外壁トタンの塗り替えについて徹底解説！トタンに塗装できるの？疑問を解消

本記事の目次

外壁トタンの特徴
外壁トタンの種類
外壁トタンの塗り替えのタイミング
外壁トタンの塗装メリット
まとめ

外壁トタンの特徴

トタンとは、鉄板を亜鉛メッキで覆った素材です。高度経済成長期の住宅では主流の屋根や外壁材でした。とても軽く、建物への負担が少なくて地震に強く、継ぎ目が少ないため雨漏りがしにくいメリットがあります。一方で、錆びやすいというデメリットを持っています。風雨にさらされると傷みやすく、接合部分や板の端から錆びることもあります。塗装せずに放置すると、錆で傷み、外壁の張り替えが必要になることもあります。

外壁トタンの種類

波トタン

波トタンは、最も普及されている種類であり、波のような形状をした代表的なトタンです。価格が安く扱いやすい点が特徴です。波の大きさによって”小波””大波”があります。価格が安いメリットがありますが、他のトタンよりも横からの圧力に対する耐久性が低いデメリットもあります。

角波トタン

角波トタンは、波を角型にしたトタンです。波トタンに比べて平面が多い構造となっています。倉庫や工場などに良く使用されています。耐久性に優れていますが、塗り替えるときに塗り継ぎ部分を慎重に塗る必要がある点には注意が必要です。波トタンよりも横からの圧力に対する耐久性に優れたメリットがありますが、費用が少し高いというデメリットもあります。

スパンドレールトタン

スパンドレールトタンは、特殊な構造に折り曲げたトタンです。トタンを固定する釘やビスが見えないようになっています。ガソリンスタンドの天井や看板、外壁などに良く用いられています。釘などが隠れているため、雨漏りしにくく耐久性に優れているメリットがありますが、加工難易度と費用が高いデメリットがあります。

リブ波トタン

リブ波トタンは、端が山折りされて盛り上がった細長い形状になっているトタンです。盛り上がっている部分を重ね合わせるため雨漏りが起こりにくいことが特徴です。また、1枚あたりのサイズが小さいため、一部が壊れた際に部分交換が可能な点もメリットがあります。

外壁トタンの塗り替えのタイミング

サビ

サビが発生している場合は補修が必要です。紫外線で表面の塗料が劣化し、水をはじかなくなりサビが発生します。トタンは非常に薄い材料であるため、このまま放置すると、サビが全体に広がって穴が開き、雨漏りの原因となります。トタン外壁はメッキ部分の耐候性が弱いので、傷がつくとサビが進行しやすくなります。

剥がれ

表面の塗装が剥がれてしまっている場合は塗り替えのタイミングです。トタンは太陽光の熱で膨張し、夜涼しくなると収縮する性質があり、その影響で塗装が剥がれてくる場合があります。このまま放置すると、剥がれた場所から水が入り、サビや雨漏りの原因となります。

チョーキング

チョーキングは、トタンを触ると白っぽい粉が手に付く現象で、紫外線で表面の塗料が劣化し、色を付ける顔料だけが残った状態のため、塗り替えのタイミングです。劣化を放置すると、水をはじく力が残っていない為、トタンに水が浸み込み、剥がれやサビ、穴が開く原因となります。

外壁トタンの塗装メリット

耐候性

トタンには様々な種類があり、またトタンを塗装することで、外部からの様々な気候条件や環境要因に対する耐久性が向上します。塗料はトタンの表面を保護し、さびや劣化を防止します。

外観の美観

塗装によってトタンの外観を美しく仕上げることができます。適切な色や仕上げを選択することで、建物全体の外観を統一し、見栄えを良くすることができます。

表面の保護

塗装は、トタンの表面を保護する役割を果たします。外部からの腐食や汚れ、紫外線などの影響からトタンを守り、寿命を延ばします。塗装されたトタンは、定期的なメンテナンスが比較的容易です。塗料が表面を保護するため、汚れやサビの付着が抑制され、清掃が簡略化されます。

まとめ

外壁トタンの塗り替えは、外部からの様々な要因に対する保護と耐候性を確保することができます。適切な準備作業と丁寧な施工が、耐久性や外観の向上につながります。また、サビ、剥がれ、チョーキングの症状が見られた場合には、早めに塗り替えの計画をおすすめします。定期的なメンテナンスを行うことで、塗装の寿命を延ばし、美観も保つことができます。