瓦屋根から金属屋根へ葺き替えたら家が揺れるような気がする

井上 利里子
井上 利里子
  • トタン屋根が紙のように剥がれて飛んでいくショッキングな映像など、先日の台風21号の風はものすごい威力でした。
    水や風は車をも軽々吹き飛ばしてしまうのだと、思い知りました。

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築36年のお宅で雨漏りがしたことをきっかけに、瓦屋根から金属屋根のガルバリウム銅板へ葺き替えたそうですが、軽量にしたとたんどうも家が風で揺れるような気がするとのこと。

そんなことってあるのかどうかというご質問をいただきました。

屋根材の重さで家の揺れが幅が変わることは考えられる

三代目曰く、住宅の構造建築の専門家ではないことを踏まえ推測させていただくと、家の頭部分の屋根の重さが変わると振子現象の振動波長の違いという可能性があるとのこと。

屋根が重いとゆっくり揺れて、軽いと早く揺れる。

この揺れの違いは、以前の瓦屋根の時もゆっくりながらあったかもしれません。でも気がつかなかったか、生活の一部として慣れて感じなかったか。そこへ揺れの速度が速くなって初めて気が付くということも考えられます。

 

ガルバリウム銅板はどんな屋根材か

現代の最先端な屋根材で、加工もしやすくスタイリッシュな見た目、断熱材入りだったり雨音など軽減される表面に細かい石を吹き付けた天然石付きなど人気の屋根材です。トタン屋根と違い、メッキの劣化が遅く銅板まで錆びるのに時間がかかるため、下の防水シートの耐用年数30年まで持つ屋根材です。

ガルバリウム鋼板

木造建築の耐震基準が変わった昭和56年(1981年)

やはり風圧で家に揺れがあるのは、「大きな地震に耐えられるのか?」と不安になるとおもいます。
1981年6月に建築基準法が大きく改正し、それ以前の建築だと屋根の重さに対する壁や柱の厚みなどが変わってきます。
耐震基準が旧耐震で設計されているのか、新耐震なのかギリギリ判別しにくい期間に建築確認申請だされた家は、耐震診断をされるのも安心材料としていいかもしれません。

耐震診断には国の補助が出るので、役所に問い合わせしてみてください。

瓦のままで耐震性を高めたい場合は

耐震基準がクリア、もしくは耐震補強を施工後、瓦屋根を使い続ける場合安心なのは、ガイドライン工法で施工した屋根です。
平成13年、最新のデータに基づいて研究・実験を繰り返しできた工法で「瓦屋根標準設計・施工ガイドライン」といいます。震度7くらいまでは耐えられるとされています。
ガイドラインについての過去記事はこちらです↓

【瓦屋根】リフォーム業者では出来ない、屋根の専門家でこそできる瓦屋根の耐震化リフォーム工事はこちら【日本瓦・洋瓦】

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日々会社に舞い込むお困り事や作業内容を基に、
いつか立派な屋根屋スタッフになれる日を夢見て勉強中。

井上 利里子(イノウエ リサコ)
【ニックネーム】 Ri-chang
【趣味】 阿波踊り、クラシックギター、街散歩
【目標】 道を覚える人になる
【最近】 また暑いぞ!!

いのうえりさこです

屋根専門石川商店HP:riverstone-roofing.com


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