はじめての天窓雨漏り。原因と修理費用まとめ
※この記事は、2016年10月に書いた記事の最新版です。
(過去記事は、こちら)
天窓の雨漏りの原因は3つ。
それぞれの原因が発生する時期と雨漏りの症状、雨漏り修理の方法と費用も変わってきます。
原因ごとの修理方法と費用について、順番にお話しします。
【念のため】結露で、天窓付近が濡れている場合もある
雨の日だけに、天窓が濡れているなら、雨漏りの可能性が高いです。
反対に、雨の日じゃないのに、天窓が濡れているなら、結露の可能性が高いです。
結露の場合は、この記事の対策では直らないこともありますので、雨の日なのか、雨の日以外にも濡れているのか、しっかりと確認しましょう。
こちらの記事では、DIYで自分でできる結露対策を紹介しています。
雨漏りの方は、このまま読みすすめて大丈夫です。
天窓雨漏り事例① ガラス部からの漏水
まずは、ガラス部からの雨漏りの原因と症状、修理方法と費用についてです。
原因: ガラスパッキンの劣化
ガラス部からの雨漏りの原因は、天窓のガラスからの雨漏りを止めているパッキンが劣化したことです。
天窓のガラス部からの雨漏りでは天窓の室内側に水が直接漏れます。
フローリングや階段に水たまりに気付いたお客さまが多いようです。
天窓のガラス部からの雨漏りで、室内側に水が漏れている場合は、雨漏りの症状をすぐに確認できることが多く、ガラスから壁紙表面を伝って床に水が落ちているので、雨漏りの被害が軽度ではあります。
ガラスパッキンは築10年前後で劣化し、日当たりがいいほど劣化は早いので、雨が降ったら室内から天窓を見上げたり、天窓の下に水たまりができていないか確認しましょう。
修理: ガラスパッキンの補修、交換 4万円〜
ガラスパッキンの補修の流れを実際の工事事例とともにご紹介します。
流れとしては、
外枠、古いシール剤の撤去 ※ どちらも撤去できない場合もある
↓
清掃、養生、シール剤の接着剤を塗る
↓
シール材を塗る
となります。
【外枠が外せる天窓】
【外枠の撤去】
【古いシール剤の撤去】
【清掃】
【シール剤の接着剤(= プライマー)を塗る】
【シール剤を塗る】
【工事完了】
天窓雨漏り事例② 排水部からの逆流
次に、排水部からの雨漏りの原因と症状、修理方法と費用についてです。
原因: 排水部の詰まり、吹き込み
排水部からの雨漏りの原因は、
・鳥の巣などの異物による詰まり
・台風による直接の吹き込み
が多いです。
天窓の排水部からの雨漏りの症状は多くの場合、異物による詰まりの場合は屋根裏側に水が漏れ天井に雨染みができ、台風による直接の吹き込みの場合は、室内側にも屋根裏側にも水が漏れます。
屋根裏側に水が回っている場合は、天井に雨染みができるまでに時間が掛かり、気付いた頃にはまわりの木材が腐っているということもあり、雨漏りの被害が大きい場合もあるのが厄介です。
修理: 排水部の清掃 1万円〜4万円
排水部の清掃をするにはまわりの屋根材を剥がして掃除をします。
瓦はかんたんに剥がせる場合が多いですが、スレートや金属などの場合は剥がせないことがほとんどで、うまく清掃できないことが多いです。
鳥の巣ができるのは瓦屋根が多いので問題ないかもしれませんが、スレートや金属屋根でも土埃や泥などが詰まって雨漏りすることもあるので注意しましょう。
台風による直接の吹き込みは、天窓の構造上の問題で防げないこともあります。
費用は点検費用と同じで、お住まいの地域により1〜2.5万円、瓦の一時撤去などひどい場合でおよそ4万円です。
天窓雨漏り事例③ 防水部のからの漏水
最後に、防水部からの雨漏りの原因と症状、修理方法と費用についてです。
原因: 防水部の劣化、天窓の故障
防水部からの雨漏りの原因は、天窓と屋根の接合部の防水層が破れたり、そもそも天窓自体が壊れてしまっていることです。
防水層破れ
天窓の故障
天窓の防水部からの雨漏りでは屋根裏側に水が漏れ天井に雨染みができます。
確実に屋根裏側に水が回るので、雨漏りの被害が大きいので厄介です。
築30年で天窓接合部以外の防水シートも劣化してくるころなので、屋根の葺き替えと同時に天窓も交換、もしくは撤去することを考えましょう。
修理: 天窓の交換 40万円〜
天窓を交換するときの流れとしては、
天窓まわりの屋根材の撤去
↓
古い天窓の撤去
↓
新しい天窓の設置
↓
防水シートの施工
↓
撤去した屋根材を戻す
となります。
【工事前】
【天窓まわりの屋根材の撤去】
【古い天窓の撤去】
【新しい天窓の設置】
【防水シートの施工】
【撤去した屋根材を戻す】
【交換工事完了、屋根】
【交換工事完了、室内】
修理: 天窓の撤去、塞ぎ 30万円〜
天窓を撤去、塞ぐときの流れとしては、
天窓まわりの屋根材の撤去
↓
古い天窓の撤去
↓
新しい屋根下地の設置
↓
防水シートの施工
↓
撤去部の屋根材を戻す
となります。
【工事前】
【天窓まわりの屋根材の撤去】
【古い天窓の撤去】
【新しい屋根下地の設置】
【防水シートの施工】
【撤去部の屋根材を戻す】
※ 不足する分の屋根材は、新しく調達します。
【撤去工事完了】
まとめ: 天窓雨漏りの原因がわかれば修理費用もわかる
今回の話をまとめると、
- 天窓雨漏りの原因と修理費用
-
- ガラス部からの漏水、4万円
- 排水部からの逆流、4万円
- 防水部の劣化、30万円〜
ということになります。
天窓雨漏りの修理方法と費用まとめ【2020年版】
天窓の雨漏り修理や、天窓自体の撤去や交換のご相談がとても多いです。
天窓は雨漏りの定番箇所で、なかなか雨漏りが止まらなく建築業界全体で修理するのを避けてた過去があります。
正直、ぼくたち石川商店もそうでした。
しかし天窓の寿命と、販売の最盛期の30年がちょうど重なる昨今、雨漏りなどで困っているお客さまがとても多く、それを屋根屋として放っておくわけにはいきません。
天窓メーカー『 ベルックス 』さんとの取り組みの中で、近年石川商店は、天窓の雨漏り修理の実績を重ねてきました。
工事時期の目安やおすすめの修理方法と費用をまとめましたので参考にして戴ければ幸いです。
原因と時期 | 工事内容と費用 (※ 天窓1つあたり) |
---|---|
ガラス部からの漏水 築10年以上 | ガラスシール打ち 4万円〜 |
排水部からの逆流 随時 | 排水部の清掃 1〜4万円 |
防水部の劣化 天窓の故障 築30年前後 | 撤去: 30万円〜 交換: 40万円〜 |
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- 創業75年、屋根専門石川商店の三代目。石川弘樹(いしかわひろき)です。
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- 禁煙2009年〜、禁酒2017年1月〜、筋トレ2018年6月〜、禁チョコ爆食い2018年12月〜、ダイエット2019年1月〜
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- 1級かわらぶき技能士、瓦屋根工事技士、全日本瓦工事業連盟認定 瓦屋根診断士、全日本瓦工事業連盟認定 耐震化講師、耐震プランナー、増改築相談員、古民家鑑定士、ホームインスペクター(住宅診断士)、ジュニアリフォームソムリエ、リフォームスタイリスト1級、リフォーム提案士、ライフスタイルプランナー
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