屋根の被害予防のために、天災と人災被害の実例を知っておこう

石川 弘樹
石川 弘樹
  • 屋根は雨漏りするまで何もしなくていい」と思い込んでいたり、「いざ調べても適切なメンテナンス方法ってよくわからない」と思ったりして、そのまま放置していませんか?

     

    実際に屋根の被害にあってしまっているのは、雨漏りするまで何もしなくていいと思い込んでいる方たちです。

     

    まずは屋根被害の実例を知っておくことが、予防方法を知る上での第1段階だとぼくは思います。

     

    この記事を読むと、天災と人災、という屋根被害の実例がわかり、屋根はメンテナンスする必要があることがわかります。

     

    みんなの屋根の相談所として、石川商店にくる毎日の相談はすべてぼくがお答えしています。その相談のほぼ100%が、人災か天災にあってからの相談です。

     

    ぶっちゃけ被害に合わない方がよくない? と思っているみんなの屋根の相談所の石川弘樹が、屋根被害の実例をご紹介することで、予防を考えるきっかけになればというお話しです。

この記事の動画はこちら。

屋根の被害予防のために、天災と人災被害の実例を知っておこう

メンテナンス方法を知る前に、まずは屋根の被害の実例を知っておくことが、屋根被害の予防方法を考える上での第1段階だとぼくは思います。

実際の屋根の被害の事例を知り、屋根のメンテナンスを考えるきっかけになると思っているからです。

ぼくは、屋根は何もしなくていいと思い込んでいる人がほとんどだと思っています。

石川商店に、日々寄せられるお客さまのご相談が、ほぼすべて事後の相談というのがその根拠です。

もちろんこれは、無知なお客さまが悪いと言いたいわけではなく、屋根業界の情報発信不足で申し訳ない気持ちでいっぱいです。

実際にどんな屋根でもメンテナンスは必要です。では屋根の被害予防のための適切なメンテナンス方法はなんでしょうか。

メンテナンス方法を知る前に、まずは屋根の被害の実例を知っておくことが、屋根被害の予防を考えるきっかけになれば幸いです。

台風や地震などの天災による屋根被害の実例

台風や地震関連で、実際に石川商店にご相談のあった事例をご紹介します。

※ どれも衝撃的な内容ですのでご注意くださいませ。

天災事例① 台風21号被害 リフォーム直後の金属屋根材の飛散 火災保険加入なし近隣への保証含め2500万円自腹【2018年】

2018年の台風21号のあとに、関西地方から戴いた電話相談の事例です。

「実家の両親がなくなり、誰も住まなくなるし、なかなか実家に帰ることができなそうなので、しばらく何もしないでも良いようにと、実家のスレート屋根をガルバリウム鋼板の金属製の板金屋根でカバー工法でリフォームをしました。

これでしばらくは安心と思っていた半年後
今回の台風21号のあとに、実家のご近所の方からお電話が。なんとガルバリウム鋼板でカバー工法をしたばかりの実家の屋根が剥がれ、となり近所数件の家を破壊しながら、ことごとく剥がれて飛んでいってしまったと連絡を戴きました。

次の休みに実家に駆けつけると、実家の屋根はもちろん、となり近所も悲惨な状態。しかも驚いたことに、実家には被災した母屋の30cm空いてるか空いてないかのすぐとなりの蔵、築50年以上経って、ちょこちょこと修理していただけの瓦屋根は無傷という状態でした。

実家の修理費用、近隣の修理代の支払いも含めるとなんと2500万円。火災保険は半年前の実家のリフォームで安心したため、その機会に契約を更新していなかったので2500万円全額自腹という状況です。

火災保険を更新しなかったので自己責任もあるとは分かっているが、この状況を打開する方法が何かないかと調べに調べているのですが、今のところ何もなく、藁にもすがる気持ちで電話しています。

私が確認したことを言っておくと、

・火災保険は当然使えない
・行政に確認するも、比較的被害件数が少なかった地域のため、助成金は一切なし
・業者に保証を確認するも、天災は保証外だの一点張り
・消費者センターに相談するも、打開策なし

何か打開できる可能性は他にありませんか?

この話を聞いた瞬間、数々の相談を受けているぼくもしばらく絶句したのを覚えています。

この時にぼくが案としてお話ししたのは、

施工マニュアルを取り寄せて、工事の写真と照らし合わせて問題があれば、工事に不備があったという理由で施工会社の責任を追求できる、もしくは、施工会社の保険が使える可能性があること。

リフォーム紛争処理支援センターに相談してみては?

この2つをお伝えしました。少しでも打開できるきっかけになっていれば幸いです。

天災事例② 台風24号被害 スレート屋根材の飛散 メーカー保証なし火災保険対象外で170万円自腹【2018年】

2018年の台風24号のあとに、東京都世田谷区から戴いた電話相談の事例です。

「2018年10月1日、2:00〜 3:00、台風24号が首都圏で猛威を奮った日。暴風雨の最中の夜中に、バラバラになって飛んだスレート屋根材を200枚ほど自分で回収しました。

【お客さまが集めた屋根材の写真】
ニチハ『パミール』 飛散してバラバラ

拾っているそばから降ってくるスレート屋根材に、自分の命の危険も感じました

通学路にも面している道路にも飛び散り、小さいものは100m先くらいまで飛んでいました
そして向かいの家の3階の窓に直撃し、ガラスを突き破ったモノもありました。

3階の部屋は空き部屋で、たまたま人が居なかったためヒトへの被害はなく済んだけど、寝ていたら死んでいたかもしれないと言われました。
時間帯や日付、飛んだ場所が少しズレていたら、ヒトを殺していたかもしれない、と思うとゾッとしました。」

お客さまの状況は、


・築18年で建てた建築会社の保証はない
・屋根材の強度不足や、事前の応急処置の不足を指摘しても、メーカー保証は一切なし
・売却予定で火災保険は更新しなかった

という状況で、これ以上の交渉よりも一早い安心をということで、石川商店にて葺き替え工事をしました。

こちらのお客さまは、このスレート屋根材の危険性を周知することに使命感を持っておられ、国土交通省や大手マスコミに長文の文章を送り、危険性を伝えることに努めていらっしゃいました。『 類似の事故を防ぎたい 』という想いに、本当に頭が下がる思いがしました。

天災事例③ 台風15号被害 瓦屋根の棟瓦飛散 火災保険適用だが1年待ち【2019年】

2019年の台風15号のあとに、千葉県館山市から戴いた電話相談の事例です。

「今回の台風で、瓦屋根の棟瓦が崩れてしまいました。幸いブルーシートは掛けてもらえましたが、工事は1年以上先になるという話です。

火災保険に加入しているので費用面ではあまり困らないにしても、1年間もブルーシートのままでは不安なので、もっと早く直してもらいたいです。

遠方だとは思いますが、なんとか修理に来て戴けませんか?」

【瓦屋根の棟瓦崩れ一例】
瓦屋根 棟瓦崩れ事例1

瓦屋根 棟瓦崩れ事例2

瓦屋根 棟瓦崩れ事例3

同じようなご相談は、台風の度に戴きます。2019年の15号の南房総からだけでなく、2018年の台風21号の時も大阪から出張費を出すからなんとかしてほしい、という電話がたくさん掛かってきました。

助けたい気持ちでいっぱいですが、元々予定していた工事もあるし、石川商店の地元でも被災している家はあってそちらもお待たせしている状況で、助けにいくのがなかなか難しいというのが実情です。

台風や地震などの天災による屋根被害の実例を3つ紹介しました。

天災3つの事例から得られた教訓
  1. 火災保険には入っておきたい
  2. 火災保険にも欠点はある
  3. 屋根の予防メンテナンスは大切かも

ということをぼくは学び、お客さまにお伝えするようにしました。

訪問販売での押し売りや詐欺などの人災による屋根被害の実例

「たまたま近くで工事している業者です。お宅の屋根、、、」

と作業着で来るのが定番です。

【お客さまにお借りしたインターホンの画像】
屋根の悪質な訪問販売 事例1

悪質な訪問販売による押し売りや詐欺で、実際に石川商店にご相談のあった事例をご紹介します。

※ すべてクーリングオフで未遂に終わっていますのでご安心くださいませ。

人災事例① 瓦屋根 雨漏り偽装詐欺未遂 400万円【愛知県愛西市】

愛知県愛西市からの電話相談の事例です。

「突然きた業者が屋根の点検を無料でしてくれるということで、調査をお願いしました。

屋根上をサラッと点検したあとに屋根裏を1時間くらい調べていたので、念入りに調査をしてくれていると感じました。そのあとに写真を見せられて、雨漏りしたあとがあります。このまま放っておくと大変なことになりますから、すぐに屋根をぜんぶ葺き替えしましょうと、屋根裏の写真を見せられました

確かにシミのようなものがあり心配だったし、今の契約で500万円が400万円になるし、念入りに調査をしてくれていたので信用して契約しました。でもあまりにも高額だし不安だったので、インターネットで検索してお電話しました」

というものでした。

■ 業者の良し悪しの前に、訪問販売でいきなり契約するのがまず危険だし
■ 雨漏りしているからすぐに葺き替えというのは大げさ
■ 一気に100万円も値引きしているのは異常

なので、すぐにクーリングオフの手続きをしてもらい解決できました。

この話には後日談があり、そのあとに不安だから地元の瓦屋さんを紹介してほしいということで調査に行ってもらって、驚愕の事実を知ることになりました。

なんと屋根裏の雨漏りは、ペンキを飛ばして水染みを偽装したものだったのです。

その偽装工作のための1時間だったのか、呆れてものが言えません。

いずれにしても悪質な詐欺を予防できてよかったです。

人災事例② スレート屋根 台風、結露対策修理詐欺未遂 70万円【神奈川県秦野市】

神奈川県秦野市からLINEによるご相談事例です。

「古い木造2階建て。寄せ棟作り。棟の木材劣化腐食により板金浮き。屋根下も湿気。と言うことで、棟ラバーシール施工工事を依頼。見積りが妥当かどうか?ご意見をお願いします。別途、写真送付」

【実際に添付された見積り】
屋根の悪質な訪問販売 事例2


・埼玉県の業者が神奈川県秦野市に、たまたま通りがかる?
・スレート屋根なのにラバーロックをするという見積り
・屋根裏がジメジメする、という体感値での調湿材の設置工事

といういい加減な内容だったので、すぐにクーリングオフの手続きをしてもらいました。

人災事例③ 瓦屋根 棟崩れ自作自演修理詐欺未遂 100万円【東京都品川区】

こちらはつい最近の東京都品川区からの電話相談の事例です。

「近くで工事している業者ですが、瓦屋根の棟が崩れています。すぐに直さないと雨漏りしてしまうので、写真を撮ってきてお見せします、と言われたので、心配になってそのままお願いしました。

しばらくすると5枚くらいの瓦が落ちていたと実物を持ってきました。なので修理をお願いすると100万円掛かると言われ、あまりにも高額だったので一旦断ってご近所さんに相談したあと、こちらに電話しました。

断ったので大丈夫だと思うのですが、5枚くらいの瓦はまだ私の目の前にある状態です。明日以降の雨が心配なので、修理に来てもらえますか?」

会社から非常に近いこともあり、すぐにお伺いして確認した状態がこれです。

【瓦屋根の棟が崩れていたとされる状態】

■ 切れた銅線の色
屋根の悪質な訪問販売 事例3

■ 土埃がまあたらしい
屋根の悪質な訪問販売 事例4

■ 大面のしだけ抜ける?
屋根の悪質な訪問販売 事例5

この写真を見た瓦屋さんならお分かり戴けると思いますが、

・切れた銅線の色から、最近切れたとわかる
・雨続きの天気にも係らず、土埃がまあたらしい
・大面のしだけが抜けるという現象を見たことある瓦屋さんいる?

という、あきらかに屋根にあがってその部分の瓦の固定している線を切って、瓦を手でひっこぬいた証拠がありました。悪質な業者は横浜市の業者でした。

すぐに契約しなくてよかったとおもいます。

応急処置をしたうえでお客さまには、
「 またこの業者が来たら確実に断ってください。
ウチの見積りは相場で言うと決して安くはないですが、棟の取り直し工事で耐震ガイドライン工法を行ったとしても30万円くらいです 」
とお伝えしました。

今回、怖い話ばかりになってしまい申し訳ございません。
その他の詐欺事例や訪問販売への予防対策について、くわしくはこちらの記事一覧で確認できます。

訪問販売での押し売りや詐欺などの人災による屋根被害の実例を3つ紹介しました。

人災3つの事例から得られた教訓
  1. たまたま近くで工事はほぼウソ
  2. 飛び込みの業者は屋根に上げない、契約しない
  3. いざという時はクーリングオフを使う

ということになります。

まとめ: 屋根被害の予防には、被害の実例を知っておく

今回の話をまとめると、

屋根被害、天災と人災での注意点
  1. 天災に備え、火災保険には入っておきたい
  2. 訪問販売には、悪質な詐欺がある
  3. 屋根被害の予防メンテは意外と大切かも

ということになります。

屋根材別、屋根被害予防メンテナンス方法まとめ

各屋根材ごとに、台風や地震などの天災や、訪問販売による押し売りや詐欺などの人災、という屋根被害の予防に必要な最低限の修理やメンテナンス方法をまとめました。

屋根材メンテナンス方法
スレート系
コロニアル
カラーベスト
5年毎: ひび割れ補修
15年: 棟交換
30年: 葺き替え+ 木下地補強
金属系
トタン
ガルバリウム
瓦棒葺き
5年毎: 特になし
15年: 棟交換(不要な仕様もある)
30年: 葺き替え+ 木下地補強
瓦系
日本瓦
洋瓦
コンクリ瓦
5年毎: 特になし
15年: 棟の取り直し
30年: 葺き直し or 葺き替え
シングル系
シングル
アスファルトシングル
5年毎: はがれ補修
15年: 棟交換(不要な仕様もある)
30年: カバー工法 or 葺き替え
※ 雨漏りがある場合は、予防メンテナンス時期の前倒しを、おすすめします。
※ リフォームを想定しているので、最新の工事方法で工事した新築一軒家の場合、予防メンテナンスの時期は変わってきます。

くわしい予防メンテナンス方法は、下記の屋根材の種類名をタップすると確認できます。
※ 順次、記事追加予定

■ スレート系: コロニアル、カラーベスト

■ 金属系: トタン、ガルバリウム、瓦棒葺き

■ 瓦系: 日本瓦、洋瓦、コンクリ瓦

■ シングル系: シングル、アスファルトシングル

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創業75年、屋根専門石川商店の三代目。石川弘樹(いしかわひろき)です。
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【継続は力なり】
禁煙2009年〜、禁酒2017年1月〜、筋トレ2018年6月〜、禁チョコ爆食い2018年12月〜、ダイエット2019年1月〜
【資格】
1級かわらぶき技能士、瓦屋根工事技士、全日本瓦工事業連盟認定 瓦屋根診断士、全日本瓦工事業連盟認定 耐震化講師、耐震プランナー、増改築相談員、古民家鑑定士、ホームインスペクター(住宅診断士)、ジュニアリフォームソムリエ、リフォームスタイリスト1級、リフォーム提案士、ライフスタイルプランナー
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