石川商店

ベランダのシミを辿り雨漏り発見。業者にはカバー工法を勧められていますが

防水シート

今日もみなさまからいただいたご相談や質問をご紹介してまいります。

ご自宅の屋根の不具合と似ている事例だったり、知りたいと思っていた屋根のことなどありましたらご参考にしてください。

屋根裏の雨漏りのあとを見ずにカバー工法を勧める業者

築27年のお宅で、ベランダの軒にシミを見つけ、屋根裏からみると木材に雨の侵入と思われる水ジミが広範囲にあったそうです。

リフォーム業者に相談したところ、外側から見ただけでカバー工法を提案されたそうです。

今後30年以上は住み続けたいということで、この勧められた工法で正しいのか知りたいとのご相談でした。

 

水染みは雨漏りが原因とは限らない

屋根裏には結露によるシミも結構あります。そのままカバーして放置してしまうと、野地板が腐り家の土台にも悪影響を及ぼすおそれがあります。

屋根がくの字、L字に曲がっている部分の内側の屋根が谷になりますが、この部分は急所のひとつで雨漏りが発生しやすいところです。この場合この部分だけを修理すれば雨漏りは止まります。

やはり原因究明をしないでいきなりフタしてしまうのは、ちょっと乱暴なような・・・

築年数から葺き替え時期でもある

今後30年住んでいく上で避けられないのが、耐用年数がある屋根材の防水シートの交換です。防水シートが劣化してしまうと、屋根の下地の木材を腐らせてしまいます。

現時点でカバー工法をしてしまうと、屋根材は30年持っても防水シートが持たず雨漏りリスクは増すばかり。さらにその時に屋根を葺き替えると2つ分の屋根材の廃棄料も掛かってしまいます。

カバー工法は葺き替えとそれほど金額が変わらないことも

もしくは、高くなるこもとあります。既存の屋根にのせるので素材は金属となりますが、安い金属ですと途中で塗装などメンテナンスが掛かるリスクが非常に高く、10年ごとの塗装でかえって高い維持費。

石川商店がカバー工法で使用する際は、雨音も静かめな石付きの上質な金属屋根材を使用しますが、そうすると新しく葺き替えたときと値段がそれほど変わらないのです。

年数からしてこれを機に屋根の葺き替えをご検討してはいかがでしょうか。そして15年くらい経ったところで点検と棟交換、さらに15年間は葺き替えなしというサイクル。

 

それではまた

 

 

 


日々会社に舞い込むお困り事や作業内容を基に、
いつか立派な屋根屋スタッフになれる日を夢見て勉強中。訪問販売, 指摘, 業者, 屋根材の割れ・ズレ, 修理・メンテナンス

井上 利里子(イノウエ リサコ)
【ニックネーム】 Ri-chang
【趣味】 阿波踊り、クラシックギター、街散歩
【目標】 道を覚える人になる
【最近】 アイスが好きだったら人生もっと楽しいだろうに

屋根専門石川商店HP:riverstone-roofing.com


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