以前、「教えて!屋根屋さん。第29回『屋根作りの工程表』」にて、瓦屋根の基本的な作り方をお伝えしました。
今回は、屋根の施工方法について更に詳しくレクチャーします!
1,瓦屋根もほかの屋根材も施工方法は一緒なの?
ほぼ一緒です。
ほかの屋根材の場合、屋根材を引っかける桟が不要なこともありますが、基本、どれも変わりません。
2,一般住宅とお寺でも施工方法は同じ?
お寺の場合、次の修理が50~100年後のため、それまで耐えられるよう強い防水下地を作ります。
ボリュームが多くて、結構大変な作業です。
3,施工の際に気をつけていることは?
雨漏りしないことは当然ですが、見た目のキレイさも重視しています。
細かい加工はなるたけ丁寧に、移動の際も足跡など残さないよう気をつけています。
4,どんな屋根の施工が難しい?
面数が多い屋根や途中で角度が変わっている屋根、反っている屋根など複雑なものですね。
また、瓦屋根の施工はほかの屋根より難しいです。
例えば、前回もお話しした「棟積み」と呼ばれる屋根の「棟」部分に瓦を積む作業も、
最近の瓦は一番上の半月や三角の形をした「冠瓦 かんむりかわら」1段だけ積めばいいものが多いですが、
昔ながらの日本瓦の場合、「のし瓦」は最低でも2段積まないといけないので、「冠瓦」と合わせて3段以上積むことになります。
その分時間も倍以上かかりますが、ここをきっちり仕上げておかないと排水力に差が出てしまいます。
棟の工事からがまさに本番の仕事! と考えている職人さんも多いです。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜昭和二十六年創業。屋根に関する製造・販売・工事の全てを経験。
屋根専門石川商店の三代目、1級かわらぶき技能士
石川弘樹(いしかわひろき)です。
【趣味】 ワンピース(マンガ)
【目標】 瓦割り世界チャンピオン
屋根専門石川商店HP:riverstone-roofing.com
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屋根で損する人をゼロにしたい、屋根屋の三代目です。
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