外壁の吹き付け塗装”リシン”の長所と短所を徹底解説

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  • モルタル外壁の塗装仕上げ法の一つである”リシン吹き付け”について解説します。リシン吹き付けの特徴や長所・短所などを詳しく説明していきますので、施工方法を選ぶ判断基準として参考にしてみてください。

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この記事はこんな人におすすめ
  • ・リシン吹き付けの特徴が知りたい
  • ・リシン吹き付けの長所が知りたい
  • ・リシン吹き付けの短所が知りたい
この記事で伝えたいこと

・リシン吹き付けの特徴が分かる

・リシン吹き付けの長所が分かる

・リシン吹き付けの短所が分かる

リシン吹き付けとは?

リシン吹き付けとは、粉状にした骨材やアクリル樹脂、セメントなどをスプレーガンで外壁に塗装する、モルタル外壁の塗装仕上げ法の一つです。

モルタルにつきましては、下記の記事を参考にしてみてください。

モルタル外壁材について徹底解説!特徴や費用について総まとめ!

リシン吹き付けの特徴

リシン吹き付けの特徴は、手で触るとザラザラとした感触で、細かいデコボコがあり、小さな砂粒がぱらぱらとまぶされたような表面が特徴です。モルタル壁の仕上げ方法の中でもリシンは特に人気で、施工価格が安く、通気性にも優れていることから90年代前半までは住宅外壁によく使われていました。

リシンの特徴

リシン吹き付けの長所

高級感がある

リシン吹付は外壁表面の凹凸によって、外壁が落ち着いた印象になり、高級感のあるデザインに仕上げられます。艶をおさえた塗装を行うことが多いため、和風テイストのような雰囲気であればリシン吹付による仕上げは相性が良いです。

リシン 高級感

通気性が良い

リシンは通気性が良いことや湿気を通す透湿性という特性を持っています。木造住宅の場合、雨水が染み込んだり湿気がこもったりしてしまうと、木材に水分が染み込むことで腐敗が進むことがあります。そのため通気性の良さや透湿性は家を長持ちさせることにおいて重要な役割を果たしてくれます。

価格が低い

リシン吹き付けは他の塗装と比べて価格を抑えられることも長所です。リシン吹き付けの施工は、リシンガンというスプレーガンで外壁に直接吹き付けて施工するので、一般的な施工方法よりも施工に必要な時間が短くて済みます。また、材料のリシンも安価で購入できることも、価格が低い理由となっています。

スプレーガン

断熱効果がある

リシンは断熱材としての性質もあり、リシンをスプレーガンで吹き付けるこの方法は、隙間なく均一に断熱材を施せるため、建物の断熱性を向上させ、エネルギーコストの削減に寄与できます。

リシン吹き付けの短所

ひび割れ

リシン吹き付けは、ひび割れが起こりやすいです。モルタルの外壁は伸縮しやすい性質がありますが、リシンが伸縮についていけないことでひび割れが起こってしまいます。ひび割れが起こると雨水が内部に入りやすくなり、構造部分まで腐敗してしまう可能性があります。この対策として、弾力性のあるリシンの弾性リシンを用いると、発生しにくくすることが可能です。

リシン ひび割れ

防水性能が低い

外壁材であるモルタルは防水性が低いため、リシン吹き付けによって防水性を補うことになります。しかしリシン吹き付けは塗膜が薄いため、そこまで防水性が高いといえるものではありません。雨水を吸い込むと家の内部まで水が侵入したり、腐敗してしまう可能性があります。定期的な点検を業者に依頼すると、安心して過ごすことができます。

耐用年数が短い

リシン吹き付けで仕上げた外壁は、耐用年数が短いことがあります。モルタル外壁の他の仕上げ方法と比較すると、2〜3年程度耐用年数が短くなっていて、およそ7〜8年程度で外壁塗装が必要になります。

外壁材リシンの応用

リシン吹き付けの他に掻き落としという方法もがあります。材料は吹き付けの場合と同じですが材料が硬化する前に剣山やワイヤーブラシなどで引っ掻く仕上げになります。 リシン吹き付け仕上げよりも、繊細で柔らかく、深みのある仕上がりになるのが特徴です。吹き付けの方が模様が粗く、掻き落としの方が細かく繊細な印象になります。

リシン 掻き上げ

リシン吹き付けの塗り替え

リシン吹き付けの塗り替えをする場合には、高圧洗浄で凹凸部分の汚れを落としてから下地を補修します。下塗り材の選定を慎重に行って、ツヤのある質感とマットな質感のどちらにしたいかによって上塗り材も決めていきましょう。

外壁の塗り替えにつきましては、下記の記事を参考にしてみてください。

【外壁の塗り替え】外壁の色選びからおすすめデザインまで徹底解説

まとめ

リシン吹き付けは、施工価格が安く、高級感のある外壁を仕上げられます。建物の通気性アップも期待できるため、新築・リフォームなどの際は選びやすい施工方法です。しかし、耐用年数の短さなどの短所もありますので、それらを許容できるかどうか判断しつつ、ほかの施工方法との比較検討も行いましょう。

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