屋根材がパミールで塗装できないと言われたが、カバー工法か葺き替えかどちらがいいか

井上 利里子
井上 利里子
  • 春一番が吹いたのかと思ってしまうほど心地の良い暖かさだとおもったら、翌日は寒い。毎日着るものに困っている石川商店事務の井上です。こんにちは。

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外壁と合わせて屋根塗装を計画していたら

ここのところまたパミールについてのお問い合わせが多くなっているように感じます。今回は、築13年で、外壁と屋根と塗装を計画されていたところ、見積もりに来た業者からパミールなので塗装できないと言われ、カバー工法を提案されたとのこと。さらに別の業者には葺き替えしかないと言われ、どうしたものかとのご相談です。

 

 

なぜパミールは剥がれたりクギが錆びたりするのか

アスベスト含有のものが禁止になった直後の1996年~2008年にかけて製造販売されたノンアスベスト製品で、15年前後で剥がれたり釘が錆びて屋根材がずれ落ちたりという不具合が発生している屋根材です。

なぜか。

パミールは結露を引き起こす素材で、水分を吸収しやすいという特性もあるため、その水気で釘がサビ落ち、屋根材がずれたり取れてしまうという事態が。それだけではなく屋根材の下の木材が結露の水分で時間をかけてむしばんでしまいます。

長く住むつもりでいた家が土台から痛んでしまうとは。

パミールだった場合、「カバー工法」でも「塗装」でもなく『葺き替え』をお勧めします

石川商店としての見解は、ズバリ、コロニアルグラッサへの葺き替えをお勧めしています。それはなぜかというと、先ほども書いたようにパミールは結露をおこし、下地の木材の劣化を招くからです。つまり、葺き替えをしないと家へのダメージがどんどん進んでしまうということ。

独特の症状は特に北側からでるようです。そして塗装前に高圧洗浄をすると剥離が激しくなり、たとえ塗装しても2,3年でまた剥離が発生するという事例があります。

この結露は外気の湿気によって起こっている現象なので、カバー工法をしても結露は止まりません。そもそもカバー工法は工期が短く人件費や廃棄料などかからず葺き替えより安いイメージを持たれるかもしれませんが、そうでもありません。

金属屋根ならではの欠点(雨音やサビなど)をカバーした金属屋根材を選択していくと、費用対効果の高いスレート屋根材に葺き替える料金より高くなることもあるので、そのことも参考にしていただけるといいかもしれません。

小さなことでも屋根について分からないことがあれば、お気軽にお問合せください!

それではまた

 

 

 

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日々会社に舞い込むお困り事や作業内容を基に、
いつか立派な屋根屋スタッフになれる日を夢見て勉強中。

井上 利里子(イノウエ リサコ)
【ニックネーム】 Ri-chang
【苦手なこと】 道を覚える
【最近】 スマホが壊れて買い替え (>_<)

いのうえりさこです

屋根専門石川商店HP:riverstone-roofing.com


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