シリコン塗料について徹底解説！特徴と長所・短所についてのまとめ

シリコン塗料の特徴

シリコン塗装とは、シリコン樹脂塗料とも言われており、シリコン系やアクリルシリコン系の合成樹脂が主成分の塗料になります。機能性や耐久性に優れているだけでなくコストパフォーマンスが良いのも特徴です。外壁以外にも屋根塗装にも多く使われています。また、気候の変化への対応力や汚れを弾く効果も抜群で、外壁塗装では定番の塗料です。

シリコン塗料の種類

シリコン塗料には、水で薄める”水性”とシンナーで希釈する”油性”があります。

水性

水性は水道水で薄めるので臭いが少なく、シンナーなどの刺激臭がありません。人体や環境にも悪影響を与にくく、近所への配慮もできるため、密集した住宅地などでよく使われています。環境に優しい塗料として外壁塗装では主流となってきています。

油性

油性には”弱溶剤”と”溶剤”があります。弱溶剤塗料は塗料専用に作られた弱めのシンナーを使い、溶剤塗料は強力なシンナーを使用するので、シンナー臭が強いです。しかし、その分、水性にはない耐久性を持っているので、強力な保護膜で長く外壁を保護したい場合などは弱溶剤、溶剤塗料を使用します。

シリコン塗料の長所

耐候性が高い

シリコン塗料は、耐候性に優れています。太陽光や雨風、気温の変化などの外部要因に対して強く、長期間にわたって色あせや劣化を防ぎます。

耐水性が優れている

高い耐水性を持つため、雨水や湿気から建物を保護し、外壁の表面を乾燥させるのに効果的です。そのため、湿気の多い地域や屋根塗装にも適しています。

柔軟性がある

シリコン塗料は、柔軟性があり、建物の伸縮に対応します。地震や建物の変形によるクラックや剥がれを防ぎ、外壁を保護します。

汚れが付きにくい

シリコン塗膜表面が滑らかで、汚れが付きにくい性質を持っています。塗膜が密着しているため、ほこりや汚れが付着しにくく、外壁が清潔な状態を保ちます。

カビやコケが発生しにくい

シリコン塗料には抗菌・抗カビ効果があり、カビやコケの発生を抑制します。これにより、外壁の美観を長期間保つことができます。

色や光沢が持続する

色や光沢が長期間持続します。日光や気候の影響を受けにくく、色あせしにくいため、外観を美しく保ちます。

施工性が良い

比較的扱いやすく、施工性が良いとされています。塗りやすく、乾燥時間も比較的短いため、工期を短縮することができます。

シリコン塗料の短所

価格が高い

シリコン塗料は、他の塗料に比べて比較的高価です。そのため、初期投資が大きくなる場合があります。ただし、耐久性や耐候性などの特性を考えると、長期的に見ればコストパフォーマンスが高い場合もあります。

塗装の準備が重要

シリコン塗料は、塗装する前の下地処理や準備が非常に重要です。特に、表面の汚れや劣化した塗膜を除去し、適切な下地処理を行わなければ、塗膜の密着性や耐久性が低下する可能性があります。

重ね塗りには不向き

シリコン塗料は、重ね塗りをする際に塗料を弾いてしまう性質があるため、再び塗り替えをしたい時に、塗膜の密着性が悪くなってしまう可能性があります。

外壁塗り替えにつきましては、下記の記事を参考にしてみてください。

外壁の塗り替えのタイミングや必要性は？専門業者が徹底考察

まとめ

外壁塗装において、塗料選びは建物の耐久性に関わる非常に重要な工程です。今回は、数ある塗料のなかでも人気なシリコン塗料を紹介しました。シリコン塗料は価格は高いですが、耐候性や耐水性を考えるとコストパフォーマンスに優れているため、おすすめできる塗料です。塗料に関する知識をしっかり持ち、業者が提案する塗料が適切かどうか判断できるようにしておきましょう。

外壁塗装の見積もりと相場費用につきましては、下記の記事を参考にしてみてください。