多いのは一体どういうことなのか?
ぼくがパミールの異常を、はじめて実際の屋根の上で見たのはもう10年以上前。
2008年1月に行った屋根調査でした。
当時は変な症状出てるな〜くらいでしたが、半年後の夏くらいに工事して熱中症になりかけたので今でもよく覚えています。
そして2014年6月には関西でテレビ放送。
2015年1月には、そのテレビ放送の文字起こし記事をスタッフの林が石川商店のブログで執筆。
現在は、インターネットで『 ニチハ パミール 』と検索すると、全国各地に問題を指摘する業者がいることがわかります。
今さら知らなかった、ではプロとは言えないのではないかと、ぼく個人としては思います。
起こってしまったことは仕方ない。でもニチハの対応は疑問に思う
ニチハのような屋根材、建材メーカーに限らず、モノを作る会社である以上、ある程度の不良や不具合は起こりうる事態なのかなとは思います。ただ、そのときにどう対応するかが、その会社の腕の見せどころだとぼくは思います。
その起きてしまった事実へのニチハの対応に関しては、ぼくは疑問が多いと思っております。
ニチハは製造責任を認めず経年劣化である、という見解を貫いています。パミールは2009年に製造を終えていることや、不具合が生じるのは施工10年前後が経過してからが多いからです。
また釘が錆びることに関して、積極的に情報を発信していないという印象です。人命を脅かす可能性があるにもかかわらず、案内をホームページにひっそりと置いてあるだけです。
また業界の力関係や、問い合わせするヒトの知識量に応じて対応が違う、など腑に落ちない点が多いからです。
ニチハもむしろ困っていると思っている
現実問題としてパミールに問題があるのは事実だと思います。
ただ商品開発時のニチハの社内検査では問題はなかったはず。だからぼくは、開発チームを責めることはできないと思います。
そしてパミールの問題は、今のニチハの人たちには超絶関係ないし、過去の負の遺産をまるで自分たちのせいのように言われるのは、さぞかし心外極まりないでしょう。だから品質管理部や営業部のスタッフを責めることもできないと思います。
そして、責任を認めたらスタッフが路頭に迷ってしまう。だから経営陣が責任を認める訳にはいかないということも分かるし、経営陣を責めることもできないとも思います。
もしニチハもパミールには困っている、という仮説が事実なら、ニチハさんとしてはもう八方塞がり。誰か助けてというのが正直な想いなのかなと。
パミールの渦中にいるすべての人を助けることはできないか
だからぼくは、お客さまもニチハも、パミール問題の渦中にいて困っているすべてのヒトを助けることはできないかと思っています。
具体的な案もいくつか考えてみたし、もし人命に関わるような事件が起きてしまったら、本当に大変なことになってしまうので、早速実行していきたいと思います。
もしこの記事をニチハさんのスタッフが見てくれたのなら、お電話戴ければ喜んでご提案致します。
- 創業75年、屋根専門石川商店の三代目。石川弘樹(いしかわひろき)です。
- 【肩書】
- 日本屋根ドローン協会代表理事、東京都瓦工事職能組合 震災対策委員長
- 【資格】
- 1級かわらぶき技能士、瓦屋根工事技士、全日本瓦工事業連盟認定 瓦屋根診断士、全日本瓦工事業連盟認定 耐震化講師、耐震プランナー、増改築相談員、古民家鑑定士、ホームインスペクター(住宅診断士)、ジュニアリフォームソムリエ、リフォームスタイリスト1級、リフォーム提案士、ライフスタイルプランナー
- 【趣味】
- ワンピース(マンガ)
- 【目標】
- 瓦割り世界大会初代チャンピオン
- 【ブーム】
- ウェイトトレーニングはじめた
- 【困り事】
- BIG3週3疲れる