石川商店

【スレート・瓦・金属・シングル】屋根材大きく分けて4種類。それぞれどんな特徴か

屋根材の種類には大きく分けて、スレート 瓦 金属 アスファルトシングルの4種類があります。

お問合せ頂いた時に屋根材の種類を伺うのですが、なんの種類か分からない場合や呼び名がわからないということはよくあります。

わたしだって、屋根屋で務めるまで『スレート』とか『アスファルトシングル』なんて言葉知りませんでしたから(;’∀’)

なので簡単に4種類の屋根材のご紹介をしていきたいとおもいます。

 

住宅地で今一番普及率が高くスタイリッシュな『スレート』

関東の住宅街を見渡すと、ほとんどがスレート屋根を使っています。

素材はセメントです。そのセメントに塗装してありカラーバリエーションが豊富。価格も他の屋根材より低めで、瓦と違って職人でなくても施工できるため普及率No.1!

耐久年数は約30年。(防水シートの交換時期に合わせて葺き替えるため)

今現在、新築や葺き替えで使われるスレートは化粧スレートと呼ばれ、アスベスト(石綿)の含有が禁止されてから代わるものとして開発された屋根材です。

パルプ繊維にセメントを染み込ませ、そこにシリコンと同じ成分のものなどをくっつけて強度を上げた、天然繊維と人工繊維を合わせたもの。一枚が大きくて厚さ5mm程度。

 

【スレートの注意点】
スレートは、新築時やソーラーの点検など屋根に作業員が上がるたびに、目に見えない”踏み割れ”が生じることがあります。それが10年以上経ってくると目に見えるひび割れになるので、点検の度に都度接着剤で補修してもらうことで30年の耐久性を全うできるとおもいます。

通りすがりの「無料点検です」という業者を不用意に屋根に上げないのも、屋根の耐久性を落とさないコツです。

【新規施工費の価格目安】
1㎡ 約6,000円~をだいたいの目安で計算すると、おおよその金額がでるとおもいます。

 

日本の四季に合い、今は震度7でも強い工法が確立している『瓦』

日本の土を練って形成して1200度以上の高温で焼き上げる瓦は、風土に合い100年以上もの間長持ちしているものもあるくらい丈夫です。

耐久年数は約50年以上。防水シートの交換で寿命で交換するとき、使える瓦は再利用できます。

陶器のように釉薬をつけて焼いたり、いぶして炭素の膜で色をつけたり素焼きであったりなど、後から塗装するのではないので色が剥がれるということがありません。つまり塗装がいらない!!

地震大国日本で重い屋根瓦がキケンとおもいきや、1981年(昭和56年)に改正された建築法の基準で建てられた家は、瓦の重さに見合う壁と柱の厚みが取られている筋交いや耐力壁によって、重くて家が壊れるということはありません。

さらに平成13年には、最新のデータに基づいて研究・実験を繰り返しできた工法「瓦屋根標準設計・施工ガイドライン」が確立し、震度7にも耐えるという耐震力超UP!!

【瓦の注意点】

1981年の6月以前に建築許可を取って建てた家は、旧耐震基準の壁や柱であるかもしれないため補強工事または軽い屋根材への交換をおすすめしています。

【新規施工費の価格目安】

1㎡ 約13,000円~ 初期費用は高いですが、瓦の再利用ができたり耐久性も長く30年以上住むのであればコスパいいです。

アメリカでは80%シェア!シート状の屋根材『アスファルトシングル』

日本ではあまりメジャーではありませんが、それでも50年以上歴史があります。北米ではなんと100年以上も歴史があり、ほとんどといってもいいほど家の屋根材はアスファルトシングルらしいです。

耐久年数は約30年 (防水シートと同じく耐用年数のため)

素材は、ガラス繊維基材にアスファルトを浸透させたくんにゃりシート状で、表面に細かい天然石を圧着コーティングしたもの。

専用の釘と接着剤(セメント)を併用して施工します。

特徴は、いろんな形状に対応できる・防水に優れている・踏み割れやサビがない・塗装がいらない・石付きなので雨音が少ない などなど。

防水シート(ルーフィング)と同じような素材で2枚防水シートがあるようなものなおで防水性はとても高いです。

【アスファルトシングルの注意点】

防水シートとの圧着施工が不十分な不良施工だったりすると、5~10年で築年数が浅くても端から剥がれたり台風などの強風の巻き上げで破けてしまうこともあるため、5年過ぎたあたりから屋根点検で剥がれなどないか見てもらってください。剥がれを放置していると1枚ズルっと剥がれ落ちることもあります。20~30年経ってくると接着の経年劣化もあります。

【新規施工費の価格目安】

1㎡ 約7,000円~

屋根材の中で一番軽量で、防水性も高い『金属(板金)』

4種類の屋根材の中でダントツ1番で軽量さです。昔からあるトタンから、最近では錆びにくい加工がされた「ガルバリウム(ジンカリウム)鋼板」という機能も耐久性もUPしたものが開発されています。

軽量で加工性が高いので、高層の建物やカーブのあるドーム型などにも用いられたり、傾斜の緩やかな屋根にも使われます。 つなぎ目が少ないため防水性がとても高いのも特徴。

天然石が付いたものは、厚さ約0.5mmほどしかない金属にたたきつける雨音を軽減し、塗装もいらないとうスグレモノ。

立ハゼ葺きの金属屋根は太陽光パネルの設置にも適しています。

【金属屋根の注意点】

素材の価格以外に加工技術もいるため、安価ではありません。ですので、古い屋根材の上にかぶせるカバー工法で用いる場合は、葺き替えたほうが安い場合もあるので両方の見積もりを取って比べてみてください。

【新規施工費の価格目安】

(通常)1㎡ 約8,000円~ 

(石付き)1㎡ 約10,000円~ 

 

【まとめ】

スレート、金属、シングルで約15年、瓦で20年前後で、棟のメンテナンスと屋根の点検補修などを行っていただければ耐久年数30年は維持していくことができます。金額の目安として10~30万円。

それ以降もながく住み続けるのか、数年で住替えるのかなどを考えて置くと、修繕方法も大きく変わってくるのでおすすめです。

 

屋根についてちょっと聞いてみたいことや相談したいことなどありましたら、下記のフォームまたはお電話やLINE公式アカウントよりお待ちしております。

 

それではまた

 


日々会社に舞い込むお困り事や作業内容を基に、
いつか立派な屋根屋スタッフになれる日を夢見て勉強中。

井上 利里子(イノウエ リサコ)
【ニックネーム】 Ri-chang
【最近】 自衛隊体操をがんばっている 体イテッ

屋根専門石川商店HP:riverstone-roofing.com

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