【東京都目黒区】２階の窓枠からの雨漏りで、屋根点検の事例 (散水調査なし)

【東京都目黒区】２階の窓枠からの雨漏りで、屋根点検の事例

屋根で損する人をゼロにしたい、みんなの屋根の相談所、石川弘樹です。

今回は東京都目黒区で、２階の窓枠からの雨漏りで、屋根点検をした事例を紹介します。

今回の雨漏りについての屋根点検のポイントは、原因はどこかの見極め

窓枠からの雨漏りなので、単純に窓枠の外壁側なのか、違う原因のなのかを探っていきます。

またお客さまには、あと何年この家に住んでいきたいか、どれくらい保たせたいかのイメージをあらためて確認し、屋根の現状と保たせたい年数に必要なメンテナンスの時期や方法を、現地確認しながら考えていきます。

点検の結果、窓上の金属庇屋根の葺き替えを提案、窓枠では無さそうだったから

先に点検の結果をお伝えすると、雨漏りの原因は、窓上にある金属庇屋根の可能性が高そうな状況でした。

なので、

金属庇屋根の葺き替え

の見積りを作成しました。

直接の窓枠は、室内の雨漏り位置との整合性がつきにくくかったため、今回は触らないことにしました。

そう判断した、具体的な屋根の状態を確認していきます。

実際の雨漏りの原因調査の状況は？

今回の、雨漏りの原因調査の流れは、こんな感じです。

瓦屋根の屋根点検の流れ

1. 手順① 室内の雨漏り状況の確認、聞き取り【５〜１５分】
2. 手順② ドローンで、屋根の撮影 【５〜１０分】
3. 手順③ 屋根にあがっての、点検調査 【１５〜３０分】
4. 手順④ 屋根裏の確認 【１０〜２０分】
5. 手順⑤ 撮影写真による、口頭での屋根の説明 、質疑応答【３０〜６０分】
6. 手順⑥ 点検完了 【合計１〜２時間】
7. 手順⑦ 後日、撮影写真と点検報告の送付 【当日〜１週間程度】

順番に雨漏りの原因調査の様子を、写真つきで解説します。

手順① 室内の雨漏り状況の確認、聞き取り【５〜１５分】

室内の雨漏り箇所を、確認します。

雨染みの位置を確認しつつ、含水率の確認をしていきます。

あわせて雨漏りしている時の様子を、お客さまから聞き取り、原因箇所の追求に役立てます。

■ 室内の雨漏り状況

窓枠側と、雨戸の収納箱との境目から、浸水したあとがあります。

この部分からの雨漏りの可能性もありますが、窓枠の真ん中や反対側の角からも水が垂れてくるとのことなので、この箇所だけでの雨漏りではなさそうです。

手順② ドローンで、屋根の撮影 【５〜１０分】

石川商店では、屋根にあがる前に、ドローンで屋根を撮影します。

ぼくらが屋根に上がる前の状態を、写真で保存するためです。

これは、屋根にあがって自分たちで壊すような悪徳業者ではないという証明のためと、ぼくらも注意してても瓦を踏んで割ってしまうことがあるのと、正直、それを隠してやり過ごしたくなる気持ちを抑えるため、でもあります。

また、屋根全体が１枚の写真におさまるため、お客さまに屋根の状況説明をするときに、どの部分がどうなっているという解説がお互いにわかりやすくなるのも、もうひとつの理由です。

■ 全景

■ 東面

■ 南面

■ 西面

■ 北面

■ 棟

■ 庇板金屋根

大屋根は、６年前くらいに瓦から、アスファルトシングルに葺き替えを行ったとのこと。

大きな問題は、ありませんでした。

手順③ 屋根にあがっての、点検調査 【１５〜３０分】

つづいて実際にハシゴをかけて、屋根に上がります。

全体を見て、屋根に大きな問題はありませんでした。

ただ雨どいの１箇所で、泥が溜まっているところがありました。

■ 雨どい南西角　泥の堆積

肝心な、雨漏りの原因箇所を見ていきます。

まずは雨漏り箇所の直接の外側である、外壁側の窓枠の上部を見ていきます。

■ 外壁側の窓枠の上部

確かに、板金のつなぎ目があるので、雨漏りする可能性はあります。

つづいて、そのさらに上の板金庇屋根の状態です。

■ 板金庇屋根

板金のつなぎ目だったり、脳天打ちの釘の抜け、軒天と壁との境目からの吹き込みなどの可能性がある状態です。

どちらかというと、こちらからの雨漏りの可能性が高そうなので、まずはこちら側を修理することにしました。

手順④ 屋根裏の確認 【１０〜２０分】

屋根裏の状態も、必要に応じて確認します。

該当箇所の屋根裏は確認できないので、今回は省略しています。

手順⑤ 撮影写真による、口頭での屋根の説明 、質疑応答【３０〜６０分】

ドローンで撮影した写真や、屋根にあがってから撮影した写真などを、ご覧いただきながら、屋根の状況説明をいたします。

■ 口頭での説明のイメージ

わからないことや疑問があれば、ご納得いくまで、ご質問くださいませ。

手順⑥ 点検完了 【合計１〜２時間】

以上で、屋根点検の当日はおしまいです。

点検料は、後日の点検報告と、写真のお渡し時に、請求書をお付けすることになるので後払いです。
点検当日に、現金をご準備する必要はございません。

手順⑦ 後日、撮影写真と点検報告の送付 【当日〜１週間程度】

早ければ当日、遅くても１週間前後で、撮影した写真データと点検報告を、インターネット上での共有や、郵送、メールなどで、お送りします。

また点検の結果、修理が必要であれば、その修理の見積書もあわせてお送りいたします。

【参考】 雨漏りの場所別の、修理費用の目安

雨漏りの場所別の、修理費用の目安の詳細は、こちらの記事で確認できます。

■わが家の雨漏りどこでみつけた？　安い修理方法を場所別に紹介 | 石川商店

わが家の雨漏りどこでみつけた？　修理方法や費用を場所別に紹介

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石川 弘樹

屋根で損する人をゼロにしたい、屋根屋の三代目です。