さて、毎日いただく屋根についてのご相談をご紹介しております。
修繕した漆喰が4年経ちまたかなり落ち始め、葺き替えを勧められている
瓦屋根の漆喰が剥がれ、剥がれた箇所を4年前に修繕。その修繕した漆喰がまたかなり落ち始めているという築37年のお宅です。業者からは葺き替えを勧められているとのこと。
棟の積みなおしと、葺き替えまたは葺き直しの時期
築37年というと、瓦屋根の一般的なメンテナンスの目安としては、棟の積みなおしと、葺き替えまたは葺きなおし時期のようです。
ここで、葺き替えと葺き直しについての超簡単に説明を。
葺き替えは屋根材全交換(瓦⇒瓦 or 瓦⇒他素材)・葺き直しは使える瓦は再利用し、劣化の激しい瓦だけ交換という違いがあります。
昭和56年(1981年)は耐震基準がちょうど変わった年
築37年というと、耐震基準がちょうど変わった年。
昭和56年(1981年)6月以前に『建築確認済証』の交付がされて
いる家の場合耐震基準が低く設定されていたため、瓦屋根の重さが地震などの災害で倒壊の原因となる恐れがあります。
まず耐震診断を受けることを推奨
葺き替えや葺き直しは費用もある程度大きな金額ですし、通常だと30年は長持ちするので、大なり小なりでも修繕をするにあたり、この時点で診断を受けておくことをお勧めします。
役所等で問い合わせていただくと、地元の建築士が診断に来てくれ、診断費用に補助が出るとおもいますので、そこから今後の計画を立てるほうが無駄なく安心の屋根ができあがるとおもいます。
それではまた
日々会社に舞い込むお困り事や作業内容を基に、
いつか立派な屋根屋スタッフになれる日を夢見て勉強中。
- 井上 利里子(イノウエ リサコ)
- 【ニックネーム】 Ri-chang
- 【趣味】 阿波踊り、クラシックギター、街散歩
- 【目標】 道を覚える人になる
- 【最近】 本の速読特訓中
屋根専門石川商店HP:riverstone-roofing.com