石川商店

パミールは人命を脅かすので点検してほしい。お客さまの切実な願い

日経ホームビルダー ニチハ パミール

2月20日発売の『日経ホームビルダー』の記事に掲載されている建て主さんのお話し。ぼくは直接お聞きしました。

記事では表現が柔らかくなっていますが、こちらではお客さまがおっしゃった表現の通りに記載してあります。
(※一部、記憶としての話もございます。)

パミールは人命を脅かす。自分もお隣さんも死んでいたかもしれない

「2018年10月1日、2:00〜 3:00、台風24号が首都圏で猛威を奮った日。
暴風雨の最中の夜中に、バラバラになって飛んだパミールを200枚ほど自分で回収しました。

拾っているそばから降ってくるパミールに、自分の命の危険も感じました

通学路にも面している道路にも飛び散り、小さいものは100m先くらいまで飛んでいました。
そして向かいの家の3階の窓に直撃し、ガラスを突き破ったモノもありました。

3階の部屋は空き部屋で、たまたま人が居なかったためヒトへの被害はなく済んだけど、寝ていたら死んでいたかもしれないと言われました。
時間帯や日付、飛んだ場所が少しズレていたら、ヒトを殺していたかもしれない、と思うとゾッとしました。」

弁護士に依頼して責任追及したが法律上の厚い壁

「ニチハが9月に行った応急処置不足の責任を弁護士を立てて追求したが、現行の法律で裁くことはできませんでした。」

こちらはニチハがおこなったと見られる応急処置の痕跡写真1

写真2

以下は、お客さまから見せて戴いた弁護士さん作成の経過報告書。

ここから抜粋したものが下記になります。

「当方(弁護士):書面による報告書の提出等もなかったことは問題とせざるを得ない

相手方(ニチハ):当社としては、十分な説明をしたと考えていますので、予見義務違反、結果回避義務違反はなかったものと考えています。
(中略)結論としましては、当社に法的な責任があるとは考えていませんので、保証はできかねます。
(中略)同様のケースでも、弊社としては、対応はしておりませんので、今回、応じることになれば、責任を認めたということになってしまうことから先ほどの回答となります。

当方:同様のケースということですが、どれくらいのケース生じているのでしょうか。

相手方:開示はしていませんので、お答えできません。」

取材を受けたのは、ひとりでも多くのヒトにパミールの恐怖体験を伝えるため

「パミールの症状が経年劣化だとか、そうじゃないとか、もはやそんな話ではないんです。人の命に関わる事態だということを多くの人に知ってもらって、事故を未然に防いでもらいたいのです。もしタイミング悪く、パミールが落下したときのことを想像してみて欲しいのです。

通学路を歩く子どもたち、仲良しのご近所さん。
たまたまそこに居たのが、自分の身内の可能性も十分ありえるのです。

こんな想いをするのは私だけで終わらせたいと思ったのです。」

パミールの家はすぐにでも点検して欲しい

以上が、お客さまが語った内容です。

あなたの今の気持ちは、どんな感情でしょうか。

お客さまは、パミールの危険性を周知することに使命感を持っておられます。

国土交通省や大手マスコミに長文の文章を送り、危険性を伝えることに努めていらっしゃいました。「類似の事故を防ぎたい」という想いに、本当に頭が下がる思いがしました。

この話をぼくだけの胸にしまっといては良くないと思い、お客さまの許可を得て公開することにしたのです。

ひとりでも多くの方に、ニチハ『 パミール 』の危険性について周知して欲しい、パミールの家はすぐにでも点検して欲しい、というお客さまの想いが届けば幸いです。


創業75年、屋根専門石川商店の三代目。石川弘樹(いしかわひろき)です。
【肩書】
日本屋根ドローン協会代表理事、東京都瓦工事職能組合 震災対策委員長
【資格】
1級かわらぶき技能士、瓦屋根工事技士、全日本瓦工事業連盟認定 瓦屋根診断士、全日本瓦工事業連盟認定 耐震化講師、耐震プランナー、増改築相談員、古民家鑑定士、ホームインスペクター(住宅診断士)、ジュニアリフォームソムリエ、リフォームスタイリスト1級、リフォーム提案士、ライフスタイルプランナー
【趣味】
ワンピース(マンガ)
【目標】
瓦割り世界大会初代チャンピオン
【ブーム】
ウェイトトレーニングはじめた
【困り事】
トレーニング方法、諸説ありすぎ

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