外壁水性塗料について徹底解説！水性塗料の特徴やメリットについてのまとめ

本記事の目次

外壁水性塗料とは
外壁水性塗料のメリット
外壁水性塗料のデメリット
まとめ

外壁水性塗料とは

外壁塗装用塗料は、主に水性塗料と油性塗料の2種類があります。塗料に含まれる”顔料””樹脂””添加物”はそれぞれ個体ですので、まず液体で薄めて壁に塗って乾かし、溶かした液体を蒸発させることで壁に密着させます。このときに塗料を水で溶かしたものは水性塗料、シンナーなどの溶剤で溶かしたものは油性塗料で、用いられる水や希釈剤によって塗料の性質は大きく変わります。水性塗料は、油性塗料と比べて揮発性有機化合物（VOC）の放出が少ないため、環境にやさしい塗料として知られています。

外壁油性塗料につきましては、下記の記事を参考にしてみて下さい。

外壁油性塗料について徹底解説！油性塗料の特徴やメリットについてのまとめ

外壁水性塗料のメリット

環境にやさしい

水性塗料は、水で薄めて使用するため、揮発性有機化合物（VOC）や有害な化学物質の放出が少なく、環境にやさしい塗料です。VOCは大気汚染の原因の一つとされているほかに、シックハウス症候群や化学物質過敏症などの体調不良も引き起こします。

塗装作業中や乾燥後の臭いや有害な影響が少ないため、屋内や屋外の使用にも適しています。

安全性が高い

水性塗料は、一般的に非常に安全であり、人体や動植物に有害な影響を与えにくいです。特に、小さな子供やペットがいる家庭や環境においては安心して使用できます。換気が十分でない室内などの場所でも、安全に塗装可能です。多少機能性が落ちても、安全性を重視したい方は、水性塗料がおすすめです。

乾燥時間が短い

水性塗料は通常、油性塗料よりも乾燥時間が短いです。塗装作業の効率を高め、素早く塗装した表面を使用できるようにします。また、使用した道具類を水道水で洗うことができるなど、とても扱いやすいので、DIY初心者にもおすすめです。

耐久性が高い

最新の技術により、水性塗料の耐久性が向上しています。外部からの要因に対する耐性が強化され、塗装された表面が長期間にわたって保護されます。水性塗料で塗装された表面は、定期的なメンテナンスが比較的容易です。汚れや付着物を簡単に洗い流すことができ、外壁の美観を長期間にわたって維持することができます。

引火性が低い

水を主成分とする水性塗料は、引火の心配がなく保管も簡単です。シンナーを使わないという特性上”1液型”の製品が多いので、均一に混ぜあわせる手間がないという点でも扱いやすいです。

カラーバリエーションが豊富

水性塗料には豊富なカラーバリエーションがあり、様々な色や仕上げを選択することができます。建物の外観やデザインに合わせて、お好みの色を選択することができます。

外壁水性塗料のデメリット

塗りムラができる

水性塗料は乾燥時間が短いメリットがありますが、塗布時に塗りムラが生じやすい場合があります。特に大面積の外壁を塗る際には、均一な塗り面を保つために慎重な作業が必要です。特に、寒冷地の冬など低温の状況や、湿度が高く、住宅が濡れている状況などでは水性塗料の効果を十分に発揮することが出来ないので注意しましょう。

木材への浸透性が低い

水性塗料は、木材への浸透性が油性塗料に比べて低い場合があります。そのため、木材の表面に均一に塗料が浸透しない場合があり、塗膜の密着性や耐久性が低下する可能性があります。

ツヤが落ちやすい

水性塗料は、塗膜のツヤが落ちやすい傾向にあります。水性塗料には、有機化合物が含まれていないため、ツヤあり塗料を施していたとしても数年で落ちてしまう可能性があります。ツヤを長く持続させたいという方は、油性塗料の方が良いでしょう。

まとめ

水性塗料とは、シンナーなどの溶剤を使わず水で溶かして使用するタイプの塗料です。臭いの少なさや環境にやさしいというメリットがあります。近年は技術が向上して油性塗料に劣らない耐久性の水性塗料も増えてきたことから、外壁塗装では水性塗料が主流となってきています。ですので、環境や安全面を考えて、安心して住宅の外壁に水性塗料を使用することができます。水性塗料と油性塗料を比較してみて、ご自身の住宅の外壁に合う塗料を選びましょう。