60歳以上の方が81.8%。家の屋根の点検商法はこの10年で増加【屋根の押し売り事例集 第18回】

石川 弘樹
石川 弘樹
  • 一軒家の屋根をわかりやすく、親しみやすく。お客さまのために屋根屋がすべきことを実践していく。石川商店の石川弘樹です。
    あなたの家のインターホンを突然鳴らす訪問販売。あなたの家が築10年前後で1度もリフォームをしたことがなければ「近くで工事している業者です。お宅の屋根、、、」という具合に、1度は来たことがあると思います。
    国民生活センターによると、81.8%、8割が60歳以上とのこと。
    ご自宅はもちろん、ご実家の屋根の押し売りや訪問販売に注意しましょう。

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今回のお話は、国民生活センターという消費者センターの親機関が、住宅のリフォーム工事等にまつわる点検商法について、最近の相談事例を紹介するとともに、今後のトラブルの未然防止、拡大防止を図るため、専門家からのアドバイスも含めて、消費者への注意喚起、関係機関への情報提供を行うために全国の消費者センターから集められた情報を公表した記事のご紹介です。

不安をあおる「点検商法」-高齢者を中心に、自宅を大切に思う気持ちにつけ込まれています-

 

私は大丈夫、という他人事が一番危険。築10年前後の家を狙って業者はくる

実はぼくも、自宅のトイレ修理でやってしまいました。

トイレの水が流れ続けるようになってしまった修理で5万円くらい掛かりました。よくよくネットで調べるとAMAZONで1000円で部品を買って、30分で自分で直せたというのに後から気づきました。

だからこそ自戒を込めて言います。屋根のこと、自分事にしてほしいのです。特に近年、数が再び増加、60歳以上が8割超えというデータがあります。

 

この10年で再び増加。2016年度は2400件

増加しているのは、こちらの棒グラフを見れば一目瞭然。

60歳以上の方が81.8%。家の屋根の点検商法はこの10年で増加3

近年は、自然災害で壊れた箇所等を火災保険で修理ができるといって工事の契約を勧めたり、点検の際に撮影したという動画等をみせるなどして執拗(しつよう)に修理を迫ったりしているなどの事例も目立つそうです。

 

60歳以上の方が81.8%

こちらの円グラフのように、

60歳以上の方が81.8%。家の屋根の点検商法はこの10年で増加2

60歳以上の方が81.8%、約8割です。私は当てはまらない。と思っても、ご実家にも情報を共有してもらいたいところです。

日本経済新聞にもこの件の記載がありましたので、念のため共有致します。

 

事例から学ぶ。詐欺の特徴3つを知って備えよう

相談から見えてくる詐欺の特徴を確認しましょう。

 

点検して不安をあおって契約させる。動画や写真で不安をあおる

スマホは便利でもありますが、悪用される場合もあります。見せられている写真や動画。実は他人の家、ということもあるので要注意です。

 

一度契約すると、他の場所も点検して次々と契約させる

これは詐欺の王道『つぎつぎ詐欺』ですね。家のリフォームでも同じです。

 

損害保険金で工事代金が賄えると勧誘してくる

こちらは比較的、新しい手口です。無料でリフォームできる、という甘い言葉につられて契約すると、保険が降りずに自己負担になった、高い手数料を請求されたなど、トラブルが近年多発しておりますのでご注意を。詳しくはこちらの記事を。

火災保険で台風や大雪の屋根修理ができます。でも詐欺やトラブルに注意

 

詐欺やトラブルからご自宅の一軒家を守る、7つのコツ

ご自身の力で我が家を守るためのコツを確認しましょう。

 

「点検させてほしい」と訪問してくる業者には応対しない

良い業者は自らやってきません。自らやってくる業者は基本的には押し売りや詐欺の可能性もあるという認識をもちましょう。

 

点検する場合は、業者の話をうのみにしない

基本的には、屋根に上がらせるのには反対です。最悪の場合、意図的に雨漏りするようなイタズラをしたり、壊したりする業者もいます。たとえ上がったとしても診断結果を真に受けないようにしましょう。

 

その場で契約しない

うのみにしないと共通していますが、家のリフォームの衝動買いはやめましょうということです。

食べ物や洋服を衝動買いしてしまう気持ちは分かります。でも1回も着てない服とかたまにありますよね。ただ衝動買いを家のリフォームでは絶対にしないでもらいたいのです。なにしろ金額がかなり高いですし、家はカンタンには捨てられません。

夜中に書いたラブレターみたいなものです。1度思い止まるようにしましょう。

 

契約する場合は、契約書の内容をしっかり確認

契約書は後から持ってくる、という口約束でも契約は成立してしまいます。そういう業者はまず論外です。少なくとも契約書は必ずもらいましょう。そして中身も熟読します。特にクーリングオフの記載は赤文字でしっかりと明記されているか、など法律で決められていることが遵守されているかを確認しましょう。

 

保険での修理をもちかけてくる業者との契約は避ける

これは先程も最近増えている手口としてご紹介しました。

無料でリフォームできる、という甘い言葉につられて契約すると、保険が降りずに自己負担になった、高い手数料を請求されたなど、トラブルが近年多発しております。

保険での修理を前提にしている業者との契約は避けるのが無難です。

詳しくはこちらの記事を。

火災保険で台風や大雪の屋根修理ができます。でも詐欺やトラブルに注意

 

日本損害保険協会が発行している、注意喚起のチラシはこちらから確認できます。

http://www.sonpo.or.jp/news/caution/pdf/hokenkingatsukaeru.pdf

 

契約から8日間は、無条件で解約できると知っておく

訪問販売の場合、クーリングオフ期間と言って、契約してから8日間、お客さまがやっぱり無しと自由に言える期間があります。

契約はしたものの、すこしでも不安や納得がいかなかった場合は、クーリングオフで契約破棄をできるということを知っておくのはとても重要です。

実際のクーリングオフの方法はこちらをご参考に。

はがき1枚送るだけ。訪問販売の契約解除『クーリングオフ』の3手順

 

まずは消費者センターに相談しましょう

突然の業者の訪問で不安でいっぱいになってしまうでしょう。まずはお近くの消費者センターに電話して相談しましょう。

(お住まいの都道府県をクリックすると、国民生活センターの消費者センター案内が開きます。)

 

北海道・東北
| 北海道 | 青森県 | 岩手県 | 宮城県 | 秋田県 | 山形県 | 福島県 |

関東
| 茨城県 | 栃木県 | 群馬県 | 埼玉県 | 千葉県 | 東京都 | 神奈川県 |

甲信越・北陸
| 新潟県 | 富山県 | 石川県 | 福井県 | 山梨県 | 長野県 |

東海
| 岐阜県 | 静岡県 | 愛知県 | 三重県 |

近畿
| 滋賀県 | 京都府 | 大阪府 | 兵庫県 | 奈良県 | 和歌山県 |

中国
| 鳥取県 | 島根県 | 岡山県 | 広島県 | 山口県 |

四国
| 徳島県 | 香川県 | 愛媛県 | 高知県 |

九州・沖縄
| 福岡県 | 佐賀県 | 長崎県 | 熊本県 | 大分県 | 宮崎県 | 鹿児島県 | 沖縄県 |

 

インターホンの横に詐欺業者チェックシートを貼ろう

弊社への詐欺業者のご相談も、今回の場合とほとんど同じ手口です。

寄せられた相談を元に、こちらの詐欺業者チェックシートを作っています。

詐欺業者チェックシート

ご自宅やご実家のインターホンの横に貼ってお使い戴ければ幸いです

 

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すべての訪問販売が悪いとは言いませんが、詐欺の可能性もありますので、十分に注意してくださいね。

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創業75年、屋根専門石川商店の三代目。石川弘樹(いしかわひろき)です。
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【肩書】
日本屋根ドローン協会代表理事、東京都瓦工事職能組合 震災対策委員長
【資格】
1級かわらぶき技能士、瓦屋根工事技士、全日本瓦工事業連盟認定 瓦屋根診断士、全日本瓦工事業連盟認定 耐震化講師、耐震プランナー、増改築相談員、古民家鑑定士、ホームインスペクター(住宅診断士)、ジュニアリフォームソムリエ、リフォームスタイリスト1級、リフォーム提案士、ライフスタイルプランナー
【趣味】
ワンピース(マンガ)
【目標】
瓦割り世界大会初代チャンピオン
【ブーム】
ウェイトトレーニングはじめた
【困り事】
20年前の半分の重さでショック

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