天窓の雨漏り。修理やDIYでの『 NG 』事例集【ベスト３】

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天窓の雨漏り。修理やDIYでの『 NG 』事例集【ベスト３】

DIYする前に失敗例を見ておけば、少なくとも同じ過ちは避けられます。

これからDIYをしようと思っているお客さまはもちろん、天窓の知識があまりないけど修理せざるを得ない、塗装屋さんとかリフォーム屋さんとか工務店とか大工さんにも読んでほしい内容です。

失敗例① 室内からコーキング

文字どおり、天窓の室内側からコーキング(※) で隙間を埋めるのはやめましょう。
※ 防水剤のこと、シーリングという人もいる

これでもかと隙間をビッチリと埋めると、確かに雨だれしなくなります。
実際には、雨漏りは止まっていないので、雨漏りした水がいつものところから出られないだけです。

一時的に止まったように錯覚しますが、一定の期間が過ぎると他のところからまた雨漏りしてきます。

コーキングはホームセンターで比較的安価に手に入るし、室内からの作業であれば、気楽にDIYでもできてしまうので、試しに室内からコーキングする場合が多いようです。

雨漏りの被害が広がる可能性が高いので、かえって逆効果です。

失敗例② 排水口を塞ぐコーキング

「 室内からのコーキングがダメなら外からやってやるぜ〜 」

とムキになって、やたらめったら隙間を埋めるのはやめましょう。

雨漏りが止まる隙間と、雨漏りがひどくなる隙間があるからです。

コーキングで埋めると雨漏りがひどくなる隙間とは排水口です。

天窓本体や防水の水返しに、入った水を外に出すための穴として排水口が空いています。

排水口が塞がり、水が溜まって逆流して雨漏りするのです。

排水口をしっかりと把握するのも難しいですし、そもそも屋根に上がる時点で危ないので、おすすめしません。

失敗例③ 天窓の散水調査

雨漏りは原因調査が大切です、と言われていますし、もちろんぼくもそう思います。

雨漏りの原因調査で主流なのが、散水調査、放水テストです。

そう考えると天窓の雨漏りの原因調査も散水調査をしたほうがよさそうですが、石川商店では天窓の場合は散水調査はしません。

意図的に雨漏りさせることで、不要で過剰な工事の押し売りにつながってしまう仕組みをなくすためです。

台風の時だけ天窓から雨漏りするのと近いですが、天窓の場合、散水の方法によっては普段雨漏りしてなくても、意図的に雨漏りさせることができてしまうからです。

散水調査の相場は５〜１５万円、石川商店はお住まいの地域により３万円〜５万円です。

散水の調査費を払って、不要な工事費も払ってしまっては元も子もありません。

雨漏りの原因はざっくりいうと２つだけ。程度の軽い方から修理していくのが合理的だとぼくは思います。

石川商店の天窓の雨漏り修理の考え方について、くわしくはこちらの記事で確認できます。

屋根屋の天窓雨漏り修理は２段階。長く住まないから費用を抑えたい方向け

まとめ： 天窓雨漏り修理はDIYでは難しいかも

今回の話をまとめると、

天窓の雨漏り修理をする時の注意点

1. 間違ったところにコーキングしない
2. 散水調査は押し売りにつながるので注意
3. 天窓に詳しいプロに頼むのが安心確実

ということになります。

天窓の修理を誰に依頼すべきかは瓦屋さんです。すべての屋根材の精通しているからです。

くわしくはこちらの記事で確認できます。

Q.天窓の雨漏り修理は誰に頼むのがいいか？ A.瓦屋です【屋根屋の種類】

天窓雨漏りの修理方法と費用まとめ【２０２０年版】

天窓の雨漏り修理や、天窓自体の撤去や交換のご相談がとても多いです。

天窓は雨漏りの定番箇所で、なかなか雨漏りが止まらなく建築業界全体で修理するのを避けてた過去があります。
正直、ぼくたち石川商店もそうでした。

しかし天窓の寿命と、販売の最盛期の３０年がちょうど重なる昨今、雨漏りなどで困っているお客さまがとても多く、それを屋根屋として放っておくわけにはいきません。

天窓メーカー『 ベルックス 』さんとの取り組みの中で、近年石川商店は、天窓の雨漏り修理の実績を重ねてきました。

ベルックスの技術部と打ち合わせ

工事時期の目安やおすすめの修理方法と費用をまとめましたので参考にして戴ければ幸いです。

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石川 弘樹

屋根で損する人をゼロにしたい、屋根屋の三代目です。