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アスベスト(石綿)含有屋根材って大丈夫なの?!代表的な石綿スレート屋根材と注意点

アスベスト(石綿)含有屋根材って大丈夫なの?!代表的な石綿スレート屋根材と注意点
2017年06月13日|得する屋根知識onyagawara
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梅雨に入って気圧が変わったからか、最近頭痛が付いて回っているおにゃがわらです。

 

さて、2005年頃に大きく取り上げられたアスベストですが、壁や天井だけでなく屋根材にも使われている事をご存知の方は多いことでしょう。

つい最近、また新たにアスベスト使用の公営住宅にお住まいの方が中皮腫を発症したとニュースにもなりましたね。

 

以前三代目が投稿した記事に続き、現在もお問い合わせの多いアスベスト屋根材。「飛び込み営業で指摘されたんだけど…」「うちの屋根、アスベスト入ってるの?」「危険物はいますぐおろすべき?」というご相談も寄せられております。

 

今回は、よく使われている代表的なアスベスト入り屋根材と点検した際の状態をご紹介!また、いつごろから使われているか・その注意点等もお送り致します。

(この記事の一部は2016/6/7に投稿されたものを2017/6/13に追記・再編集されています)

目次

  1. 代表的なアスベスト入り屋根材と点検時の状況
  2. 主に使われていたのは18〜55年前
  3. 意外?葺かれているだけなら丈夫で害は無い(2017/6/13追記)
  4. 築15年前後、アスベスト入スレート屋根の見分け方
  5. 撤去・処理費用は通常の倍以上になる事も!
  6. 必ずしも「カバー工法」が良いとは限らない
  7. まとめ

 

代表的なアスベスト入り屋根材と点検時の状況

 

◆クボタ アーバニー…築30年 塗装歴無し

アーバニー

ランダムな見た目と、隅棟周りの役物があるのが特徴のスレート屋根材。昭和57年(1982年)〜平成6年(1994年)まで発売されておりました。

規制の段階ごとにアスベストの割合を減らしていった屋根材ですので、30年前となるとまだ10%はアスベストが含まれている頃です。

※ノンアスベスト屋根材の先駆けともされるアーバニーグラッサの前の商品になります。

アーバニー2

大きくスリット(切れ込み)が入っている事から、人が乗ったり石が当たったりして割れてしまうことが多いのですが、

今回のお宅は塗装もされておらず、業者さんが上がった形跡もありません。コケが生えてしまっていますが屋根材そのものに問題は無く、雨漏りもしていないようです。

 

◆クボタ コロニアル…築30年 塗装歴有り

コロ1

施工当時、カラーベスト・スレート同様よく使用されていたオーソドックスな屋根材。

アスベストの割合は10%〜26%とアーバニーに比べ少し多め。昭和36年(1961年)〜昭和61年(1986年)まで発売されておりました。

結構ロングラン商品だったんですね。

コロ2のコピー

今よく使用されている「コロニアルグラッサ」等によく似た見た目で、経年劣化で白くなっている部分が見られます。

こちらは塗装されているにも関わらず、踏み割れ等の不具合は見当たりませんでした。

 

◆セキスイ かわらU…築15年前後 塗装歴無し

かわらU

 

波型スレートという名前の通り、波打った形のスレート屋根材です。昭和50年(1975年)〜平成2年(1990年)まで販売されていました。

パミールと同様「10年未満でボロボロになる」と言われているものと同じ名前ですが、こちらはその商品にアスベストが入っている頃の商品になります。

他のアスベスト入り屋根材に比べてかなり最近に施工されている他、商品の廃盤後に施工されたようです。補修用で在庫していた物で施工されたのではないかと考えられます。

 

主に使われていたのは18〜55年前

アスベストが入った屋根材が使われ始めたのは大正時代と随分昔なのですが、屋根材の定番として全国で広まったのは今から55年前の1961年。使われていた主な石綿素材は当時の主流でもあった白石綿(クリソタイル)と言われています。

なぜ石綿がそこまで使われていたのか?というと、粘り気が強くて耐久性が高く、他にも耐火性・防音性・断熱性にも優れていて、軽くて安価だったからです。

IMG_7136

健康被害があるとして、アスベストがほぼ禁止されたのは12年前の2004年。その頃にはかなりの問題になっていて、屋根材メーカーも1999年には「アスベスト含有屋根材の販売はしない」としています。

今から約15年以上前にお家を建てたり屋根を葺き替えてスレートになさった方はアスベスト入りのスレート屋根材である可能性は十分にございます。

 

自宅の屋根材がアスベスト入りのものかわからない!という方は、調査だけでなく、写真をお送りいただけますとそちらで判断できる事もございます!

不安な方はお気軽にご相談くださいませ

toiawase

 

意外?葺かれているだけなら丈夫で害は無い

「業者さんに、アスベスト屋根材は危険だと言われた!」
「屋根に石綿入ってるみたいなんだけど絶対これ危ないですよね…」

という方も多いのですが、実は葺かれているだけならアスベストは飛散しません。

よくテレビで問題になっている健康被害の原因は「内装部分」によく使われた「吹き付けのアスベスト」で、県や自治体が撤去・封じ込め工事をする前に吸い込んでしまったもの。

アスベストが入ったスレートは、葺かれているだけなら害はございません。

 

害がないと言い切れるのはなぜか?と言いますと、基材のセメントによってかっちりと固められ、密度が高い状態で成型されているからです。イメージとすれば、一枚一枚が封じ込めされているようなもの。

建設業労働災害防止協会のアスベストの分類においても、レベル1〜3の中で発じん性(飛散のしやすさ)が最も低いレベル3とされています。

 

もしアスベストが出てくるとすれば撤去す時に割ったり、切断したり、穴を開けた場合なのですが、その時はむしろ作業者の方に危険が及びます。

とはいえ撤去の際は作業員も防塵マスクを付けるなど法律に則った形で十分配慮しながら処理しますし、廃棄も「石綿障害予防規則」「廃棄物処理法」に基づいた各地域の廃棄方法で処分致します。

 

築15年前後、アスベスト入スレート屋根の見分け方

「ちょうどうちの屋根、アスベスト無くなりかけの時に建てたんだけど…うちのスレート屋根アスベスト入っているの?」

と不安になられている方もいらっしゃいますよね。

 

見分け方と致しましては非常に簡単です。

アスベストが無くなった直後の屋根材は、アスベストと同等の強度が無くむしろ脆い屋根材でした。

おそらく研究段階で、強度等ちゃんとした試験や結果が得られないまま世に出されたのではないでしょうか。

そのため、築10年前後という屋根材としては通常では考えられない短期間でボロボロになるという不具合が現れています。

また、塗装をしても割れ・ズレ・剥離はまた現れてくるので手の施しようがありません。

 

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(アスベスト禁止直後の屋根材・パミールの場合)

 

ですので、築年数(または施工してから)15年以上経過していて色あせ・コケ以外の不具合が見当たらないなら「アスベスト入り」

逆に築15年前後で「穴開き」「ひび割れ」「ズレ」「ミルフィーユ状の剥離」といった症状が見受けられるなら「アスベスト無し」

となります。

 

撤去・処理費用は通常の倍以上になる事も!

上に記載させて頂きましたように、アスベスト入りの屋根材を撤去する際は危険のないように十分配慮した特殊な形で行う為、処理の費用だけでも割高になります。

また、業者もどこでも良いという訳ではなく石綿作業従事者特別教育」の受講と「石綿作業主任者技能講習」を修了している業者でないと作業はできず、

作業自体にもリスクも伴うので作業費も高くなってしまうのです。

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必ずしも「カバー工法が良い」とは限らない

撤去や処理の費用が掛かってしまう、そんなアスベストが入った屋根材でオススメされがちなのは「カバー工法(重ね葺き)」

カバー工法は屋根材の上に屋根材を重ねるので撤去費用がかからない事が利点です。

重ね

とはいえ、2度目に全体の改修工事をする場合は葺き替えとなるので、その時には更に撤去費用が掛かってしまうのが難点の一つ。

それなら葺き替えしてしまった方が良いのか?とも考えられますが、アスベスト入りの屋根材は丈夫な屋根材。

ちょっとした補修と塗装だけで築40年もったケースもございます。

 

では何が一番良くて何を選ぶべきなのか?というと、「お客様のご自宅が築何年なのか、今後建て替えの予定はあるか」で大きく変わります。

そちらに関しましてはリフォーム担当の林さんが記事にまとめております。

 

【カバー工法を提案された時に気をつけたい事。詳しくはこちらから】

 

まとめ

健康被害があるとして問題のあったアスベスト。屋根材に使われているだけなら特に影響は無く、むしろ硬くて丈夫な屋根材なんですね。

ただし撤去の際は費用が掛かってしまうので注意が必要。とはいえ、大きな工事を検討なさっているなら、

この先ご自宅にどのくらい住まわれるのか、メンテナンスはどのような形が希望か等を十分にご検討なさる事をオススメいたします。

 


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◆この記事と合わせて読みたい!◆

【コロニアル】化粧スレート屋根材のアスベスト(石綿)含有製品まとめ【クボタ・松下電工】

 【屋根工事】ガルバリウム鋼板でカバー工法を提案されたときの注意点

 


入社四年目のしがない事務員『おにゃがわら』
事務したり現場お邪魔したりあっちこっち。

【趣味】 読書、昼寝、考察、夢を文章に起こす。
【目標】 文章構成力の上達。部屋を片付ける
【最近】 一眼レフのマニュアル操作がわかってきた
【一言】 なかなか外で撮る機会ができない…

屋根専門石川商店HP:riverstone-roofing.com


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