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スレート葺きとは?特徴も紹介!
スレート屋根の単価を見ていく前に、スレート葺きってどんな屋根なのかを整理してみます。
スレート葺きとは、屋根の表面にどんな屋根材を使用するかを表す言葉で、粘板岩(スレート)を薄く板状にした屋根材を使った屋根を指します。
粘板岩で作られたスレートを天然スレート。パルプ繊維とセメントを混ぜ薄く作られたスレートを化粧スレートまたは人口スレートと呼んでいます。
スレートの特徴についても、見ていきましょう。
- スレートの特徴
- 【1】超強いセメントを固めて塗装した屋根材
- 【2】カラーバリエーションが多く、シンプルなデザイン
- 【3】他の屋根材くらべ費用が安い
スレートの詳細をもっと知りたい方は、下記の記事でまとめていますので読んでいただければと思います。
スレート葺きの基本的な部分は理解いただけたと思いますので早速、単価を見ていきましょう。
スレート葺きの単価は他の屋根材より安い
雪の降らない関東や関西では、スレート葺きの戸建てが一番多いと言われています。その理由は、スレート葺きの単価が他の屋根材より安くなっていることが理由です。
- 主な屋根の単価一覧
- 【1】スレート葺きの1㎡の単価は6,000円。
- 【2】金属屋根の1㎡の単価は8,000円。
- 【3】瓦屋根の1㎡の単価は13,000円。
上記を見ると屋根の種類別において、スレート葺きが一番単価が安いのがわかります。
価格が安く、豊富なカラーバリエーションからスレート葺きは日本での普及率が最も高いコスパの良い屋根材と言われています。
- ●2004年まで設置されたスレートについて
- 2004年までに設置されているスレートは、アスベストが含まれているものがあります。その場合、葺き替えでアスベストが入ったスレートをすべて剥がし、新しいアスベストが入っていないスレートにしてあげましょう。
スレート葺きの施工費用は工事内容によって変わる
先程スレート葺きの施工費用は工事内容によって異なります。
今回ご紹介するのは、既に建てられた一軒家の屋根に対して施工する種類になります。
- スレート葺きにするための施工方法は3種類
- 【1】葺き替え
- 【2】カバー工法
- 【3】修理・交換
上記3つの詳しい内容については、この後説明していきます。
スレート葺きの単価①葺き替えの場合
スレート葺きにする方法の1つ目に、葺き替えという施工があります。
- ●葺き替えとは?
既存の屋根材を撤去して新しい屋根材にする張り替え工事(全交換)
- ●葺き替えとは?
- どんな時に葺き替えをするのか?
- 雨漏りや屋根材の傷みが大きい場合や全く新しい屋根材にも変えたい場合に行う施工です。
- ●葺き替えの単価と総額費用は?
- 1㎡あたりの単価は、12,000円~20,000円。葺き替えにかかる総額費用は屋根の広さによって変わりますが約100万〜200万円になります。
初期費用はかかりますが、メンテナンス費を考えるとお得なケースがあります。どのように判断するか、下記の記事にて解説しています。
スレート葺きの単価②カバー工法の場合
2つ目のスレート葺きの施工方法に、カバー工法という方法があります。
- ●カバー工法とは?
既存のスレート屋根材の上に、そのまま新しい屋根材を重ねる施工方法です。
●カバー工法のメリット
屋根が二重になるため、防音性や断熱性も高くなる。
費用が安く、工期が短いメリットがある。
- ●カバー工法とは?
- カバー工法は、既存の屋根材を剥がさず作業するので作業人数や時間を軽減できますが、屋根が雨漏りしていたり屋根裏が結露している場合には、根本的な改善になりませんのでオススメしません。
- ●カバー工法の単価と総額費用は?
- 1㎡あたりの単価は1.2万~2.5万円。総額費用は屋根の面積によって異なりますが、約135万~280万円となります。金額的には葺き替えよりは安くなりますが、屋根材の下に引いている防水シートなどの交換ができないので、20年以上経っている一軒家の方には葺き替えをオススメします。
スレート葺きの単価③修理・交換の場合
スレート葺きの施工方法の3つは部分的な修理や交換で設置する方法もあります。
スレート葺き屋根の一部分がズレたり外れたりしている場合は、修理や交換で対応できます。
修理・交換で対応できるのはどんな状態か?
スレート材のヒビ割れや浮き上がり、強風によって部分的に屋根材がズレた場合などです。
- ●修理や交換の単価と総額費用は?
- スレートの修理や交換にかかる単価は1.5万~3万円。板金など修理範囲が広かったり交換するものが多い場合は約1.5万~30万円となってきます。
スレート葺きの単価は、環境や立地によって総額が高くなる
スレート葺きの単価は環境や立地によって変動し、通常の戸建てより高くなる場合があります。単価が変わる状態と要因を知っておくことで安心して見積を見比べることができます。
- 具体的に、どんな状態だと変わるのか?
- 【1】自宅が3階以上の場合
- 【2】建物が高所・狭所にある場合
- 【3】急こう配の屋根の場合
- 上記の3つ場合において、単価が変わってくる要因は主に足場代や作業時間です。一般的なスレート葺きの単価は2階建ての足場が立てやすい状況で算出されています。
3階建て以上の場合は、2階建ての金額より1階分多い足場が必要になったり、狭い場合は設置が難しく時間がかかる作業になる事もあります。急勾配の屋根だと、屋根の上にも足場が必要になるので、単価に影響してきます。
スレート葺きの単価を少しでも抑える方法
スレート葺きの単価を少しでも抑えたい方は、複数の屋根屋さんに見積もりを依頼するのがおすすめです。
ただし、実績のない屋根屋は実績つくりの為にとても安い単価で提示してくることがあります。その場合は注意が必要です。単価が安いだけではなく、できるだけスレート葺きの実績のある業者に依頼しましょう。
もし、信頼できる屋根屋の基準がわからない方は、全日本瓦工事業連盟に加入している業者を選ぶ事をおすすめします。
まとめ
今回は、スレート葺きにする際の単価や総額費用について、解説してみました。既に屋根がある状態からスレートの屋根に変える場合は施工方法によって金額が異なってきます。下記の内容を知っておくことでどれくらいの費用がかかるのか参考にしていただければと思います。
- スレート葺き単価についてのまとめ
- 【1】何もない状態からスレート葺きにする場合の単価は、1㎡あたり6,000円。
- 【2】葺き替えの単価は、1㎡あたり12,000円~20,000円。
- 【3】カバー工法の単価は、1㎡あたり12,000円~25,000円。
- 【4】部分的な修理や交換であれば、15,000円~30,000円。
石川商店では、瓦屋根やスレート屋根の施工実績が沢山あり、これまでに施工した内容もブログにて公開しています。
スレート葺きを検討していて相談をしてから考えたい方は石川商店なら無料相談ができますので是非、ご利用してみてください。
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