屋根にある天窓(トップライト)の耐用年数は一般的に25年前後と言われているそうです。
ただ天窓のみを交換するには天窓周辺の屋根材を撤去し、天窓を交換した後は屋根材を復旧する必要がありますので、屋根を葺き替えるときに併せて天窓も交換するのがベストなタイミングと言えます。
今回は日本瓦(和形)の葺き直し工事にあわせて天窓も新しく交換させていただきましたので、その工事の模様をご紹介したいと思います。
築30年の日本瓦、運悪く昨年の台風の直撃によって屋根に被害を受けられた屋根です。
弊社にて屋根の葺き直し工事をお請けすることになり、併せて天窓の交換もお勧め致しました。
こちらは屋根からみた天窓です。
天窓水下部分の板金に腐食が見られます。
これは経年によって発生したものです。
ガラス廻りのシールも経年により縮んでおります。
室内側からみた天窓です。
ただお客様は過去に一度も開閉動作をされたことがないとのことで、今回は弊社で過去に何度も施工しております日本ベルックスのフィックスタイプへと交換することになりました。
交換の方法は室内側から開口部を調整して小さいサイズを取り付ける方法もございますが、室内側の開口部調整を行うことで費用も上がってしまいます。
そこでベルックスの天窓の交換工事の方法の中で最もオーソドックスな「オーバーサイズ」の天窓を用いた交換工事での施工に致しました。
天窓周辺の瓦を撤去しました。
天窓本体が取り付けられていた木枠の一部を切断します。
木枠の一部は残した状態で新しい天窓の取り付けに入っていきます。
開口部上部に見切り材を取り付けます。
こちらが新しく取り付けるベルックス製の天窓です。
残した木枠の目隠しとして防水テープを施工しました。
新しい天窓を固定します。
今回は天窓が「本谷」という雨水の流れる部分に接近していることから、天窓本体の取り付け位置をずらして設置しました。
天窓固定後に防水処理を行います。
防水処理はベルックス付属品の粘着ルーフィングを使って天窓本体に立ち上げます。
また天窓の角の部分にはブチルテープを施工します。
さらに防水テープを施工して天窓本体の取り付けは完了です。
これで天窓交換工事は完了です。
あとは周辺の屋根材を納めていき、付属品の水切りセットを屋根材と一緒に施工していきます。
屋根材を復旧したあとの状態です。
屋根側からみると天窓の位置と開口部にズレが生じておりますが、今回は先に申し上げた通り谷部に接近しているためこのような配置となりました。
屋根側から見ると天窓の位置はズレていますが、室内側からみるとご覧のとおり全く違和感はありません。
ガラス面が大きくなったことで光の入る量が増えることも大きな特徴といえます。
いかがでしたか?
天窓のリフォーム(交換)はその周辺の屋根材を撤去する必要があることから、交換のタイミングとしては葺き替え工事と一緒に行うほうが費用も抑えられることができるので効率が良いのです。
屋根専門石川商店 林洋道(はやし ひろみち)です
【趣味】西部警察、鉄道写真、旅行、
【特技】洗車はプロ並みの腕前です。
【最近】沖縄旅行に行ってきました。
【出身地】鳥取県米子市